美少女救済作戦~30歳男、異世界TS転生で美少女チート勇者になり、 美少女救済に立ち上がってみる

MINATSUKI

文字の大きさ
9 / 100

7 マミ ワイバーンと戦う (1)

しおりを挟む
 
 
 
***
 
 
 黒紫が渦巻く異次元空間の中で、
ミーユが、3人を包囲している39体の黒紫のワイバーンに視線を走らせ、
思わず、(いけない!!、勇者様の足手纏いになっちゃ…!!!)と、
「だいじょぶです勇者様!!、わたし、戦いますから…!!」マミに、
真っ直ぐな瞳を向けて、ミーユ自身の飛翔能力を発動させ、
 
 フレナも、マントを外して超次元に収納し、
両肩から大型の、黄金に輝く竜の羽根を実体化させ展開して、
フレナ自身の飛翔能力を発動させ、
フレナ自身の竜の鱗を変化させた2本の黄金の大型剣「グラスヴァング」を、
両手に1本ずつ握り締め、肩幅に両足を開いて構え、
 
 思わず、抱きかかえていたミーユを解放したマミが、咄嗟に、
「!!っ、二人とも気を付けて…!!」叫びながら、右手を鳥の羽根の様に
翻し、その右手から2条の虹色のオーロラ状の光を放ち、
その2条のオーロラが、それぞれ虹に輝く宝石「ガッディスジュエル」に
変化して、ミーユとフレナの首元のパーツアーマーに、装着される。
 
 「…!!!」ミーユも、フレナも、思わず身を震わせる。
ミーユとフレナが装備しているハイレグビキニアーマーも、
一見露わな柔肌が無防備に思えるが、実際は全身をガードして物理攻撃も
魔力攻撃も防ぐ事が出来る不可視の防御バリアー「プロテクトフィールド」の
発動体であり、防御力は非常に高い。
それにも拘わらず、マミが二人に装備させたガッディスジュエルは、
プロテクトフィールドの上にさらに
防御の為の不可視の「ガッディスフィールド」を展開していて、
ミーユもフレナも二重に護られている状態になっている。
 
 7体のワイバーンの両脚の、片足3本ずつ合計42本の鉤爪が、
凄まじい勢いでミーユ一人目掛けて撃ち込まれ、
咄嗟に、重力制御で浮遊しつつ両の肩甲骨周辺から神聖波動を放って、
高速飛翔で鉤爪の包囲網を危く回避したミーユが、
神聖魔術で実体化させた聖銀の大剣を両手で握り締めて、
「ええいっ!!!」渾身の縦の一閃を1体のワイバーンに撃ち込む。
 
 ミーユの大剣が、ワイバーンの頭部で、受け止められている。
傷付く様子が無い。
 
 「そんな…!!?」即座に神聖魔術の感知でワイバーンの放つ波動を探り、
「アンデッドワイバーン…!!、でも、只のアンデッドじゃない!!、
カオスと融合してる…!!?」と、ミーユが、思わず、愕然と。
 
カオスとは混沌、物理法則を含めたあらゆる秩序が存在しない異次元空間、
万物が生み出される原初の空間とも呼ばれる空間であり、
またその異次元空間に存在する生命体に類似した邪悪なモンスターも
カオスと呼称される。
 
 隙が生まれたミーユの無防備な背中の優美な柔肌に、容赦無く、
1頭のワイバーンの鉤爪が撃ち込まれて、
 
 「!!!!?」ミーユが、驚愕する。
アンデッドに対して絶大な威力を発揮する聖銀の大剣が通じない
黒紫のカオスアンデッドワイバーン、
その、恐ろしい力の込められた一撃が、
マミに与えられたガッディスフィールドに完全に防がれて、
掠り傷どころかわずかな痛みすら感じない。
 
 「!!!っ、この…っ!!!」ミーユを背後から襲うワイバーンに
思わず怒りを抑えられないマミが、瞬時に、
右手の人差し指と中指をそろえて伸ばし、折り曲げた薬指と小指に
親指をあてがい、何となく拳銃を象った仕草のその右手の指先から、
レーザー状の虹色の光線を放ってミーユを攻撃したワイバーンを撃ち抜き、
何気無く爆散させてしまう。
 
 「…グラスヴァングが…、効かない…っ!!!」突き込んだ右手の黄金剣は
ワイバーンの胴体の黒紫の皮膚に防がれ、
袈裟懸けに斬り込んだ左手の黄金剣はワイバーンの翼に防がれ、
フレナが苦しげな表情を浮かべる。「…カオスが…
浄化出来ない…っ…!!!」
フレナの肢体目掛けて捻じ込まれているワイバーンの両脚の鉤爪は、
ガッディスフィールドに完全にくい止められている。
 
 そのワイバーンの背面に、駆け付けたミーユの聖銀大剣が、捻じ込む様に
突き込まれ、やはり黒紫の皮膚に防がれる。「フレナっ!!、神聖波動と
竜気波動をぶつけたら、浄化、出来るかも…!!」懸命に叫ぶミーユに、
「解った!!、ミーユ…!!」フレナが呼応し、
聖銀大剣が増幅するミーユの神聖波動が激しい渦となってワイバーンの
背面に突き刺さり、
2本の黄金剣が増幅するフレナの竜気波動が
交錯し合いながらワイバーンの胸腹部に撃ち込まれて、
ワイバーンの中心核で共鳴し、その波動の共鳴に中心核が撃ち砕かれ、
ワイバーンが浄化されて、白銀の光粒子と黄金の光粒子に変換され、
舞い散る。
 
 「やれる…っ!!」確信するミーユの頭上から、1体のワイバーンが
急降下で襲い、
「させない…っ!!」即座にその両脚の鉤爪を、フレナの
左の黄金剣の一閃、右の黄金剣の一閃が、弾き、そのままフレナが
黄金の羽根の羽ばたきで素早く後退し、
何とかミーユの柔肌に牙で食らいつこうとするワイバーンのその顎を、
ミーユの横殴りのしなやかな蹴りが、弾き、
「ええいっ!!!」ミーユの、渾身の、聖銀大剣の袈裟斬りが、
ワイバーンの肩から胸板へと撃ち込まれ、
「っ…!!!」フレナの、渾身の、左右の黄金剣の突き込みが、
ワイバーンの背面へと撃ち込まれ、
神聖波動と竜気波動の共鳴に斬り刻まれ撃ち砕かれて、
ワイバーンが光粒子となって爆散する。
 
 ふと、ミーユが、「!、勇者様は…!!?」と、身構え、
どこかのほほんと、フレナが、「あそこ。」と、指差す辺りに
視線を投げ掛けて「!!?」ミーユが、思わず茫然と。
 
 気が付くと異様にワイバーンが減っている。
 
 マミの全身が、優美な柔肌が、淡く虹色の光を帯び、
マミの、両腕が、両脚が、少し強く虹色の光を帯び、
水平にスライド上に飛翔するマミの、虹色の光の残像が、重なり合って、
この上なく美しい虹色の光の舞が、空間に描かれ続けている。











しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

処理中です...