美少女救済作戦~30歳男、異世界TS転生で美少女チート勇者になり、 美少女救済に立ち上がってみる

MINATSUKI

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51 マミ達 亡霊機甲軍に遭遇する

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***
 
 
 マミが、主装備のハイレグビキニアーマー姿にチェンジしつつ、
少し厳しい瞳で、「…強化型スケルトンソルジャーが2万5千体、
飛行戦車ベースの自律型アンデッドウェポンが2500台、
本体は地下だな…、冥界のモンスターがゲートを超えてこちらの世界に
出現してる……」と。
フレナが、真摯な瞳で、「…バカンス、って言ってられないみたいね…。
…混沌の仕業だと思う…?」と、問い掛けて、マミが、「…いや、
ただ単に戦争の負の遺産が封印の経年劣化で目を覚ました
だけみたいだ。混沌の気配は無い。」と、淡々と。
 
 町役場では、
「駄目だ…!!、あの大群では、警察軍でも勝ち目が無い…!!」
「…しかし、あの虹色の結界の様なものは…!?」
「分析出来んのか!?」
「メインシステムの分析能力を超えています!、全く見当の付け様が…!」
 
 マミが、不快そうな表情になる。「…戦車内から放射線を感じるな…。
これが、ディファルタイト弾、って奴か…。地球で例えると…」
フィリスが、厳しい眼差しで、「…劣化ウラン弾です…。…もっとも、
劣化ウラン弾より硬度も毒性も放射線量も遥かに上ですけど…。」と。
マミが、「…そうか、地球からの転移者から情報は得てるんだな…。」と、
応える。
 
魔法元素結晶ファルクリスタは魔法元素ファルタイトが結晶化したものだが、
このファルタイトにはディファルタイトという通称で呼称される
放射性同位元素が存在する。このディファルタイトは硬度も非常に高く
毒性も非常に強く放つ有害放射線量も非常に高い。
ディファルタイト弾は味方兵士にも多大な害を及ぼす非人道兵器であり、
「たとえ味方に犠牲を強いようとも勝利さえすれば良い」という
狂気の産物であり、
五千年の修羅地獄時代の負の遺産である。
 
 「…気に入らないな、消滅させる…!」と、マミが、ふと、ミーユ達5人に
視線をやり、「…おれ一人で済ませるから、
みんなは戻ってていいよ…!」と、何気無く告げて、
 
ミーユが、真摯な瞳で、「いえ!、わたしも対処します!」と、
ハイレグビキニアーマー姿にチェンジし、間髪入れずにフレナ達4人も
ハイレグビキニアーマー姿にチェンジし、臨戦態勢になる。
 
「…みんな……」思わず見つめるマミに、ミーユが、「…マミ様だけに
甘えていられません…!!、エルクヴェリアに生まれた者として、
この星は、わたし達自身で護らないと……!!!」と、決意を込めて
マミの瞳を見つめ、ふと、「!!!!っ、あの、そのっ!!!!、別に
マミ様が転生者だから仲間外れとか、そういう意味じゃなくて…!!!!、
すみません…!!!!、わたしその、わたし達で出来るだけ頑張って、
わたし達でどうにも出来ないとこだけマミ様にお願いしようかな、
って…!!!!」と、狼狽して深く頭を下げて、
 
「…謝る事なんてないよ…!」と、マミが、屈託無く微笑む。「…地球にさ、
巨大モンスターと戦う異星人の巨人ヒーローの物語があるんだよ…。
地球の防衛隊の力がなかなか巨大モンスターに通じないんだけど、
それでも頑張って、時には巨人ヒーローを防衛隊が助けたり、
数は多くないけどヒーローに頼らないで防衛隊だけの力で巨大モンスターを
倒したり、ヒーローと防衛隊と、一緒に地球を護っていく、って、
お話なんだ。…何だか、それを思い出したよ……。」
 
「…マミ様……」思わずマミの瞳を見つめるミーユに、
「…一緒に戦おう…!」と、マミが微笑み、
「…マミ様…!」と、ミーユが、何だか胸がいっぱいになって、
マミを見つめる。
 
 マリンが、腕が鳴っている様な仕草で、「…せっかくパワーアップ
したんだから、能力試してみるいいチャンスだし…!!」と、
威勢良く微笑み、「…それに、一度思いっきり戦車ぶんなぐって
みたかったし…!!」と、不敵に。
フレナが、わざとぼやき気味に、「…まあ、自分がどのくらい強く
なっちゃったのか解んないままっていうのも問題だし…、
実戦テストって事で。」と、苦笑気味に。
 
 フィリスが、鋭い瞳で、「…マミ様、ディファルタイト弾の処理は
わたしに任せて頂けませんか…?」と、マミの瞳を見つめて、
「…一魔法科学者として、魔法科学の負の遺産の存在を
許しておく事は出来ません…!」と、決意を込めて。
マミが、感じ入った様に、「…解った…!」と。
 
ふと、マミが、「…そうだな、うん…」と、
何気無く手指を翻して虹色のオーロラを舞わせ、
5個の新たなより強化されたガッディスジュエルを創造して、
ミーユとフレナとクレイアとフィリスとマリンの
それぞれの以前のガッディスジュエルと交換して、
首元に装着させる。「…用心し過ぎって事は無い様に思って…、
これなら大丈夫かな。」と。
 
クレイアが、「…これ、実質上絶対防御になってない…?」と、
淡々と。
他の4人はなんとなく目を丸くしている。
 
 マミが、何気無く、「…じゃあおれ、冥界とのゲート何とかしてくるから、
スケルトンソルジャーとアンデッドウェポンは
みんなに頼んでいいかな…?」と。
 
フレナが、「2万5千の冥界の兵士と2500の亡霊飛行戦車を5人で、
か…。」と、なんとなく微笑み、
マリンが、不敵に微笑んで左の拳を右の掌に打ち付け、
ミーユが、「…解りました…!」と、真摯な瞳で。
 
 マミが、「…じゃ、行ってくる…!」と、
虹色の光を放ち神界魔術で空間転移して姿を消し、
 
クレイアが、装備を蒼黒の光で吹き飛ばして
ガッディスジュエル以外一糸纏わぬ戦闘態勢になり、
フレナが左右2本の黄金剣を実体化させ
両腕を翼の様に少しだけ非対称に広げて構え、
ミーユが、聖銀大剣を実体化させて、静かに、構える。
 
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