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77 マミ・ファミリー 混沌軍と戦う (1)
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混沌巨神内部の、天井、床、壁面から、
無数の黒紫の直方体が融合し合った全長数メートルサイズの不定形物体が、
無数に、分離して、マミ一人に向かって超光速で飛翔し、
無限数次元重力波動でマミを拘束しつつ
あるいはマミを挟み込んで潰しあるいはマミの肉体に数ミリサイズの
直方体を無数に食い込ませ千切りながら混沌で侵食しようと、
無数に撃ち込んできて、
マミが、七色の無限数次元衝撃を、肉体全体に、両脚に、
左右両手のレインボーメタルブレードに、込めて、
無数の黒紫不定形物体を、あるいは舞い斬りながら同時に衝撃で砕き、
あるいは舞いながら、膝で、爪先で、撃つと同時に衝撃で砕き、
撃ち込まれ続ける黒紫不定形物体を全て砕き続け消滅させ続けながら、
同時に、七色の光粒子を凝集した刃の長さが2メートルに達する
レインボーブレードを、無数に、マミ自身の周囲の空間に発生させて、
黒紫不定形物体を生み出し続けている混沌巨神内部の天井床壁面に、
無数に、超光速で撃ち込み続ける。
無数に撃ち込まれ続けるレインボーブレードの効果で、
混沌の天井床壁面が数秒程虹に侵食されかけて、
その全ての無数の虹の浸食が、
即座に混沌の黒紫に再度塗り替えられてしまい続けているのではあるが。
同時刻、惑星エルクヴェリアを覆う二重フィールドの合間、
混沌巨神の周囲の空間では、
無数の黒紫の次元断層が形成され、その向こうから通常空間へと、
巨大な金属製の物体が、無数に、姿を現す。
神界視覚で観上げているマミ・ファミリーの5名の少女達が、
超次元視覚で観上げているルミナが、
面差しに深刻な表情を過らせる。
全長、340メートル強。上甲板中央部には大型艦橋がそびえ立ち、
口径51センチの三連装主砲を、前部上甲板に背負式に2基、
後部上甲板に1基、前部艦底に1基、後部艦底に1基、
合計5基15門装備している。
黒紫の混沌の特殊金属カオスメタル製の装甲に覆われたそれは、
全て同じ形式形状で全長排水量等も全く同じ混沌の超次元戦艦であり、
その混沌戦艦が、無数に、
永世中立交易都市アルステリアの上空の7割を覆っていて、
快晴のはずの青空が3割しか見えない。
さらに、無数の黒紫次元断層から、
黒紫の混沌軍が、無数に、出現し続ける。
脚部底面から頭頂までが40メートル、全高は55メートル、
混沌巨神と全く同じ形状で全高が1000分の1の、
黒紫の、カオスメタル製混沌人型兵器が、無数に。
全長20メートル。左右両翼が可変後退翼の、
黒紫の、カオスメタル製混沌戦闘爆撃機が、無数に。
残り3割の青空までも、
混沌戦艦機動複合艦隊の黒紫が重なり合って塗り潰されていく。
ルミナが、「…混沌戦艦艦隊、総数17万隻以上、
混沌人型兵器、総数170万体以上、混沌戦闘爆撃機、総数170万機以上、
さらに増加していく……」と、茫然と。
その、17万隻を超える混沌戦艦艦隊の、全ての51センチ主砲の砲口が、
マミ・ファミリーが居住している洋館を睨み据え、
一斉砲撃が開始され、無数の黒紫の光条砲弾が
合間で防御している無限数次元フィールドに、撃ち込まれる。
無数にフィールド表面で爆発が発生し、
全ての砲撃がフィールドで防がれてはいるが、
フィールド表面に波紋が発生し続け、揺らぎ続けている。
ルミナの表情が深刻さを増す。「……このまま砲撃を受け続けていたら……、
何時までフィールドが無事に維持され続けるか、解らないわね……。」
ミーユが、酷く震えて、「…マミ様の展開したフィールドが
破られるかもしれないって…、…そういう事ですか……!!!!?」と。
苦く唇を噛み締めて、ルミナが、「……それ程の相手なのよ……。」と。
「!!!!!」唇を噛み締めて、ミーユが、
虹の閃光を全身から放って次元転移し、
二重フィールドの合間の空間、混沌戦艦艦隊の中枢エリアの空中へと、
転移を完了させてしまう。
咄嗟に反応した混沌戦艦艦隊の一部、500隻、合計7500門の
51センチ主砲がミーユ只一人に撃ち込まれ、
凄まじい爆炎と黒紫光の乱舞が拡散し、
それが消え去ると、無傷無痛ノーダメージのミーユと、
次元転移で追ってきていたやはり無傷無痛ノーダメージの
フレナとクレイアとフィリスとマリンが、姿を現す。
フレナが、「一人で勝手に飛び出しちゃ駄目でしょ!?、ミーユ!」と、
ちょっと抗議口調になり、
ミーユが、思わず、「…でも、こんなのが相手じゃ一緒に来てって
言えないし…」と、うつむき、
クレイアが、「…こんなのが相手だからこそ、投入出来る全戦力を
一気に投入しなきゃ駄目なんじゃないの?」と、しれっと。
マリンが、「ミーユちゃん一人で暴れるのなんてずるい!!、
わたし達にも暴れさせてよ…!!!!!」と、
威勢良く拳を愛らしい面差しの脇辺りにかざして、微笑み、
フィリスが、「わたし達家族じゃないんですか!!!!?、
家族なら一緒に戦いましょう……!!!!!」と、真摯な瞳で。
ミーユが、何だか胸がいっぱいになって、「…フィリスちゃん、
みんな……」と、思わず幼い瞳に涙を浮かべて、
「……ありがと……」と、微笑む。
その、マミ・ファミリーの5名に、
混沌戦艦艦隊一個艦隊17000隻25万5000門の51センチ主砲の
黒紫光条砲弾が、混戦状態でありながら同じ混沌艦隊の艦には
一撃も触れさせない超常技巧砲撃で、一斉に撃ち込まれて、
25万5000撃を浴びながら、やはり5名とも無傷無痛ノーダメージで、
ミーユが、「…ハァ…ッ!!!!!」超光速飛翔しつつ
左手のみで右下から左上へと超光速の逆袈裟懸けで聖銀大剣を振るい、
空間を斬り、飛翔直線軌道に沿って虹と白銀の超次元断層を発生させ、
10隻の超次元混沌戦艦が、ミーユのその一撃で斬り砕かれ、
虹と白銀の光粒子に爆散する。
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