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第1章 異世界転移
魔王城脱出①
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(高っ! え、たっかぁ! うそっ! 月が二つある……)
眼前には明らかに地球ではない幻想的な景色が広がっていた。
満天の夜空には大小2つの月が浮かび、それぞれ淡い蒼とまばゆい金で地上を照らしている。
ナナが暮らしていた日本と比べると、はるかに多くの星々からの光が届いているようだ。
少し歩いただけとはいえ無事に謁見の間からの脱出を果たしたナナは、廊下にあった窓から外を見渡していた。
窓とは言ったがガラスはない。
グロテスクな彫刻で埋め尽くされた壁面にぽっかりと開いた、ただの穴である。
(寒っ!)
高層階だから、と言うのもあるのだろう。
窓から吹き付ける風はとても冷たかった。
転移前の日本の季節は夏から秋に移ろいゆくタイミングで、日中は暑いが朝夕は冷え込むような気候だった。
そのためナナは脱ぎ着しやすいように、夏服の上に薄手のカーディガンを羽織っていたが、魔王城の外から流れ込んでくる空気はとても冷たく感じた。
それでも目の前の光景に目を離すことができず、食い入るように眺めていると、ふと異様な形状の何かがナナの目に写った。
(な、なに⁉ あれって……そんな……もしかしてドラゴン――?)
星々の光を遮りる黒い影が夜空をゆっくりと横切っている。
視界のはるか遠くを優雅に飛行しているそれは、ナナの知識に照らし合わせるならば、巨大なドラゴンとしか表現できなかった。
距離が離れすぎていて正確な大きさはわからないが、大型バスぐらいなら軽く咥えられそうである。
(うう、こっちには来ないみたいだけど、あんなのには絶対に近づかないようにしなきゃいけないよね)
向こうから近づいてきたら逃げられる気はしないが、せめて見つからないように物陰に隠れようと思ったナナ。
この世界では空にも警戒しなければならないとナナは身を固くする。
(それにしてもなんだろう、この空気――息ができないわけじゃないけど、あんまり身体に良くない気がする)
地球の大気には存在しない何かが、このピラステアの空気成分には含まれていることをナナは感じ取った。
それは気のせいかと思う程度のわずかな違いだったが、息をするたびに何者かに体内への侵入を許してしまったような危機感に襲われる。
それにほんの少し、大気に薄黒い霞がかかっているようにも見えた。
このまま呼吸を続けていいのか迷ったものの、呼吸をしないという選択肢も取れないので、ナナはこの件は気にしないことにした。
だけど。
(本当に、ここは地球じゃない――やだよぉ…怖いよ、お兄ちゃん)
ナナは魔王城の外の景色を目にして、本当に地球じゃないことを実感した。
ナナの心に、再度不安が重くのしかかる。
偶然アイマーと行動を共にすることになったとはいえ、彼は死人である。
しかも厄介なことに、その存在を秘匿しなくてはならない。
だって恥ずかしいし。
つまりナナがこの世界で生きるには、ナナ自身の力で生活基盤を整える必要がある。
何一つ、誰一人として知らぬこの世界で。
(なんで、なんでこんなことに……でも、絶対に、帰るんだ!)
だが、兄のもとに帰るという明確な目標を持つナナは、孤独に暗く染まる心を無視して、アイマーの指示に従って魔王城の廊下を階段に向かって進み始める。
最上階から階段を下って一つ下の階を進んでいたナナとアイマーだったが、通路の曲がり角で問題が発生する。
それは、身を隠しながらそっと先の様子を伺った時のことだった。
(――え? なんか、おかしいのいる‼ あれ何⁉)
廊下の終端にある下り階段の少し手前、通路が広くなっている部分に、それはいた。
油ぎった体毛でテラテラと光を反射する黒き巨大な生物。
唸り声を響かせる獰猛な獅子の頭部から、馬を思わせるしなやかな胴体が続いている。
奇妙なことにその首から左右に1匹ずつ、蛇の頭が生えて周囲を警戒しているようだ。
体高はナナの4倍はあろうか。
地球には200%いない生き物だろう。
『ちょ、ちょっとまおーーう‼ なにあれ! どうするのよあれ‼』
全力で頬をつねっても若干赤くなる程度の握力の女子中学生が、何をどうしたらこのような巨獣に立ち向かえるというのか。
平和な日本で育ったナナでは、全身全霊で挑んだとしても野良猫すら倒せるか怪しい。
『ふむ。キメラか。これは………少々困ったことになっておるようだ』
ナナの焦りをよそに、アイマーから漏れたつぶやきは、とても………そう、ナナ視点ではとても無責任な物言いだった。
城主とは思えない他人事っぷりである。
『うぉおい! 『なっておるようだ』って――あなたのお城でしょうが!
怖い怖い怖いぃいい!
ね、ねぇ、ここ見つからないよね?
匂いとかでバレないよね??
なんであんなのがいるのよ!
どうしよう、このままじゃ階段にいけないよぉおおお!
あっ! そうだ‼ あのぉ魔王さん?
相談なんですけど、もしそのキメラさんの大きな口でぱくっと食べられそうになった時にですね、魔王さんの部分だけうまく食べてもらえたら、私お嫁さんに行けるようになるんじゃないかな?』
ナナは頭に生えたキノコのような魔王がポロっと取れるイメージを、ピコピコ動く可愛いイラストに仕上げて、【伝心】で魔王に共有した。
『ふむ。これなら確かに――って取れてるの我の生首ぃいいい‼ 阿呆かあああ!』
アイマーは盛大にツッコんだ。そんなにうまくいくわけがないだろう。
少しでもかまれる場所がズレたらお主も怪我では済まない…ってそんな話でもないわぁああ!
などと彼はノリツッコミを続けた。
(うふふ、魔王ってばやっぱり面白い♪
結婚の邪魔になるのはもうちょっと先だから、それまでに首から下も生やしきって私の頭から巣立ってもらえばいいよね)
……ナ、ナナの想定ではアイマーは首から下も生えてくるらしい。
読者と同じく想像したくはないのだが、アイマーが巣立つ直前はいったいどのような惨状となっているのだろうか。
い、いや、思考を切り替えよう。
実はアイマーの計画では、先に通過しているはずの挑戦者がルート上の魔物を全て倒している想定だった。
つまり挑戦者の跡をたどればサクサクと進めるはずだったのだ。
しかしその目論見はいきなり外れたことになる。
なにしろこのキメラが最初の個体(魔王城入口からの正しいルートでは、魔王直前に立ちはだかる最後の個体)なのだ。
アイマーはなんとか工夫して倒せないか考えたが、戦闘とは無縁の世界で暮らしてきた少女に対魔物戦ができるとは思えなかった。
念のためアイマーがナナに攻撃手段の有無を確認したところ。
『私が容赦なく力を振るえば、つねった頬の痛みは想像を絶するよ』
などとドヤをキメるナナの反応で断念した。
戦闘能力などお察しである。
眼前には明らかに地球ではない幻想的な景色が広がっていた。
満天の夜空には大小2つの月が浮かび、それぞれ淡い蒼とまばゆい金で地上を照らしている。
ナナが暮らしていた日本と比べると、はるかに多くの星々からの光が届いているようだ。
少し歩いただけとはいえ無事に謁見の間からの脱出を果たしたナナは、廊下にあった窓から外を見渡していた。
窓とは言ったがガラスはない。
グロテスクな彫刻で埋め尽くされた壁面にぽっかりと開いた、ただの穴である。
(寒っ!)
高層階だから、と言うのもあるのだろう。
窓から吹き付ける風はとても冷たかった。
転移前の日本の季節は夏から秋に移ろいゆくタイミングで、日中は暑いが朝夕は冷え込むような気候だった。
そのためナナは脱ぎ着しやすいように、夏服の上に薄手のカーディガンを羽織っていたが、魔王城の外から流れ込んでくる空気はとても冷たく感じた。
それでも目の前の光景に目を離すことができず、食い入るように眺めていると、ふと異様な形状の何かがナナの目に写った。
(な、なに⁉ あれって……そんな……もしかしてドラゴン――?)
星々の光を遮りる黒い影が夜空をゆっくりと横切っている。
視界のはるか遠くを優雅に飛行しているそれは、ナナの知識に照らし合わせるならば、巨大なドラゴンとしか表現できなかった。
距離が離れすぎていて正確な大きさはわからないが、大型バスぐらいなら軽く咥えられそうである。
(うう、こっちには来ないみたいだけど、あんなのには絶対に近づかないようにしなきゃいけないよね)
向こうから近づいてきたら逃げられる気はしないが、せめて見つからないように物陰に隠れようと思ったナナ。
この世界では空にも警戒しなければならないとナナは身を固くする。
(それにしてもなんだろう、この空気――息ができないわけじゃないけど、あんまり身体に良くない気がする)
地球の大気には存在しない何かが、このピラステアの空気成分には含まれていることをナナは感じ取った。
それは気のせいかと思う程度のわずかな違いだったが、息をするたびに何者かに体内への侵入を許してしまったような危機感に襲われる。
それにほんの少し、大気に薄黒い霞がかかっているようにも見えた。
このまま呼吸を続けていいのか迷ったものの、呼吸をしないという選択肢も取れないので、ナナはこの件は気にしないことにした。
だけど。
(本当に、ここは地球じゃない――やだよぉ…怖いよ、お兄ちゃん)
ナナは魔王城の外の景色を目にして、本当に地球じゃないことを実感した。
ナナの心に、再度不安が重くのしかかる。
偶然アイマーと行動を共にすることになったとはいえ、彼は死人である。
しかも厄介なことに、その存在を秘匿しなくてはならない。
だって恥ずかしいし。
つまりナナがこの世界で生きるには、ナナ自身の力で生活基盤を整える必要がある。
何一つ、誰一人として知らぬこの世界で。
(なんで、なんでこんなことに……でも、絶対に、帰るんだ!)
だが、兄のもとに帰るという明確な目標を持つナナは、孤独に暗く染まる心を無視して、アイマーの指示に従って魔王城の廊下を階段に向かって進み始める。
最上階から階段を下って一つ下の階を進んでいたナナとアイマーだったが、通路の曲がり角で問題が発生する。
それは、身を隠しながらそっと先の様子を伺った時のことだった。
(――え? なんか、おかしいのいる‼ あれ何⁉)
廊下の終端にある下り階段の少し手前、通路が広くなっている部分に、それはいた。
油ぎった体毛でテラテラと光を反射する黒き巨大な生物。
唸り声を響かせる獰猛な獅子の頭部から、馬を思わせるしなやかな胴体が続いている。
奇妙なことにその首から左右に1匹ずつ、蛇の頭が生えて周囲を警戒しているようだ。
体高はナナの4倍はあろうか。
地球には200%いない生き物だろう。
『ちょ、ちょっとまおーーう‼ なにあれ! どうするのよあれ‼』
全力で頬をつねっても若干赤くなる程度の握力の女子中学生が、何をどうしたらこのような巨獣に立ち向かえるというのか。
平和な日本で育ったナナでは、全身全霊で挑んだとしても野良猫すら倒せるか怪しい。
『ふむ。キメラか。これは………少々困ったことになっておるようだ』
ナナの焦りをよそに、アイマーから漏れたつぶやきは、とても………そう、ナナ視点ではとても無責任な物言いだった。
城主とは思えない他人事っぷりである。
『うぉおい! 『なっておるようだ』って――あなたのお城でしょうが!
怖い怖い怖いぃいい!
ね、ねぇ、ここ見つからないよね?
匂いとかでバレないよね??
なんであんなのがいるのよ!
どうしよう、このままじゃ階段にいけないよぉおおお!
あっ! そうだ‼ あのぉ魔王さん?
相談なんですけど、もしそのキメラさんの大きな口でぱくっと食べられそうになった時にですね、魔王さんの部分だけうまく食べてもらえたら、私お嫁さんに行けるようになるんじゃないかな?』
ナナは頭に生えたキノコのような魔王がポロっと取れるイメージを、ピコピコ動く可愛いイラストに仕上げて、【伝心】で魔王に共有した。
『ふむ。これなら確かに――って取れてるの我の生首ぃいいい‼ 阿呆かあああ!』
アイマーは盛大にツッコんだ。そんなにうまくいくわけがないだろう。
少しでもかまれる場所がズレたらお主も怪我では済まない…ってそんな話でもないわぁああ!
などと彼はノリツッコミを続けた。
(うふふ、魔王ってばやっぱり面白い♪
結婚の邪魔になるのはもうちょっと先だから、それまでに首から下も生やしきって私の頭から巣立ってもらえばいいよね)
……ナ、ナナの想定ではアイマーは首から下も生えてくるらしい。
読者と同じく想像したくはないのだが、アイマーが巣立つ直前はいったいどのような惨状となっているのだろうか。
い、いや、思考を切り替えよう。
実はアイマーの計画では、先に通過しているはずの挑戦者がルート上の魔物を全て倒している想定だった。
つまり挑戦者の跡をたどればサクサクと進めるはずだったのだ。
しかしその目論見はいきなり外れたことになる。
なにしろこのキメラが最初の個体(魔王城入口からの正しいルートでは、魔王直前に立ちはだかる最後の個体)なのだ。
アイマーはなんとか工夫して倒せないか考えたが、戦闘とは無縁の世界で暮らしてきた少女に対魔物戦ができるとは思えなかった。
念のためアイマーがナナに攻撃手段の有無を確認したところ。
『私が容赦なく力を振るえば、つねった頬の痛みは想像を絶するよ』
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