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第2章 異変の兆候
父、爆誕
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挑戦者との遭遇を果たし、彼の思わぬ優しさに触れて泣き崩れたナナだったが、しばらく泣き続けた後でようやく落ち着きを取り戻した。
そして気づく。今、自分がどこにいるのか。
いや、異世界に来たことはもう、受け入れていた。
そうではない。いや、そうであるのだが、そうではないのだ。
城門を出てすぐの、街道の中央。
ナナと挑戦者以外には誰もいない。
静まり返ったその場所は、まるで恋愛映画のキスシーンで使われる背景のようだった。
満天の星々と、月から舞い降りる光のカーテンに撫でられ、キラキラ光る粒子を幻視してしまうほどに美しい。
だが、ナナの瞳に映るのはもっと素晴らしい絶景だった。
眼前に広がる、厚すぎず薄すぎない、温かくて堅い引き締まった胸板。(本当は鎧に包まれているので詳細は分からないはずだが、ナナだって多感なお年頃の女の子だ。妄想により鎧は無かったことになっている)
自らを守るように優しく包み込む、細いがしなやかな筋肉に包まれた力強い腕。(こちらもアームガード越しでゴワゴワしてよくわからないのだが、夢見る乙女の『こうだったらいいな』は、時として障害物を歴史から抹消することだってあるのだ)
そう、ナナは挑戦者の胸を借りて泣き続け、行き場に困った挑戦者の腕は、ナナを優しく包み込んでいた。
2人だけの甘い世界。
ただしそこには、そんなぽわーんとした空気を許せない者が紛れ込んでいた。
『ご、ごほんごほんっ! げふんげふん!
あー、なんだ、落ち着いたのなら、一度離れてはどうだ?
まだ絆を誓い合ってもいない男女が長時間にわたって抱き合うのは……ほら、お主はまだ若いのだ!
せめてもう少し互いを知り、心を許してからに!
慎重にすべきではないのかぁああ‼』
まるで、溺愛する娘が彼氏といちゃついている現場に街でばったり出会ってしまった父親のように、【伝心】越しに苦言を呈するアイマー。
娘に嫌われたくはないので理解ある父を演じているが、中身は憤懣遣る方無いと言った様子である。
『抱き合っ⁉ ええ⁉ わ、私は腕回してないもん!』
顔を真っ赤にしたナナは、アイマーに反論するも、そのまま動けず硬直する。
その両手は、握った右手の拳を左手で包み込むようにして、胸の前に引き寄せている。
祈るような姿勢、と言えばお分かりいただけるだろうか。
『で、でも、どどっ……どどどどうしよう魔王!
今さらどうやって離れるの?
嫌がってると思われたくないよぉ』
『知らぬわ!
そ、そのようなこと、わ、我であればお主のような愛らしい娘を嫌ったりはせぬぞ‼』
動揺するナナに、もはや何を言っているのかわからないアイマー。
アイマーは1250年生きているとはいっても、恋愛沙汰は苦手分野なのだ。
そんな脳内父娘コントを繰り広げる2人に、知らないところで彼氏役を押し付けられている挑戦者が、人格者としての見本を示す。
「落ち着いたか?
……すまん、こういうのは慣れてなくてな。
どうしていいかわからなくて……安心してもらえればと思って、つい抱き寄せてしまったが、失礼だったら……というか、すまん。
嫌だったら謝る。申し訳ない」
そう言いながら彼はナナの肩に両手を置き、少し身体を離してナナの顔を見つめる。
離されて一瞬だけ残念そうな表情を浮かべたナナ。
その黒い瞳は、まだ涙で潤んでいる。
透き通った黒曜石のようなそれは、内に月の光を抱き、儚げに揺れて美しい。
「あ……いえ、こちらこそ急に取り乱してしまって、ごめんなさい!
でも、おじいちゃんやお兄ちゃんみたいに温かくて優しい感じがして、安心しました。嫌とかじゃないです、本当に!
う、嬉しかったです!
もうちょっとぎゅってしてもらいたいぐらい!」
ナナは挑戦者の言葉に素直に――少々素直すぎるぐらいに気持ちを返し、ぱーっと花のような笑みを咲かせる。
「あ、ああ、喜んでもらえたならよかった」
出会ってからほぼ泣き顔だった少女の、突然の笑顔。
身長差を埋めるために、ナナは顔を上に向けて、真正面から挑戦者に咲き誇る。
それは夜闇に唐突に出現した日輪のごとく、彼の中に渦巻いていた不安や後悔などの、負の感情全てを浄化するに十分なエネルギー量を放射した。
あまりの眩しさに理性を消し飛ばされかけて一瞬硬直する挑戦者。
しかしすんでのところで踏みとどまり、熟練の冒険者らしく平静を装った。
だが、赤くなった耳が、抑えきれない動揺を表している。
『ぐがるるるるる』
そんな2人の様子に、もはや獣と化して威嚇するアイマー。
彼はバケツの中にいるので目視できないが、スキル【魔力探知】で外の状況を正確に把握できている。
おそらく、挑戦者の心拍上昇なども知覚している。
『っふふ、まあまあ、そんなに警戒しないの。
ありがと魔王、私を守ってくれているんだよね。
大丈夫。挑戦者さんはいい人だよ。
でもね、この世界で最初に私に気づいてくれて、守ってくれたのは魔王だよ。
ちゃんと感謝してるから、これからも守ってね!』
『⁉ も、もちろんである!
わ、我をこの世界におけるお主の、ち、父だと思って任せるがいい!』
自分を守って威嚇するアイマーを、例によってちょっとかわいいと思い、素直に感謝を告げるナナ。
スキル【伝心】の効果でその感情もダイレクトにアイマーに伝わり、結果的に彼を瞬時にあやしてしまう結果となる。
愛娘を見守るアイマーの、長きにわたる心労と幸福が始まった瞬間でもあった。
仮に、仮にではあるが、もしこの様子を第三者が観測できていたとしよう。
その場合、観測者である彼らは驚愕したはずだ。
現実世界と脳内で、同時に2人をたらしこんだナナの手腕に。
そう、ナナの恐ろしい所はこの部分であった。
日本でも、ナナ達兄妹の様子を心配するがゆえに、周囲で見守る者同士でいさかいが起こることがあった。
しかしその都度、ナナのあまりに真っ直ぐな心と美貌に皆が絆され、たらし込まれていったのだ。
兄の頑張りの裏で周囲を無自覚に従えていくナナが、周囲の人にばらまいた魅了。
それはあの火事によって失われた兄妹を慕う者たちの人生に、少なくない影響を与えることとなったのだが、それはまた別の物語である。
◇ ◇ ◇
そして気づく。今、自分がどこにいるのか。
いや、異世界に来たことはもう、受け入れていた。
そうではない。いや、そうであるのだが、そうではないのだ。
城門を出てすぐの、街道の中央。
ナナと挑戦者以外には誰もいない。
静まり返ったその場所は、まるで恋愛映画のキスシーンで使われる背景のようだった。
満天の星々と、月から舞い降りる光のカーテンに撫でられ、キラキラ光る粒子を幻視してしまうほどに美しい。
だが、ナナの瞳に映るのはもっと素晴らしい絶景だった。
眼前に広がる、厚すぎず薄すぎない、温かくて堅い引き締まった胸板。(本当は鎧に包まれているので詳細は分からないはずだが、ナナだって多感なお年頃の女の子だ。妄想により鎧は無かったことになっている)
自らを守るように優しく包み込む、細いがしなやかな筋肉に包まれた力強い腕。(こちらもアームガード越しでゴワゴワしてよくわからないのだが、夢見る乙女の『こうだったらいいな』は、時として障害物を歴史から抹消することだってあるのだ)
そう、ナナは挑戦者の胸を借りて泣き続け、行き場に困った挑戦者の腕は、ナナを優しく包み込んでいた。
2人だけの甘い世界。
ただしそこには、そんなぽわーんとした空気を許せない者が紛れ込んでいた。
『ご、ごほんごほんっ! げふんげふん!
あー、なんだ、落ち着いたのなら、一度離れてはどうだ?
まだ絆を誓い合ってもいない男女が長時間にわたって抱き合うのは……ほら、お主はまだ若いのだ!
せめてもう少し互いを知り、心を許してからに!
慎重にすべきではないのかぁああ‼』
まるで、溺愛する娘が彼氏といちゃついている現場に街でばったり出会ってしまった父親のように、【伝心】越しに苦言を呈するアイマー。
娘に嫌われたくはないので理解ある父を演じているが、中身は憤懣遣る方無いと言った様子である。
『抱き合っ⁉ ええ⁉ わ、私は腕回してないもん!』
顔を真っ赤にしたナナは、アイマーに反論するも、そのまま動けず硬直する。
その両手は、握った右手の拳を左手で包み込むようにして、胸の前に引き寄せている。
祈るような姿勢、と言えばお分かりいただけるだろうか。
『で、でも、どどっ……どどどどうしよう魔王!
今さらどうやって離れるの?
嫌がってると思われたくないよぉ』
『知らぬわ!
そ、そのようなこと、わ、我であればお主のような愛らしい娘を嫌ったりはせぬぞ‼』
動揺するナナに、もはや何を言っているのかわからないアイマー。
アイマーは1250年生きているとはいっても、恋愛沙汰は苦手分野なのだ。
そんな脳内父娘コントを繰り広げる2人に、知らないところで彼氏役を押し付けられている挑戦者が、人格者としての見本を示す。
「落ち着いたか?
……すまん、こういうのは慣れてなくてな。
どうしていいかわからなくて……安心してもらえればと思って、つい抱き寄せてしまったが、失礼だったら……というか、すまん。
嫌だったら謝る。申し訳ない」
そう言いながら彼はナナの肩に両手を置き、少し身体を離してナナの顔を見つめる。
離されて一瞬だけ残念そうな表情を浮かべたナナ。
その黒い瞳は、まだ涙で潤んでいる。
透き通った黒曜石のようなそれは、内に月の光を抱き、儚げに揺れて美しい。
「あ……いえ、こちらこそ急に取り乱してしまって、ごめんなさい!
でも、おじいちゃんやお兄ちゃんみたいに温かくて優しい感じがして、安心しました。嫌とかじゃないです、本当に!
う、嬉しかったです!
もうちょっとぎゅってしてもらいたいぐらい!」
ナナは挑戦者の言葉に素直に――少々素直すぎるぐらいに気持ちを返し、ぱーっと花のような笑みを咲かせる。
「あ、ああ、喜んでもらえたならよかった」
出会ってからほぼ泣き顔だった少女の、突然の笑顔。
身長差を埋めるために、ナナは顔を上に向けて、真正面から挑戦者に咲き誇る。
それは夜闇に唐突に出現した日輪のごとく、彼の中に渦巻いていた不安や後悔などの、負の感情全てを浄化するに十分なエネルギー量を放射した。
あまりの眩しさに理性を消し飛ばされかけて一瞬硬直する挑戦者。
しかしすんでのところで踏みとどまり、熟練の冒険者らしく平静を装った。
だが、赤くなった耳が、抑えきれない動揺を表している。
『ぐがるるるるる』
そんな2人の様子に、もはや獣と化して威嚇するアイマー。
彼はバケツの中にいるので目視できないが、スキル【魔力探知】で外の状況を正確に把握できている。
おそらく、挑戦者の心拍上昇なども知覚している。
『っふふ、まあまあ、そんなに警戒しないの。
ありがと魔王、私を守ってくれているんだよね。
大丈夫。挑戦者さんはいい人だよ。
でもね、この世界で最初に私に気づいてくれて、守ってくれたのは魔王だよ。
ちゃんと感謝してるから、これからも守ってね!』
『⁉ も、もちろんである!
わ、我をこの世界におけるお主の、ち、父だと思って任せるがいい!』
自分を守って威嚇するアイマーを、例によってちょっとかわいいと思い、素直に感謝を告げるナナ。
スキル【伝心】の効果でその感情もダイレクトにアイマーに伝わり、結果的に彼を瞬時にあやしてしまう結果となる。
愛娘を見守るアイマーの、長きにわたる心労と幸福が始まった瞬間でもあった。
仮に、仮にではあるが、もしこの様子を第三者が観測できていたとしよう。
その場合、観測者である彼らは驚愕したはずだ。
現実世界と脳内で、同時に2人をたらしこんだナナの手腕に。
そう、ナナの恐ろしい所はこの部分であった。
日本でも、ナナ達兄妹の様子を心配するがゆえに、周囲で見守る者同士でいさかいが起こることがあった。
しかしその都度、ナナのあまりに真っ直ぐな心と美貌に皆が絆され、たらし込まれていったのだ。
兄の頑張りの裏で周囲を無自覚に従えていくナナが、周囲の人にばらまいた魅了。
それはあの火事によって失われた兄妹を慕う者たちの人生に、少なくない影響を与えることとなったのだが、それはまた別の物語である。
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