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第6章 初任務編
第6章ー⑲
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集落を襲って数日後、次の目的地である集落の付近にたどり着いた。向こうで奪えるだけ奪った食糧と金を引っさげ、再びブツを回収する為にやってきていた。暫く集落の女で遊んでいたせいで予定より遅れてしまったが、まあ問題はないか。
「よし。お前等、いつも通りいくぞ」
「「おっす」」
集落の近くまで来ると、タリスターの白い花が生えているのを確認。お目当てのブツは確認したが、回収は一旦保留。仲間に合図を送り、いつもの作業を開始する。
まずは周囲の状況の把握。タリスターの花がどこまで生えているかや魔物の発生状況を確認するだけでなく、集落に居る人間の数や監視等の配置場所等々、襲う為の用意まで徹底するのがウチのやり方だ。
闇取引で手に入れた透明化出来るマントの魔道具を頭から被り、足音を立てないようにするブーツを履いて静かに作業を続ける。
この団を結成して僅か半年ほどしか経っていないが、既に頭の悪い賊共を凌ぐ勢いでブツをものにした。頭の悪い奴は何も考えず突撃するが、それじゃあ騎士団に目を付けられやすくなって捕まるリスクがデカい。顔を知られてたらなおの事支障が出るだろう。
だが、俺達は違う。馬鹿共と違い、俺達は綿密に調査し、襲えそうだと判断した場所しか襲わない。勿論、襲った後はちゃんと後始末までやるさ。あの集落も俺の魔法で人一人残さず消してやった。あいつ等、言う事を聞けば殺されないと本気で思ってやがってて、ありゃあ笑ってしまったな。悪党がそんな生ぬるい事する訳ねーだろーに。女は使い道はあるにしても、男手はもういらねーしな。
「ん?」
集落の様子を確認していると、その場には不釣り合いな格好をした奴が二名。白くて分厚い鎧、あれは騎士団か。どうやらしっかり警戒されているようだな。まあ、あんだけ世間を騒がしていたら騎士団も動かざるを得ないか。
「あれ二人だけっすかねー? あんな数で俺達から集落の連中守れるってか? 随分と舐められてますね」
俺の隣で一緒に観察していた仲間の一人が鼻で笑いながら俺に話しかけてきた。確かに、俺達は十五、向こうは二人だ。魔法無しでやり合えば間違いなくこっちが勝つだろうな。
「だが、向こうの大半は魔法学園を卒業してる優秀な魔法使い共だ。魔法相手じゃ数のゴリ押しはあまり有効打じゃねーな」
「じゃあ、ここは辞めるんですか? ここまで来たってのに? それに、ブツだって目の前にあるんすよ?」
舐め切っていた仲間に俺が忠告をすると、不満を零された。まあ、徒歩でここまで来た上、ブツもすぐそこにある。今考えると、あそこでブツを回収出来なかったのは少々痛い。
「…いや、『アレ』があればなんとかなるだろ」
「おっ、それじゃあ…」
だが、問題はない。どれだけ優秀な人材を派遣しようが、俺の魔法があれば奴等とて相手にならん。
「奪いに行くぞ」
そう思った俺は、襲撃を決行する。
「よし。お前等、いつも通りいくぞ」
「「おっす」」
集落の近くまで来ると、タリスターの白い花が生えているのを確認。お目当てのブツは確認したが、回収は一旦保留。仲間に合図を送り、いつもの作業を開始する。
まずは周囲の状況の把握。タリスターの花がどこまで生えているかや魔物の発生状況を確認するだけでなく、集落に居る人間の数や監視等の配置場所等々、襲う為の用意まで徹底するのがウチのやり方だ。
闇取引で手に入れた透明化出来るマントの魔道具を頭から被り、足音を立てないようにするブーツを履いて静かに作業を続ける。
この団を結成して僅か半年ほどしか経っていないが、既に頭の悪い賊共を凌ぐ勢いでブツをものにした。頭の悪い奴は何も考えず突撃するが、それじゃあ騎士団に目を付けられやすくなって捕まるリスクがデカい。顔を知られてたらなおの事支障が出るだろう。
だが、俺達は違う。馬鹿共と違い、俺達は綿密に調査し、襲えそうだと判断した場所しか襲わない。勿論、襲った後はちゃんと後始末までやるさ。あの集落も俺の魔法で人一人残さず消してやった。あいつ等、言う事を聞けば殺されないと本気で思ってやがってて、ありゃあ笑ってしまったな。悪党がそんな生ぬるい事する訳ねーだろーに。女は使い道はあるにしても、男手はもういらねーしな。
「ん?」
集落の様子を確認していると、その場には不釣り合いな格好をした奴が二名。白くて分厚い鎧、あれは騎士団か。どうやらしっかり警戒されているようだな。まあ、あんだけ世間を騒がしていたら騎士団も動かざるを得ないか。
「あれ二人だけっすかねー? あんな数で俺達から集落の連中守れるってか? 随分と舐められてますね」
俺の隣で一緒に観察していた仲間の一人が鼻で笑いながら俺に話しかけてきた。確かに、俺達は十五、向こうは二人だ。魔法無しでやり合えば間違いなくこっちが勝つだろうな。
「だが、向こうの大半は魔法学園を卒業してる優秀な魔法使い共だ。魔法相手じゃ数のゴリ押しはあまり有効打じゃねーな」
「じゃあ、ここは辞めるんですか? ここまで来たってのに? それに、ブツだって目の前にあるんすよ?」
舐め切っていた仲間に俺が忠告をすると、不満を零された。まあ、徒歩でここまで来た上、ブツもすぐそこにある。今考えると、あそこでブツを回収出来なかったのは少々痛い。
「…いや、『アレ』があればなんとかなるだろ」
「おっ、それじゃあ…」
だが、問題はない。どれだけ優秀な人材を派遣しようが、俺の魔法があれば奴等とて相手にならん。
「奪いに行くぞ」
そう思った俺は、襲撃を決行する。
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