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第6章「ようこそ愛ヶ咲島」
第12話「ゴスロリのプロ」
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---「イーリスちゃん、その格好、暑くない?」
バスの中で俺はふと気になることをイーリスちゃんに聞いてみた。こんな真夏に黒一色のゴズロリ衣装を着ているイーリスちゃんを見て気にせずにはいられなかった。万が一、イーリスちゃんに虫眼鏡を当てようものなら、焼け死ぬぞ。
「別に」
しかしイーリスちゃんは顔色ひとつ変えずに一言返してきた。やせ我慢しているようには見えないが、本当に大丈夫なのだろうか?
「そういえば、イーリスちゃんが黒以外の服着てるところ、制服以外見たことないよね?」
すると俺の疑問に乗っかってくるように梓が話しに割って入ってきた。たしかにイーリスちゃんといえば黒のゴズロリのイメージが強かったが、思い返してみると、黒以外の服を着てるところを見たことがない。まあ中学の夏服は白だし仕方ないと思うが。
そういえば、イーリスちゃんの制服姿って見たことなかったな。いつも家に来る時、ゴズロリ衣装着てるしな。
「別にいいでしょ。これ以外の服、持ってないもの」
そんなイーリスちゃんはふてくされるような表情で返してきた。相当ゴズロリが好きなんだろうな。
「いいんじゃないですか? オシャレのために冬でも露出の高い服を着る人もいますし」
すると、みのりがさりげなくイーリスちゃんをフォローした。たしかにそういう人いるけど。
「けど、本当に暑くない? よかったら私の服貸すよ?」
それでも梓はイーリスちゃんのことが心配なようで、服を貸してあげようと提案してあげた。
「だからいいわよ。暑さ対策ぐらいしてるわよ」
しかしイーリスちゃんは頑なに断ってくる。そこまでゴズロリに執着する理由がわからないが、ここまで来るとプロ根性を感じさせられる。ゴズロリにプロがあるのかどうかは知らんが。
だが、イーリスちゃんをよく見てみると、汗ひとつ掻いていない。ひょっとして魔法かなにかで熱を遮断してるのだろうか?
「…何見てるのよ?」
「えっ? いや別に」
イーリスちゃんをジッと見つめていると、イーリスちゃんに不愉快そうな目で見られ、俺はそっぽを向いた。別に変な目で見ていたわけではないが、これ以上イーリスちゃんを不愉快にさせると何をされるのかわからないからな。
「あっ、皆さん、次のバス停で降りるので、降りる準備してくださいね?」
そこでイーリスちゃんの話しが終わりみのりは話しを切り替え次のバス停を見て俺達に声をかけてきた。どうやら次のバス停で降りるようだ。
---そして港からバスに乗って15分後、ようやく民宿へとたどり着くのだった。
バスの中で俺はふと気になることをイーリスちゃんに聞いてみた。こんな真夏に黒一色のゴズロリ衣装を着ているイーリスちゃんを見て気にせずにはいられなかった。万が一、イーリスちゃんに虫眼鏡を当てようものなら、焼け死ぬぞ。
「別に」
しかしイーリスちゃんは顔色ひとつ変えずに一言返してきた。やせ我慢しているようには見えないが、本当に大丈夫なのだろうか?
「そういえば、イーリスちゃんが黒以外の服着てるところ、制服以外見たことないよね?」
すると俺の疑問に乗っかってくるように梓が話しに割って入ってきた。たしかにイーリスちゃんといえば黒のゴズロリのイメージが強かったが、思い返してみると、黒以外の服を着てるところを見たことがない。まあ中学の夏服は白だし仕方ないと思うが。
そういえば、イーリスちゃんの制服姿って見たことなかったな。いつも家に来る時、ゴズロリ衣装着てるしな。
「別にいいでしょ。これ以外の服、持ってないもの」
そんなイーリスちゃんはふてくされるような表情で返してきた。相当ゴズロリが好きなんだろうな。
「いいんじゃないですか? オシャレのために冬でも露出の高い服を着る人もいますし」
すると、みのりがさりげなくイーリスちゃんをフォローした。たしかにそういう人いるけど。
「けど、本当に暑くない? よかったら私の服貸すよ?」
それでも梓はイーリスちゃんのことが心配なようで、服を貸してあげようと提案してあげた。
「だからいいわよ。暑さ対策ぐらいしてるわよ」
しかしイーリスちゃんは頑なに断ってくる。そこまでゴズロリに執着する理由がわからないが、ここまで来るとプロ根性を感じさせられる。ゴズロリにプロがあるのかどうかは知らんが。
だが、イーリスちゃんをよく見てみると、汗ひとつ掻いていない。ひょっとして魔法かなにかで熱を遮断してるのだろうか?
「…何見てるのよ?」
「えっ? いや別に」
イーリスちゃんをジッと見つめていると、イーリスちゃんに不愉快そうな目で見られ、俺はそっぽを向いた。別に変な目で見ていたわけではないが、これ以上イーリスちゃんを不愉快にさせると何をされるのかわからないからな。
「あっ、皆さん、次のバス停で降りるので、降りる準備してくださいね?」
そこでイーリスちゃんの話しが終わりみのりは話しを切り替え次のバス停を見て俺達に声をかけてきた。どうやら次のバス停で降りるようだ。
---そして港からバスに乗って15分後、ようやく民宿へとたどり着くのだった。
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