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第6章「ようこそ愛ヶ咲島」
第22話「水着イベント」
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---「…うわぁ」
バスに乗って5分、1番近い海辺までやって来た俺達だが、あまりの美しさに言葉を失った。
視界一面に広がるエメラルドグリーンの海。太陽の光が反射して水面が宝石のように輝いているのだ。
昨日は少し波が荒かったが、今日はさざ波が立っているだけで、もの凄く静かだった。
「こんなに綺麗な海、私、初めて見た!」
「ああ。俺もかも」
しばらく静かな海を眺めていると、梓がやっとの思いで感想を漏らした。俺はそれに共感していた。おそらく他のみんなもそうなのだろう。
「とりあえず、あそこに荷物をまとめましょうか?」
少し遅れてみのりが俺達のいる所から少し離れた浜辺を指差し指示を出した。俺達はそれに促されるようにその場所へと移動して行った。
---ビーチパラソルを開きシートを広げ、そこに荷物を降ろした。パラソルやシートは俺達が買ってきたのだが、思いのほか大きく、5人入っても余分に余るほど広かった。
「にしても、思ったより人少ないな。噂の人気スポットっていうからもっとたくさんいるのかと思った」
俺は辺り見渡し、気になっていたことをふと呟いた。人気スポットというぐらいだから、若者がぞろぞろと海辺で騒いでいるかと思っていた。
しかし現状は、女性組や家族連れが数組チラホラと見えただけだった。夏休み真っ只中にしては割と少ないな。
「今日はお祭りがメインイベントですからね。それに備えてるんじゃないんですかね?」
「…そうなのか」
俺の疑問にみのりが答えてくれたが、あんまり納得出来るような答えではなかった。本当にそれだけなのだろうか?
「んっ」
「んっ? ッ?! って、おわっ!?」
渋々納得させようと思っていたそんな時だった。変な声が聞こえてきてチラッとみのりの方を見た。
するとみのりはおもむろに服を脱ぎ始めていたのだ。俺はみのりの突然の行動に思わず目をつむり変な声をあげてしまった。まさかとは思うが、ここで着替える気なのか?
「んっしょっ」
「…!? ちょっと、みのりさ…」
俺は見ないように決しに目をつむっていたが、布の擦れる音が妙にに気になってしまい、恐る恐る薄目を開いた。見られたことに気がつかれたら、俺が痛い目に遭わされる。っていうか、だれかみのりを止めろよ!
しかし、だれも止めないのには理由があった。
「……」
「? どうしたんですか和彦君?」
服を脱いだみのりがあっという間に白一色のビキニ姿になっていたのだ。あっ、なるほど。服の上から水着着てたのね。
「…あの、そんなにジロジロと見られると恥ずかしいんですけど、ひょっとしてこのビキニ、なんか変でしたか?」
「えっ?! あっ、いや、ごめん! そんなことないから! すごく似合ってるから!」
俺がボーッとみのりを見つめていると、みのりは恥ずかしそうに頰を赤らめながら身体をもじもじさせていた。
俺は慌てふためきながらも感想を述べると、みのりは変わらず頰を赤らめながらも、どこか嬉しそうな表情を見せてくれた。その表情も相まって、妙にエロさを感じる。
「お兄ちゃん! 私のもどうかな? 似合ってる?!」
するとそれに乗じてか、今度は梓が自分の水着姿を披露してきた。なんだ。みんなもうすでに着替えてきてたのか。
「うん。似合ってる似合ってる! 可愛いと思うぞ!」
梓の水着はピンク色のフリル付きの可愛い水着だった。梓にはピッタリの水着だな。そう思った俺は素直な感想を述べてあげた。
「本当!? えへへへ♡」
すると梓は満面の笑みを浮かべて喜んでくれた。可愛い妹の水着姿を見れて、兄としても喜ばしいことだよ。
「あっ、お兄ちゃん! イーリスちゃんのも見てあげて! イーリスちゃんっぽくって可愛いやつがあったの!」
「別にこんなヤツに見せる為に選んだわけじゃないわよ」
そして梓はイーリスちゃんのところに駆け寄り、イーリスちゃんの水着姿を俺に見せびらかしてきた。イーリスちゃん自身は不愉快そうだが。
梓の言う通りイーリスの水着は黒を基調としたゴスロリ風の水着だった。たしかに可愛いな。
「うん。イーリスちゃんの水着も可愛いと思うよ!」
「……」
しかし俺が素直に感想を述べても、イーリスちゃんは不機嫌そうに俺を睨んできていた。多分、何言っても変わらないんだろうなイーリスちゃんは。
「あっ! 有紗ちゃんの水着も可愛い♡」
そして梓は俺の後ろにいた有紗を見て感想を述べていた。俺は振り返って有紗を見ると、前に見た迷彩柄の水着姿になっていた。前にちゃんと見せられたから、もう俺が感想を述べる必要もないか。
「…ふん」
しかしこの前見せてもらった時とは違って、なぜか不機嫌そうだった。何がそんなに不服なのだろうか?
「さて、時間も有限ですし、早く行きましょう!」
「イーリスちゃん、サンオイル塗ってあげる!」
「ん」
「和彦、あんたも早く着替えてきたら」
「お、おう」
みのりの一言で各々動き始めた。4人の美少女達の水着姿を拝めた俺は、着替える為、急いで近くのトイレに向かって行った。トイレに向かう最中、生まれたままの姿の彼女達もよかったが、水着姿も悪くないなと考えを改めさせられているのだった。
バスに乗って5分、1番近い海辺までやって来た俺達だが、あまりの美しさに言葉を失った。
視界一面に広がるエメラルドグリーンの海。太陽の光が反射して水面が宝石のように輝いているのだ。
昨日は少し波が荒かったが、今日はさざ波が立っているだけで、もの凄く静かだった。
「こんなに綺麗な海、私、初めて見た!」
「ああ。俺もかも」
しばらく静かな海を眺めていると、梓がやっとの思いで感想を漏らした。俺はそれに共感していた。おそらく他のみんなもそうなのだろう。
「とりあえず、あそこに荷物をまとめましょうか?」
少し遅れてみのりが俺達のいる所から少し離れた浜辺を指差し指示を出した。俺達はそれに促されるようにその場所へと移動して行った。
---ビーチパラソルを開きシートを広げ、そこに荷物を降ろした。パラソルやシートは俺達が買ってきたのだが、思いのほか大きく、5人入っても余分に余るほど広かった。
「にしても、思ったより人少ないな。噂の人気スポットっていうからもっとたくさんいるのかと思った」
俺は辺り見渡し、気になっていたことをふと呟いた。人気スポットというぐらいだから、若者がぞろぞろと海辺で騒いでいるかと思っていた。
しかし現状は、女性組や家族連れが数組チラホラと見えただけだった。夏休み真っ只中にしては割と少ないな。
「今日はお祭りがメインイベントですからね。それに備えてるんじゃないんですかね?」
「…そうなのか」
俺の疑問にみのりが答えてくれたが、あんまり納得出来るような答えではなかった。本当にそれだけなのだろうか?
「んっ」
「んっ? ッ?! って、おわっ!?」
渋々納得させようと思っていたそんな時だった。変な声が聞こえてきてチラッとみのりの方を見た。
するとみのりはおもむろに服を脱ぎ始めていたのだ。俺はみのりの突然の行動に思わず目をつむり変な声をあげてしまった。まさかとは思うが、ここで着替える気なのか?
「んっしょっ」
「…!? ちょっと、みのりさ…」
俺は見ないように決しに目をつむっていたが、布の擦れる音が妙にに気になってしまい、恐る恐る薄目を開いた。見られたことに気がつかれたら、俺が痛い目に遭わされる。っていうか、だれかみのりを止めろよ!
しかし、だれも止めないのには理由があった。
「……」
「? どうしたんですか和彦君?」
服を脱いだみのりがあっという間に白一色のビキニ姿になっていたのだ。あっ、なるほど。服の上から水着着てたのね。
「…あの、そんなにジロジロと見られると恥ずかしいんですけど、ひょっとしてこのビキニ、なんか変でしたか?」
「えっ?! あっ、いや、ごめん! そんなことないから! すごく似合ってるから!」
俺がボーッとみのりを見つめていると、みのりは恥ずかしそうに頰を赤らめながら身体をもじもじさせていた。
俺は慌てふためきながらも感想を述べると、みのりは変わらず頰を赤らめながらも、どこか嬉しそうな表情を見せてくれた。その表情も相まって、妙にエロさを感じる。
「お兄ちゃん! 私のもどうかな? 似合ってる?!」
するとそれに乗じてか、今度は梓が自分の水着姿を披露してきた。なんだ。みんなもうすでに着替えてきてたのか。
「うん。似合ってる似合ってる! 可愛いと思うぞ!」
梓の水着はピンク色のフリル付きの可愛い水着だった。梓にはピッタリの水着だな。そう思った俺は素直な感想を述べてあげた。
「本当!? えへへへ♡」
すると梓は満面の笑みを浮かべて喜んでくれた。可愛い妹の水着姿を見れて、兄としても喜ばしいことだよ。
「あっ、お兄ちゃん! イーリスちゃんのも見てあげて! イーリスちゃんっぽくって可愛いやつがあったの!」
「別にこんなヤツに見せる為に選んだわけじゃないわよ」
そして梓はイーリスちゃんのところに駆け寄り、イーリスちゃんの水着姿を俺に見せびらかしてきた。イーリスちゃん自身は不愉快そうだが。
梓の言う通りイーリスの水着は黒を基調としたゴスロリ風の水着だった。たしかに可愛いな。
「うん。イーリスちゃんの水着も可愛いと思うよ!」
「……」
しかし俺が素直に感想を述べても、イーリスちゃんは不機嫌そうに俺を睨んできていた。多分、何言っても変わらないんだろうなイーリスちゃんは。
「あっ! 有紗ちゃんの水着も可愛い♡」
そして梓は俺の後ろにいた有紗を見て感想を述べていた。俺は振り返って有紗を見ると、前に見た迷彩柄の水着姿になっていた。前にちゃんと見せられたから、もう俺が感想を述べる必要もないか。
「…ふん」
しかしこの前見せてもらった時とは違って、なぜか不機嫌そうだった。何がそんなに不服なのだろうか?
「さて、時間も有限ですし、早く行きましょう!」
「イーリスちゃん、サンオイル塗ってあげる!」
「ん」
「和彦、あんたも早く着替えてきたら」
「お、おう」
みのりの一言で各々動き始めた。4人の美少女達の水着姿を拝めた俺は、着替える為、急いで近くのトイレに向かって行った。トイレに向かう最中、生まれたままの姿の彼女達もよかったが、水着姿も悪くないなと考えを改めさせられているのだった。
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