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167・蠢く者(ライニーside)
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エールティアとの決闘に敗れたライニーは、何かから逃げるように必死に飛び回っていた。それは手痛い敗北を与えたエールティアから逃げるようにも見えるし、別の何かから逃げるようにも見えた。
「ライニー。どこに行くんだ?」
人気のない路地裏。必死に逃げていた彼女の隣から声が聞こえてくる。びくりと肩を震わせて恐る恐るそちらの方を見た彼女の目に映ったのは、今正に会いたくない相手だった。
「シュ……シュタイン……」
「羽虫が。誰が呼び捨てにして良いと言った」
バシッと手の甲でライニーを払い除けるように殴ったシュタインは、不機嫌そうに彼女を踏みつけようとして……後ろから追いかけてきたローランに止められた。
「シュタイン。やめてくれ」
「はあ? お前も僕に命令するのか?」
「……ライニーはまだ殺すには惜しいだろ。彼女にもこなせる役目がある以上、手放すのは得策じゃない。冷静になった貴方なら、わかるはずだ」
「煩い!!」
ライニーに向けられた暴力は、そのままローランへと返っていく。殴られ蹴られ、それでも収まらない怒りをぶつけられても、ローランは身動き一つせずに全てを受け入れた。
「ろ、ろぉらぁん……」
その姿を見たライニーは、涙を溢した。利用価値を説いていたローランだが、彼が他の誰にも優しい事を彼女は知っていた。だからこそ、自分の身代わりになって痛みに耐えているローランの姿が痛々しく感じるのだ。
「はぁ、はぁ……ライニー」
「な、なに? ご主人様……」
「僕はお前に言ったはずだな? あの女に勝てと。殺しても構わないと。それなのにあの体たらくはなんだ? 誰がお前を生かしていると思ってる?」
「ご、ごめんなさい。でも、ライニはぜんりょ――」
弁明をしようとするライニーは、それ以上の言葉を口にする事は許されなかった。シュタインの放った蹴りをまともに受け、身体が壁に叩きつけられたからだ。
「シュタイン!」
「喚くな失敗作が! あの程度で死ぬような物じゃない!」
非難するように声を上げたローランに、逆ギレを返すシュタイン。それでも苛立ちが収まらないのか、不機嫌そうにボロボロになったライニーを見下していた。
「ライニー。お前の言い訳なんて毛の先程も興味がない。結果だ。愚図なお前達には結果が全てなんだよ。またあそこに戻りたいか?」
暗い愉悦を感じているような笑みを向けられたライニーは、シュタインの言葉に身を丸め、怯えるように肩を震わせた。
「あ、ご、ご主人、様……それ、だけは……」
「そうだよな。痛いのは嫌だよな。だけど、言う事を聞かないペットを躾るのも、飼い主の務めだよな?」
「ラ、ライニは……ライニは、ご主人様になんでも従うから! だから……だから……!」
普段取っている態度とは全く違う、ボロボロなまま土下座をするライニーの姿を見て、ローランは思わず目を背けてしまった。
彼女がどんな道を通ってきて、どんな目に遭って来たか……それを知るからこそ、今のライニーは見ていられなかったのだ。
「良いだろう。そこまで惨めに訴えるなら、許してやろう。但し、次はない。その事をよぉく羽虫以下の頭に叩き込んでおけ」
「ありがとう……! ありがとうございます……!!」
恥も外聞もないライニーの無様な姿を見て、ご満悦な様子のシュタインに嫌悪感を抱くローランだが、そんな彼ですらシュタインに逆らう事が出来なかった。
どんな劣悪な環境でも……それが地獄だったとしても。ローランもライニーも、そこ以外で生きる術を知らなかった。
「行くぞ、ローラン。ライニー。ここでの仕事は終わった。これ以上いても意味はない」
先程までの事が何もなかったかのように振舞うシュタインに対し、文句の一つも言いたくなったローランだったが、今はライニーの身体を休める事が最優先だった。
エールティアとの過酷な戦いは、身体の傷はなかったことに出来ても、精神の――心の傷までなかった事には出来ない。それに加えてシュタインの非道な行いで身体もボロボロだった。
「ライニー。大丈夫か?」
「う、うん……ありがとう、ローラン……」
「気にするな」
優しく抱きかかえられたライニーは、力なく安堵の笑みを浮かべていた。シュタインはそれを小馬鹿にするような目で眺めていた。
波立ち、荒れ狂っていた心を憂さを晴らして穏やかに戻った。だからこそ、今のシュタインには実験動物が滑稽にも傷のなめ合いをしている程度にしか思ってなかったのだ。
「おい、いつまで盛っている。早く行くぞ」
「……わかった」
何か言いたげなローランだったが、これ以上余計な刺激をしない方がいいと判断したのか、口をつぐむ事を選択した。ライニーを両手で抱きかかえたまま、シュタインを追いかけていく。
傷つきボロボロになったライニーを周囲に見られないように、清潔な布で隠すように包む。今、彼らとライニーが繋がっている事を知る者はいない。見られては再びシュタインの激昂に触れる事になる事を考えての行動だった。
「あり……がと……」
「今は喋るな。休んでいろ」
その後、三人は一言も言葉を交わすこともなく、竜人族の国ドラグニカから立ち去って行った。
彼らの姿を見た者はおらず、足取りを追っていた者も、それを辿ることは出来なかった。残されたのはライニーと名乗る小妖精族の情報と……ルフダル学園の名前のみ。
しかし、次に姿を現すのはそう遠くない未来。その時に何が起こるのか。今を生きる誰も、知る事はなかった。
「ライニー。どこに行くんだ?」
人気のない路地裏。必死に逃げていた彼女の隣から声が聞こえてくる。びくりと肩を震わせて恐る恐るそちらの方を見た彼女の目に映ったのは、今正に会いたくない相手だった。
「シュ……シュタイン……」
「羽虫が。誰が呼び捨てにして良いと言った」
バシッと手の甲でライニーを払い除けるように殴ったシュタインは、不機嫌そうに彼女を踏みつけようとして……後ろから追いかけてきたローランに止められた。
「シュタイン。やめてくれ」
「はあ? お前も僕に命令するのか?」
「……ライニーはまだ殺すには惜しいだろ。彼女にもこなせる役目がある以上、手放すのは得策じゃない。冷静になった貴方なら、わかるはずだ」
「煩い!!」
ライニーに向けられた暴力は、そのままローランへと返っていく。殴られ蹴られ、それでも収まらない怒りをぶつけられても、ローランは身動き一つせずに全てを受け入れた。
「ろ、ろぉらぁん……」
その姿を見たライニーは、涙を溢した。利用価値を説いていたローランだが、彼が他の誰にも優しい事を彼女は知っていた。だからこそ、自分の身代わりになって痛みに耐えているローランの姿が痛々しく感じるのだ。
「はぁ、はぁ……ライニー」
「な、なに? ご主人様……」
「僕はお前に言ったはずだな? あの女に勝てと。殺しても構わないと。それなのにあの体たらくはなんだ? 誰がお前を生かしていると思ってる?」
「ご、ごめんなさい。でも、ライニはぜんりょ――」
弁明をしようとするライニーは、それ以上の言葉を口にする事は許されなかった。シュタインの放った蹴りをまともに受け、身体が壁に叩きつけられたからだ。
「シュタイン!」
「喚くな失敗作が! あの程度で死ぬような物じゃない!」
非難するように声を上げたローランに、逆ギレを返すシュタイン。それでも苛立ちが収まらないのか、不機嫌そうにボロボロになったライニーを見下していた。
「ライニー。お前の言い訳なんて毛の先程も興味がない。結果だ。愚図なお前達には結果が全てなんだよ。またあそこに戻りたいか?」
暗い愉悦を感じているような笑みを向けられたライニーは、シュタインの言葉に身を丸め、怯えるように肩を震わせた。
「あ、ご、ご主人、様……それ、だけは……」
「そうだよな。痛いのは嫌だよな。だけど、言う事を聞かないペットを躾るのも、飼い主の務めだよな?」
「ラ、ライニは……ライニは、ご主人様になんでも従うから! だから……だから……!」
普段取っている態度とは全く違う、ボロボロなまま土下座をするライニーの姿を見て、ローランは思わず目を背けてしまった。
彼女がどんな道を通ってきて、どんな目に遭って来たか……それを知るからこそ、今のライニーは見ていられなかったのだ。
「良いだろう。そこまで惨めに訴えるなら、許してやろう。但し、次はない。その事をよぉく羽虫以下の頭に叩き込んでおけ」
「ありがとう……! ありがとうございます……!!」
恥も外聞もないライニーの無様な姿を見て、ご満悦な様子のシュタインに嫌悪感を抱くローランだが、そんな彼ですらシュタインに逆らう事が出来なかった。
どんな劣悪な環境でも……それが地獄だったとしても。ローランもライニーも、そこ以外で生きる術を知らなかった。
「行くぞ、ローラン。ライニー。ここでの仕事は終わった。これ以上いても意味はない」
先程までの事が何もなかったかのように振舞うシュタインに対し、文句の一つも言いたくなったローランだったが、今はライニーの身体を休める事が最優先だった。
エールティアとの過酷な戦いは、身体の傷はなかったことに出来ても、精神の――心の傷までなかった事には出来ない。それに加えてシュタインの非道な行いで身体もボロボロだった。
「ライニー。大丈夫か?」
「う、うん……ありがとう、ローラン……」
「気にするな」
優しく抱きかかえられたライニーは、力なく安堵の笑みを浮かべていた。シュタインはそれを小馬鹿にするような目で眺めていた。
波立ち、荒れ狂っていた心を憂さを晴らして穏やかに戻った。だからこそ、今のシュタインには実験動物が滑稽にも傷のなめ合いをしている程度にしか思ってなかったのだ。
「おい、いつまで盛っている。早く行くぞ」
「……わかった」
何か言いたげなローランだったが、これ以上余計な刺激をしない方がいいと判断したのか、口をつぐむ事を選択した。ライニーを両手で抱きかかえたまま、シュタインを追いかけていく。
傷つきボロボロになったライニーを周囲に見られないように、清潔な布で隠すように包む。今、彼らとライニーが繋がっている事を知る者はいない。見られては再びシュタインの激昂に触れる事になる事を考えての行動だった。
「あり……がと……」
「今は喋るな。休んでいろ」
その後、三人は一言も言葉を交わすこともなく、竜人族の国ドラグニカから立ち去って行った。
彼らの姿を見た者はおらず、足取りを追っていた者も、それを辿ることは出来なかった。残されたのはライニーと名乗る小妖精族の情報と……ルフダル学園の名前のみ。
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