381 / 676
381・隠された秘密
しおりを挟む
最初はどうなるかと思ったけれど、ヒューマはきちんと私達を中に案内してくれた。
汚いところかもと思っていたけれど、実際は小綺麗にされていて、きちんと清掃が行き届いているようだった。
「……なんだ、思ったより綺麗だな」
同じ感想を抱いていたらしいアイビグがぽつりと呟いていた。
本棚が多いけれど、ほとんど埃の匂いはしないし、本も虫干しがされているようだ。
「それは僕が一生懸命掃除していますからね。資料や本を読むか、掃除をするかぐらいしかありませんでしたからね」
ふふふ、と楽しそうに笑うけれど、そんなに爽やかな笑みを浮かべる場面じゃないと思うのだけれど……まあいいか。
適当に本を選んで読んでみる。
中身は大した事は書かれてなくて、どこにでもありそうな内容のものだった。
次に手に取った本も同じで、観光から魔導。武器や剣術など多種多様の本があるけど、そのどれもがダークエルフ族の事に関してではなかった。
「何ですかね。これ……」
ジュールの方もあまり成果がなかったようで、顔をしかめていた。それはアイビグとスゥも外れみたいだった。
「それもそうでしょう。本当に大事なものは隠すものですよ」
そんな当たり前でしょうみたいな態度を取らないでもらいたい。というか、知ってるなら最初から言って欲しいものだ。
「だったらどれが大事なものなんだ?」
「ここにはありませんよ。ここをこうすれば……」
奥の本棚の下から二番目の右から四番目の本を傾けると――
「ティア様! 本棚が!」
ジュールが大声を上げて、奥の本棚が動くのを見ていた。まさかこんな仕掛けがここにあるなんてね。つまり、この部屋自体も怪しいものはないとアピールするための場所だったというわけだ。
「本を虫干ししている時に見つけたのですよ」
「? 管理人なのに知らなかったのか?」
「管理人と言っても彼らに押し付けられただけですからね。僕も色々と苦労しているのですよ」
やれやれと言いたげに両手を広げて頭を左右に振るけれど、それはどっちかというと私達の方だ。
紳士的な人かと思ったけれど、どうやら彼は隠し事を打ち明けて他人を驚かせることに楽しみを感じているようだ。
「で、ここの奥には何が?」
「恐らく貴女が欲している情報があると思います。彼らの滑稽な憎悪がね」
ダークエルフ族が次に何をしようとするのか手がかりを求めに来ただけなんだけど、それがどう『滑稽な憎悪』とやらに繋がるのだろうか?
「俺達はあいつらの次の目的地を知りたくてここに来たんだぞ? そんなもの、今は関係ないだろう」
憤る――というより疑問が心の奥底から湧いて出るような顔をして、アイビグはヒューマを見ていた。
「彼らの行動原理は全てそこから来ていますからね。彼らの歴史、思想……そして今まで行ってきた事の全てを知れば、貴方がたにも理解出来るはずです。次に彼らが何を狙い、何を成し遂げようとするのかを」
その奥底には理知的な輝きが宿っている。そこには強さ以上のものが秘められていて、私が今まで出会った誰よりも違って見える。
それは多分、彼がほとんど戦いを知らないのも関係しているだろう。訓練を積んでいるのはわかる。ダークエルフ族の施設にいたのだから、それくらい出来て当然だろう。だけどそれだけだ。何度も実戦を経験して得られる強さが彼にはない。
似たような経験は他の複製体と出会った時に感じたけれど……彼と違って好戦的だった。内に何を秘めているのかはわからないけれど……あまり出会った事のないタイプで、好感が持てる。
多少悪戯好きな面も捉えようによたら魅力的だしね。
「さ、それでは行きましょう。彼らの目的を知りたいのでしょう?」
にやりと楽しそうに笑みを浮かべるヒューマは背中で私達の様子を窺っているクーロを連れて奥へと向かおうとしていた。そういえばなんでクーロがいるのだろう? 管理人なら一人で良いはずだ。
「貴方がここの管理人なのはわかった。だけど……それならクーロはなぜここに?」
「彼女は彼らのいう事をあまり聞いてくれません。隷属の腕輪で何も考えられない操り人形になりそうなところを僕が助けたのです」
「だけどそう簡単に助けれるものでしょうか? そんな単純な人達には思えませんが……」
確かにヒューマの説明には疑問が残る。他の複製体――ライニーやローラン達は過酷ないじめに耐え抜いたと聞いていた。それなのにクーロがそれを免れたなんておかしな話だ。
「それは多分……元になった人物の関係性が関わってくるだろう」
私の疑問に答えてくれたのはヒューマではなくてアイビグだった。
「関係性?」
「例えば俺とスゥみたいなもんだ。まるで運命でも感じるかのように惹かれ合う。それは元になった人物と何か関係があるって話だ。詳しい事は知らないけどな」
「その通りです。彼女は僕の言う事はよく聞いてくれる。僕の下でなら、この子は彼らの期待に応えられる程の実力をもっていた。だから見逃されたのですよ」
なるほど。それなら多少は納得できる。忠実なヒューマのいう事を聞くのなら、実質ダークエルフ族の指示を聞いているのと同じだ。だから彼と一組にされているのだろう。
「この子があんな操り人形になるのは我慢できませんでした。だから……本当に良かったです」
慈しむ目で頭を撫でるヒューマの姿には嘘偽りない。真にクーロを想っての行動なのだろう。
それだけでも彼がどんな人物かわかるような気がした。少なくとも警戒心を剥き出しにして接する必要はないくらいにはね。
「さ、そんな事より……早く行きましょう。貴女達もそうのんびりしてはいられないのでしょう?」
ふふっ、と楽しそうに笑う彼は再び奥へと向かう。その足取りはどこか軽かった。
……彼の言う通り、のんびりしている場合じゃない。私達は手がかりを求めてきたのだから。
汚いところかもと思っていたけれど、実際は小綺麗にされていて、きちんと清掃が行き届いているようだった。
「……なんだ、思ったより綺麗だな」
同じ感想を抱いていたらしいアイビグがぽつりと呟いていた。
本棚が多いけれど、ほとんど埃の匂いはしないし、本も虫干しがされているようだ。
「それは僕が一生懸命掃除していますからね。資料や本を読むか、掃除をするかぐらいしかありませんでしたからね」
ふふふ、と楽しそうに笑うけれど、そんなに爽やかな笑みを浮かべる場面じゃないと思うのだけれど……まあいいか。
適当に本を選んで読んでみる。
中身は大した事は書かれてなくて、どこにでもありそうな内容のものだった。
次に手に取った本も同じで、観光から魔導。武器や剣術など多種多様の本があるけど、そのどれもがダークエルフ族の事に関してではなかった。
「何ですかね。これ……」
ジュールの方もあまり成果がなかったようで、顔をしかめていた。それはアイビグとスゥも外れみたいだった。
「それもそうでしょう。本当に大事なものは隠すものですよ」
そんな当たり前でしょうみたいな態度を取らないでもらいたい。というか、知ってるなら最初から言って欲しいものだ。
「だったらどれが大事なものなんだ?」
「ここにはありませんよ。ここをこうすれば……」
奥の本棚の下から二番目の右から四番目の本を傾けると――
「ティア様! 本棚が!」
ジュールが大声を上げて、奥の本棚が動くのを見ていた。まさかこんな仕掛けがここにあるなんてね。つまり、この部屋自体も怪しいものはないとアピールするための場所だったというわけだ。
「本を虫干ししている時に見つけたのですよ」
「? 管理人なのに知らなかったのか?」
「管理人と言っても彼らに押し付けられただけですからね。僕も色々と苦労しているのですよ」
やれやれと言いたげに両手を広げて頭を左右に振るけれど、それはどっちかというと私達の方だ。
紳士的な人かと思ったけれど、どうやら彼は隠し事を打ち明けて他人を驚かせることに楽しみを感じているようだ。
「で、ここの奥には何が?」
「恐らく貴女が欲している情報があると思います。彼らの滑稽な憎悪がね」
ダークエルフ族が次に何をしようとするのか手がかりを求めに来ただけなんだけど、それがどう『滑稽な憎悪』とやらに繋がるのだろうか?
「俺達はあいつらの次の目的地を知りたくてここに来たんだぞ? そんなもの、今は関係ないだろう」
憤る――というより疑問が心の奥底から湧いて出るような顔をして、アイビグはヒューマを見ていた。
「彼らの行動原理は全てそこから来ていますからね。彼らの歴史、思想……そして今まで行ってきた事の全てを知れば、貴方がたにも理解出来るはずです。次に彼らが何を狙い、何を成し遂げようとするのかを」
その奥底には理知的な輝きが宿っている。そこには強さ以上のものが秘められていて、私が今まで出会った誰よりも違って見える。
それは多分、彼がほとんど戦いを知らないのも関係しているだろう。訓練を積んでいるのはわかる。ダークエルフ族の施設にいたのだから、それくらい出来て当然だろう。だけどそれだけだ。何度も実戦を経験して得られる強さが彼にはない。
似たような経験は他の複製体と出会った時に感じたけれど……彼と違って好戦的だった。内に何を秘めているのかはわからないけれど……あまり出会った事のないタイプで、好感が持てる。
多少悪戯好きな面も捉えようによたら魅力的だしね。
「さ、それでは行きましょう。彼らの目的を知りたいのでしょう?」
にやりと楽しそうに笑みを浮かべるヒューマは背中で私達の様子を窺っているクーロを連れて奥へと向かおうとしていた。そういえばなんでクーロがいるのだろう? 管理人なら一人で良いはずだ。
「貴方がここの管理人なのはわかった。だけど……それならクーロはなぜここに?」
「彼女は彼らのいう事をあまり聞いてくれません。隷属の腕輪で何も考えられない操り人形になりそうなところを僕が助けたのです」
「だけどそう簡単に助けれるものでしょうか? そんな単純な人達には思えませんが……」
確かにヒューマの説明には疑問が残る。他の複製体――ライニーやローラン達は過酷ないじめに耐え抜いたと聞いていた。それなのにクーロがそれを免れたなんておかしな話だ。
「それは多分……元になった人物の関係性が関わってくるだろう」
私の疑問に答えてくれたのはヒューマではなくてアイビグだった。
「関係性?」
「例えば俺とスゥみたいなもんだ。まるで運命でも感じるかのように惹かれ合う。それは元になった人物と何か関係があるって話だ。詳しい事は知らないけどな」
「その通りです。彼女は僕の言う事はよく聞いてくれる。僕の下でなら、この子は彼らの期待に応えられる程の実力をもっていた。だから見逃されたのですよ」
なるほど。それなら多少は納得できる。忠実なヒューマのいう事を聞くのなら、実質ダークエルフ族の指示を聞いているのと同じだ。だから彼と一組にされているのだろう。
「この子があんな操り人形になるのは我慢できませんでした。だから……本当に良かったです」
慈しむ目で頭を撫でるヒューマの姿には嘘偽りない。真にクーロを想っての行動なのだろう。
それだけでも彼がどんな人物かわかるような気がした。少なくとも警戒心を剥き出しにして接する必要はないくらいにはね。
「さ、そんな事より……早く行きましょう。貴女達もそうのんびりしてはいられないのでしょう?」
ふふっ、と楽しそうに笑う彼は再び奥へと向かう。その足取りはどこか軽かった。
……彼の言う通り、のんびりしている場合じゃない。私達は手がかりを求めてきたのだから。
0
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる