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倉庫でモルドさんから査定結果の用紙をもらってまたギルドに戻る。
ついでに明日の分のクエストを探す為、カティはカウンターに並び、リリスは壁に貼られたクエスト依頼にと別れた。
しばらくはイブラムの町付近で毎日依頼をこなす予定にしている。
10日程それを続けて、そのあとはいよいよリリスも加わった新パーティーでゴルディアに向けて旅である。
通常、ペルージの都までに馬車と徒歩で一月、そこからゴルディアの都まで海を越えて二月程がかかる。
いますぐ旅に出ても結構微妙というかコロシアムにはぎりぎりアウトな感じなのだが。
そこは神鳥ガルーダの出番と言うわけで。
ガルーダの本性は成体のドラゴンすら上回るサイズがあるらしく、人間の4、5人ならつめれば乗れてしまうそうなのだ。
森を迂回せず真っ直ぐにガルーダの背に乗って飛べばペルージの都までは凡そ5日。
途中休息や食事、魔物の討伐やテイムに時間を使っても2週間とかからない。
またペルージとゴルディアを隔てる海も内海らしく、ガルーダが飛べば2日で岸に着ける。沖には小さな島がいくつもあるらしいのでそこで一旦降りて休むといった具合か。
そこからゴルディアの都までは普通の旅人なら馬車を使うが、金を出せばカバロという都市から魔導列車という魔石に含まれる魔力を利用して走る列車を使うことができる。
それを使うとコロシアムの開催の三週間前にはゴルディアが着けるという。
一人金貨20枚と運賃は激高なので、貴族か大商人、一部の高ランク冒険者しか乗らないそうだ。
ただし、ずっとガルーダに乗りっぱなしで森や海を越えていけるわけではなく、途中下に降りて森や島で休息を取る必要はあり、当然魔物との戦闘も予想されるわけだが。
ペルージの都を隔てる針葉樹の森は広さ故もあるが、道が整備されない一番の理由は森に生息する魔物の多さと狂暴さ、強さにある。
奥深くに入っていけば、Bランクの魔物はおろかAランクの魔物に遭遇することすらある為、討伐もままならならない。
今の段階でカティではいくら周りが強くても危険ということで。
10日間で目標、レベル20なのだそうな。
どれだけスパルタになるのかと思うと頭が重い。
「買取金額2割増で金貨102枚になります。お確かめ下さい」
受付嬢から2つの袋に分けられた大量の金貨を受け取り、持ち慣れない重みに緊張しながらリリスのもとへ向かうと、リリスはすでにクエストを選んだらしく手に依頼の紙を取っていた。
「終わった?」
「ああ、けど本当にこっちで全額もらっていいのか?金貨100枚以上になったけど」
「構わないわよ。お金には困ってないし。また明日もクエスト達成したら入って来るんだしね。それに最低でも金貨150枚くらいはこれから買い物にかかると思うし」
カティは口許がひきつるのを感じた。
金貨150枚だと、昨日の金貨70枚も足さなければ足りない。
佑樹がガチャも引きたがっていたし、これは明日からもしっかり稼がなければ、すぐに使い切ってしまいそうだ。
「それより明日はこれをやるわよ」
ピラピラとリリスがカティの顔の前に泳がせた紙には、しっかりと一番上に、A級クエストと書かれていた。
ついでに明日の分のクエストを探す為、カティはカウンターに並び、リリスは壁に貼られたクエスト依頼にと別れた。
しばらくはイブラムの町付近で毎日依頼をこなす予定にしている。
10日程それを続けて、そのあとはいよいよリリスも加わった新パーティーでゴルディアに向けて旅である。
通常、ペルージの都までに馬車と徒歩で一月、そこからゴルディアの都まで海を越えて二月程がかかる。
いますぐ旅に出ても結構微妙というかコロシアムにはぎりぎりアウトな感じなのだが。
そこは神鳥ガルーダの出番と言うわけで。
ガルーダの本性は成体のドラゴンすら上回るサイズがあるらしく、人間の4、5人ならつめれば乗れてしまうそうなのだ。
森を迂回せず真っ直ぐにガルーダの背に乗って飛べばペルージの都までは凡そ5日。
途中休息や食事、魔物の討伐やテイムに時間を使っても2週間とかからない。
またペルージとゴルディアを隔てる海も内海らしく、ガルーダが飛べば2日で岸に着ける。沖には小さな島がいくつもあるらしいのでそこで一旦降りて休むといった具合か。
そこからゴルディアの都までは普通の旅人なら馬車を使うが、金を出せばカバロという都市から魔導列車という魔石に含まれる魔力を利用して走る列車を使うことができる。
それを使うとコロシアムの開催の三週間前にはゴルディアが着けるという。
一人金貨20枚と運賃は激高なので、貴族か大商人、一部の高ランク冒険者しか乗らないそうだ。
ただし、ずっとガルーダに乗りっぱなしで森や海を越えていけるわけではなく、途中下に降りて森や島で休息を取る必要はあり、当然魔物との戦闘も予想されるわけだが。
ペルージの都を隔てる針葉樹の森は広さ故もあるが、道が整備されない一番の理由は森に生息する魔物の多さと狂暴さ、強さにある。
奥深くに入っていけば、Bランクの魔物はおろかAランクの魔物に遭遇することすらある為、討伐もままならならない。
今の段階でカティではいくら周りが強くても危険ということで。
10日間で目標、レベル20なのだそうな。
どれだけスパルタになるのかと思うと頭が重い。
「買取金額2割増で金貨102枚になります。お確かめ下さい」
受付嬢から2つの袋に分けられた大量の金貨を受け取り、持ち慣れない重みに緊張しながらリリスのもとへ向かうと、リリスはすでにクエストを選んだらしく手に依頼の紙を取っていた。
「終わった?」
「ああ、けど本当にこっちで全額もらっていいのか?金貨100枚以上になったけど」
「構わないわよ。お金には困ってないし。また明日もクエスト達成したら入って来るんだしね。それに最低でも金貨150枚くらいはこれから買い物にかかると思うし」
カティは口許がひきつるのを感じた。
金貨150枚だと、昨日の金貨70枚も足さなければ足りない。
佑樹がガチャも引きたがっていたし、これは明日からもしっかり稼がなければ、すぐに使い切ってしまいそうだ。
「それより明日はこれをやるわよ」
ピラピラとリリスがカティの顔の前に泳がせた紙には、しっかりと一番上に、A級クエストと書かれていた。
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