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フロイド・メイウェザーJrから幻のダウンを奪った男

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 PFP(パウンド・フォー・パウンド)は、ボクシングや総合格闘技、キックボクシングなど格闘技の世界において、異なる階級の選手を比較・対比する方法を指し示す用語です。

 つまり、実質上のその競技の最強を指す称号です。

 そして、ボクシング界では、フロイド・メイウェザーJr氏が思いつきます。圧倒的な技術とスピード、クレバーさで無敗のまま引退した世界王者です。

 しかし、そのメイウェザーにスピードで勝ち、幻のダウンを奪った男がいる。

 その名はザブディエル・「スーパー」・ジュダー。

 傑出したハンドスピードと鋭い左ストレートを武器にしたスピードスターだ。

 ジュダーの凄みはその左ストレートで分かる。

 右ジャブから鋭い踏み込みから間髪なく放たれる左ストレートはまさに強烈の一言であった。

 しかし、「4R・PFP」と言われるほどの圧倒的な4Rに対して、

 それ以降に失速するスタイルから「4R・PFP」「4R界王拳」と言われている。

 しかし、瞬間的なカウンターや左ストレートが魅せる輝きはいまだにファンの記憶に残る。
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