「嫉妬に苦しむ私、心はまさに悪役令嬢」ー短編集

『むらさき』

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あとがき

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 ライト文芸大賞にこの短編集を投稿して、嫌でも編集者さんたちは、これを読まなければいけない。そして、意識するだろう。

「ここにあの嵐が...」

「もしかしてMJが」「もしニノが」「もし大野君が」「もし相葉君が」「翔君が」

 仕事も手につかなくなり、身だしなみを整えてエレベーター付近で意味もなく待機するかもしれない。

 興味がない振りをして、トイレでは鼻毛が出てないかいつも以上に気を遣う男性もいるかもしれない。

 コスメやメイクを変えて、気合の入る女性もいるかもしれない。

「思い出ずっと」とか一人残業時間に口ずさむ人もいるかもしれない。

 平常心では仕事ができないはずだ。

 想像するだけで高笑いが止まらない。私のこの投稿を「異常だ」「どうかしている」「妄想乙」と言うかもしれない。

 しかし、これは...そうこれは一方的な嫉妬なのだ。

「恵比寿ガーデンプレイスの時計広場1時!」

 あのドラマ「花より団子」(2005)の名台詞。

 もう20年も前の作品。今の四十代三十代二十代にぶっ刺さるアイドルグループ。東京の一等地で仕事をして、さらに会えるだと...もはや、お行儀よくする意味はない。心はまさに悪役令嬢。自己の思いを優先する迷惑な人間の嫉妬。

 この短編集は、編集に対する当てつけなのかもしれない。

 ただ、私はこうしなければ、平常心を保てない。悪役令嬢は何の理由もなく悪役になったわけでない。今。悪役令嬢の気持ちが分かる。

 彼女たちは...彼女はなりたくてなったわけではない。なるべくして、なってしまったのだ。



「嫉妬に苦しむ私、心はまさに悪役令嬢」終わり
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