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「潜入」
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「潜入」
午後九時、武藤が喜代美もとい美津穂を連れてBARまりあに入ってきた。カウンターには、まりあとミニスカポリス姿の陽菜が入っている。「ターゲット来店」と陽菜は夏子にラインを入れた。
「ところで武藤さん、今日のGメールなんだったんですか?添付ファイル開かなかったけど。」
「へっ?俺、Gメール使ってへんけど…。」
美津穂がメール画面を見せるが、武藤が自分のスマホを見せた。美津穂が言う着信アドレスが、武藤が使っているアドレスと違うことを話した。その説明の上乗せとして、夏子が仕込んだ、「L」と[R]のうち違いが説得力を持たせた。
午後九時三分、美津穂のマンションでは、事前に帰宅者に便乗して夏子と直がマンション内に入り込んでいた。
「夏子、えらい今日はおっぱい大きいやないか。」
「監視カメラあったらやばいから、特別に超盛り胸にしてきた。なかなか評判のベーカリー物やで。終わったら、みんなで食べよか。」
「ん!なんやそれ…?」
胸に「あんパン」を二個ずつ入れ、美津穂に似たウイッグをかぶった夏子と直は堂々と廊下を歩き、陽菜の作った合鍵で美津穂の部屋に入って行った。2LDKの高級なマンションに似つかわしくない「汚部屋」だった。
リビングのテーブルにノートパソコンがあり、その周りにノートと黒と赤のボールペン、大型の電卓が整えられ並んでいる以外は、脱ぎ散らかしたブラウス、スカート、パンスト、下着と酒瓶、空き缶に、コンビニ弁当やウーバーイーツで頼んだと思われる丼や開いた食器が散乱していた。
「なんぼ、「美人」で「巨乳」でも、この部屋見たら引くわなぁ…。」
「夏子、見てみい。ブラは金かかった高級品ばっかりや。ブラウスも胸元ががばっと開いたブランドもんばっかりやけど、パンティーはオール綿でへそまであるおばはんパンツばっかしやで。笑えるなぁ!」
と大きいパンツを広げて笑っている。
「直さん、遊んでる時間はあれへんで。」
「あぁ、わかった。どうすりゃええのか指示してくれ。」
隠しカメラ、盗聴器を夏子の指示に合わせて数点セッティングした。夏子のタブレットで送信映像と音声を確認した。続いて、美津穂のノートパソコンを開いた。パスワード入力の画面になった。
「おい夏子、これどないすんねや?生年月日とか車のナンバー入れてみるんか?」
「いやいや、パソコンメーカーのヘルプデスク係の元彼をもつ夏子様に任せなさーい!ウ○ンドウズパソコンならほりゃこの通り!」
夏子は両手の指を大きく開き、四つのキーを同時に押すと、ディスプレイの画面は「パスワード入力画面」から「ホーム画面」に切り変わった。
「えっ?夏子、今何やったんや?」
「内緒!」
とだけ答えて、夏子はマイコンピューターのアイコンからCドライブに入り、段取り良くクリックしていく。
「今は何してんねや?」
「HDDに残してるIDとパスワードリスト探してんねん…、あっ、発見!」
USBドライブを差し込みフォルダごとコピーした。続いてホーム画面からインターネット接続アイコンをクリックした。(マイ○ロソフト○ッジか。楽勝やな。)最初に「ヤ○-ジャパン」のホーム画面が立ち上がった。メール欄にネームが出ている。
(まぁ、この部屋見たら、いちいちログアウトする奴やないと思ったけど100%その通りやったな。ふんふん、ヤフーID、パスワードが複数出てるな。
「使い分け」してるんか「使い捨て」にしてるんかどっちかやな…。パスワードは文字数一緒やから、全部一緒やろ。)順に「別のIDでログイン」を繰り返しアドレス帳と受発信履歴をスマホのカメラで撮った。
右上の閲覧履歴も削除されておらずネットバンクの履歴をクリックした。ここでもログアウトされず、ID、パスワードの入力無しにログインできた。口座内容をマイページから読み取りカメラに収めた。
「楽勝!このずぼら女!巨乳やからってえばりやがって…、巨乳なんて、巨乳なんて、巨乳なんて…。ちょっと盛り乳しただけやのに、脱いだ途端に人の乳、偽物扱いする男もみんな死ね死ね死ね…」
心の中の声が、口から出ていた。
(夏子が男に捨てられた理由が分かった…。こいつ、盛り乳して男引いてたんや。自分も一緒やないか。まぁ、夏子の偽乳にも問題あるとわしは思うけどなぁ…。)直は鬼の形相でパソコンを操作し続ける夏子に哀れみを感じた。
午後九時、武藤が喜代美もとい美津穂を連れてBARまりあに入ってきた。カウンターには、まりあとミニスカポリス姿の陽菜が入っている。「ターゲット来店」と陽菜は夏子にラインを入れた。
「ところで武藤さん、今日のGメールなんだったんですか?添付ファイル開かなかったけど。」
「へっ?俺、Gメール使ってへんけど…。」
美津穂がメール画面を見せるが、武藤が自分のスマホを見せた。美津穂が言う着信アドレスが、武藤が使っているアドレスと違うことを話した。その説明の上乗せとして、夏子が仕込んだ、「L」と[R]のうち違いが説得力を持たせた。
午後九時三分、美津穂のマンションでは、事前に帰宅者に便乗して夏子と直がマンション内に入り込んでいた。
「夏子、えらい今日はおっぱい大きいやないか。」
「監視カメラあったらやばいから、特別に超盛り胸にしてきた。なかなか評判のベーカリー物やで。終わったら、みんなで食べよか。」
「ん!なんやそれ…?」
胸に「あんパン」を二個ずつ入れ、美津穂に似たウイッグをかぶった夏子と直は堂々と廊下を歩き、陽菜の作った合鍵で美津穂の部屋に入って行った。2LDKの高級なマンションに似つかわしくない「汚部屋」だった。
リビングのテーブルにノートパソコンがあり、その周りにノートと黒と赤のボールペン、大型の電卓が整えられ並んでいる以外は、脱ぎ散らかしたブラウス、スカート、パンスト、下着と酒瓶、空き缶に、コンビニ弁当やウーバーイーツで頼んだと思われる丼や開いた食器が散乱していた。
「なんぼ、「美人」で「巨乳」でも、この部屋見たら引くわなぁ…。」
「夏子、見てみい。ブラは金かかった高級品ばっかりや。ブラウスも胸元ががばっと開いたブランドもんばっかりやけど、パンティーはオール綿でへそまであるおばはんパンツばっかしやで。笑えるなぁ!」
と大きいパンツを広げて笑っている。
「直さん、遊んでる時間はあれへんで。」
「あぁ、わかった。どうすりゃええのか指示してくれ。」
隠しカメラ、盗聴器を夏子の指示に合わせて数点セッティングした。夏子のタブレットで送信映像と音声を確認した。続いて、美津穂のノートパソコンを開いた。パスワード入力の画面になった。
「おい夏子、これどないすんねや?生年月日とか車のナンバー入れてみるんか?」
「いやいや、パソコンメーカーのヘルプデスク係の元彼をもつ夏子様に任せなさーい!ウ○ンドウズパソコンならほりゃこの通り!」
夏子は両手の指を大きく開き、四つのキーを同時に押すと、ディスプレイの画面は「パスワード入力画面」から「ホーム画面」に切り変わった。
「えっ?夏子、今何やったんや?」
「内緒!」
とだけ答えて、夏子はマイコンピューターのアイコンからCドライブに入り、段取り良くクリックしていく。
「今は何してんねや?」
「HDDに残してるIDとパスワードリスト探してんねん…、あっ、発見!」
USBドライブを差し込みフォルダごとコピーした。続いてホーム画面からインターネット接続アイコンをクリックした。(マイ○ロソフト○ッジか。楽勝やな。)最初に「ヤ○-ジャパン」のホーム画面が立ち上がった。メール欄にネームが出ている。
(まぁ、この部屋見たら、いちいちログアウトする奴やないと思ったけど100%その通りやったな。ふんふん、ヤフーID、パスワードが複数出てるな。
「使い分け」してるんか「使い捨て」にしてるんかどっちかやな…。パスワードは文字数一緒やから、全部一緒やろ。)順に「別のIDでログイン」を繰り返しアドレス帳と受発信履歴をスマホのカメラで撮った。
右上の閲覧履歴も削除されておらずネットバンクの履歴をクリックした。ここでもログアウトされず、ID、パスワードの入力無しにログインできた。口座内容をマイページから読み取りカメラに収めた。
「楽勝!このずぼら女!巨乳やからってえばりやがって…、巨乳なんて、巨乳なんて、巨乳なんて…。ちょっと盛り乳しただけやのに、脱いだ途端に人の乳、偽物扱いする男もみんな死ね死ね死ね…」
心の中の声が、口から出ていた。
(夏子が男に捨てられた理由が分かった…。こいつ、盛り乳して男引いてたんや。自分も一緒やないか。まぁ、夏子の偽乳にも問題あるとわしは思うけどなぁ…。)直は鬼の形相でパソコンを操作し続ける夏子に哀れみを感じた。
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