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昨夜の事をぼんやりと考えながら、いつもより随分と空いている電車に揺られる。
千早は、今日、学校で会ったら、一体どんな対応をしてくるのか?
そればかりが気になって、結局今朝はとんでもない早起きをしてしまった。
いつもは叩き起こしても起きない息子が勝手に自分から起きて来たので、母は大いに驚いていたけれど、そんな事さえもどうでもいい。
ぼんやりと朝ごはんを食べ、やる事もなくなってしまったので、そのまま家を出て来てしまった。
故に、いつもより早い電車に乗り、ゆったりとした車内でぼんやりしているのだが。
昨日は帰ってからも、結局セナちゃんには連絡も入れず。向こうもやっぱり興味がなかったのだろう、連絡も来ず。
風呂から上がって、色々と、本当に色々と想像を廻らしていた。
千早のあの外見のギャップの理由とか、元彼とかいうサラリーマン風の男の事とか、いやいや元彼って何?どれくらいの関係な訳?とか、かなり下世話な想像までして、自己嫌悪で撃沈…。
あー、明日、どんな顔して会えばいい訳?となって、
千早は、一体どんな対応をしてくるんだろう?と戻る訳だ。
ぼんやりとしながらも、降りるべき駅で降り、改札を抜けて、学校への道を黙々と歩く。結構早く来たつもりだったが、まばらとはいえ、意外と同じ方向へ歩いていく生徒がいるものだ。自分は毎日ギリギリで学校へ駆け込むものだから、他生徒がこんなに早く学校へ来ているのが不思議でしょうがない。
あー、そうや。今日は外でパン買ってから行こ。
昨日、購買でパンを買いそびれたのを思い出し、学校のすぐそばにあるパン屋に入っていく。
朝は学生や通勤のサラリーマンを狙って惣菜パンや洋菓子が沢山並んでいる、割と人気のパン屋だ。
焼きそばパンやカレーパンのようなオーソドックスな物から、クロワッサンにオムレツを挟んだものや、コロネ型にポテサラの入ったもの。お楽しみパン、なんて葡萄のような形に一口パンが繋がっているものは、中身が何か分からない。この前、角田なんかは、一つにキムチが入っていたらしい…
コッペパンに焼肉が挟まったもの、焼きカレーパン、オムレツのクロワッサンを手に取って会計に、行きかけたが、思い直してオムレツクロワッサンをもう一つと、クリームチーズとサーモンのパイ付け足した。
昨日、パン貰ったからな…
さっさと会計を済ませて、校門を抜け、教室へと急ぐ。
誰もいなければいいんやけどな。そしたら、机に置いといたろ、とか思いながらドアを開ける。
しかし、そんな期待は叶わず、人がいた。
1人だけ。
しかも、それは千早だった。
「おー、まじか。早いな。」
つい、挨拶より先にそんな言葉がでてしまった。緊張?なのか?なんとも情けない。
席に座って、何かを読んでいた千早は、ふいっと顔をあげ、周りに人がいないのを見て取ると、ちょいちょいと手招きをした。
なんとなく、無視されるかも?と心配していた事もあり、やや嬉しくなる。
後ろ手にドアを閉めると、千早の席に向かった。
「おはよ。」
見上げた体制で千早が呟くように言う。
「おぅ、おはよー。」
千早の机の上に買ってきたパンを並べる。
「な、どれがいい?昨日のお返し。」
髪に隠れて表情は読めないが、何となく笑った気がする。
「わぉ、律儀ー。じゃ、遠慮なく、これ。」
オムレツクロワッサンを一つ取る。
「もう一個ええで。」
千早はしばし悩んで、これやな、と言ってサーモンのパイを取った。
こいつ、絶対よんでやがるわ…
そう思ったらなんとなく笑えてきてしまい吹き出してしまった。千早はそんな俺を咎めるように見上げてきた、気がした。
そして、一言。
「焼肉はあかんのやろ?」
やっぱな、よんどるわ、と思いつつ。
千早の手からサーモンパイを取り上げて、焼肉を押し付けた。他のパンを袋に戻して席に持っていく。
「俺、サーモンとクリームチーズ、まじ好物やで!」
千早は、マジかよーと言いながら、素直に焼肉のパンとオムレツクロワッサンをしまった。
「なぁ、俺は、千早の普段の事を黙っていた方がええわけ?」
気になっている事の一つを聞いてみる。
千早は興味なさそうな態度で、別にーと呟きながら、さっき読んでいた本を開いた。
「朝、いっつもこんな時間なん?」
それにも、千早は、まぁなーと呟く。
俺もそっか、と呟くと、もう特に聞く事は無くなってしまった。
ま、普通に話せたし、いっか…
俺は珍しくしてしまった早起きで、大幅に足りなかった睡眠を取り戻すべく、机に突っ伏した。
千早は、今日、学校で会ったら、一体どんな対応をしてくるのか?
そればかりが気になって、結局今朝はとんでもない早起きをしてしまった。
いつもは叩き起こしても起きない息子が勝手に自分から起きて来たので、母は大いに驚いていたけれど、そんな事さえもどうでもいい。
ぼんやりと朝ごはんを食べ、やる事もなくなってしまったので、そのまま家を出て来てしまった。
故に、いつもより早い電車に乗り、ゆったりとした車内でぼんやりしているのだが。
昨日は帰ってからも、結局セナちゃんには連絡も入れず。向こうもやっぱり興味がなかったのだろう、連絡も来ず。
風呂から上がって、色々と、本当に色々と想像を廻らしていた。
千早のあの外見のギャップの理由とか、元彼とかいうサラリーマン風の男の事とか、いやいや元彼って何?どれくらいの関係な訳?とか、かなり下世話な想像までして、自己嫌悪で撃沈…。
あー、明日、どんな顔して会えばいい訳?となって、
千早は、一体どんな対応をしてくるんだろう?と戻る訳だ。
ぼんやりとしながらも、降りるべき駅で降り、改札を抜けて、学校への道を黙々と歩く。結構早く来たつもりだったが、まばらとはいえ、意外と同じ方向へ歩いていく生徒がいるものだ。自分は毎日ギリギリで学校へ駆け込むものだから、他生徒がこんなに早く学校へ来ているのが不思議でしょうがない。
あー、そうや。今日は外でパン買ってから行こ。
昨日、購買でパンを買いそびれたのを思い出し、学校のすぐそばにあるパン屋に入っていく。
朝は学生や通勤のサラリーマンを狙って惣菜パンや洋菓子が沢山並んでいる、割と人気のパン屋だ。
焼きそばパンやカレーパンのようなオーソドックスな物から、クロワッサンにオムレツを挟んだものや、コロネ型にポテサラの入ったもの。お楽しみパン、なんて葡萄のような形に一口パンが繋がっているものは、中身が何か分からない。この前、角田なんかは、一つにキムチが入っていたらしい…
コッペパンに焼肉が挟まったもの、焼きカレーパン、オムレツのクロワッサンを手に取って会計に、行きかけたが、思い直してオムレツクロワッサンをもう一つと、クリームチーズとサーモンのパイ付け足した。
昨日、パン貰ったからな…
さっさと会計を済ませて、校門を抜け、教室へと急ぐ。
誰もいなければいいんやけどな。そしたら、机に置いといたろ、とか思いながらドアを開ける。
しかし、そんな期待は叶わず、人がいた。
1人だけ。
しかも、それは千早だった。
「おー、まじか。早いな。」
つい、挨拶より先にそんな言葉がでてしまった。緊張?なのか?なんとも情けない。
席に座って、何かを読んでいた千早は、ふいっと顔をあげ、周りに人がいないのを見て取ると、ちょいちょいと手招きをした。
なんとなく、無視されるかも?と心配していた事もあり、やや嬉しくなる。
後ろ手にドアを閉めると、千早の席に向かった。
「おはよ。」
見上げた体制で千早が呟くように言う。
「おぅ、おはよー。」
千早の机の上に買ってきたパンを並べる。
「な、どれがいい?昨日のお返し。」
髪に隠れて表情は読めないが、何となく笑った気がする。
「わぉ、律儀ー。じゃ、遠慮なく、これ。」
オムレツクロワッサンを一つ取る。
「もう一個ええで。」
千早はしばし悩んで、これやな、と言ってサーモンのパイを取った。
こいつ、絶対よんでやがるわ…
そう思ったらなんとなく笑えてきてしまい吹き出してしまった。千早はそんな俺を咎めるように見上げてきた、気がした。
そして、一言。
「焼肉はあかんのやろ?」
やっぱな、よんどるわ、と思いつつ。
千早の手からサーモンパイを取り上げて、焼肉を押し付けた。他のパンを袋に戻して席に持っていく。
「俺、サーモンとクリームチーズ、まじ好物やで!」
千早は、マジかよーと言いながら、素直に焼肉のパンとオムレツクロワッサンをしまった。
「なぁ、俺は、千早の普段の事を黙っていた方がええわけ?」
気になっている事の一つを聞いてみる。
千早は興味なさそうな態度で、別にーと呟きながら、さっき読んでいた本を開いた。
「朝、いっつもこんな時間なん?」
それにも、千早は、まぁなーと呟く。
俺もそっか、と呟くと、もう特に聞く事は無くなってしまった。
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