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【第二部】
69、ずっと一緒にいられたらいいのに
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「あとね、フリーライターならどこでも出来る仕事だし、もし慧がどっか行くってなった時にもついていけるかなって。……って言ったら重い?」
慧の顔色を伺うようにそう言うと、慧は一瞬目を見開いて、すぐに私の両腕を掴んだ。
「重くない。嬉しいです。
この前はまだ考えられないって言ったけど、考えてくれたんですね」
「う、うん。一応考えてみたんだけど。でも気が変わるかもしれないし、そこに就職出来るかも分からないし、フリーになれるかどうか分からないから、あんまり期待しないでね」
「そんなの俺だってそうですよ。今はメーカー行きたいと思ってるけど、他にやりたいことが出来るかもしれないし、希望のとこに就職出来ないかもしれない。まだ先のことだからどうなるか分からないけど、でも花音先輩が俺との未来を考えてくれただけで嬉しい」
少し興奮したように早口で話した慧に、そっかと頷く。すごく曖昧な感じのプランなのに、こんなに喜んでくれると私まで嬉しくなる。
じっと慧を見てると、ふいに抱き寄せられて、自然と唇が重なった。そのままベッドに押し倒されてシーツに沈められると、私の上に慧が覆い被さってくる。
下から手を伸ばすと、両手ともぎゅっと握られて、その手をシーツに押し付けられる。握った手には今までにない指輪の感触があって、そんなことさえもドキドキしてしまう。
「慧……」
何か言葉をかけようとしたけれど、何も言葉にならなくて、結局名前を呼ぶことしか出来ない。そんな私の唇に、慧は何度もキスを落とす。
「もう、キスしすぎ」
両手を押さえつけたまま、息をつく間もないほどに唇を重ねるだけのキスを何度もされ、少し苦しくなって訴えると、またキスが降ってくる。
「ね、どうしたの?」
全部嫌じゃないし、嬉しいんだけど。ずっと手を離してくれないし、さっきからキスばっかりしてくるし。不思議に思って慧を見上げると、ぎゅっと握られている両手をさらに強く握られる。
「好きです」
「私も好きだよ?」
「付き合う前も何回気持ち伝えてもはぐらかされてたけど、付き合った後も大事な話するといつもはぐらかしてたじゃないですか」
「……そうだね」
「すぐ別れるかもとか付き合ってることも内緒にしたいって言うし。花音先輩の本心がどこにあるのか分からなくて、時々不安になる」
「不安にさせてごめんね。でも、」
「だから花音先輩が俺との未来を考えてくれるなんて期待してなかったけど、真剣に考えてくれてすげー嬉しい」
私が続けようとした言葉に被せられるように言われたことに、ぎゅーっと胸が締め付けられるみたいな気持ちになった。
付き合う前も付き合った後も私の曖昧な態度で慧をたくさん傷つけて苦しませてきたと思うけど、それでも好きでいてくれて、こんな風に言ってくれて、慧がどれだけ私のことを好きでいてくれるのかがすごく伝わってきて。
申し訳ない気持ちもあったけど、それ以上にすごく嬉しい。やっぱり慧がすごくすごく好きだなって思う。
「先のことはどうなるか分からないけど、私慧のことすごく好きだよ。ずっと一緒にいられたらいいなって思ってる」
本心からの気持ちを伝えると、慧は押さえつけていた私の両手を離し、ぎゅっと抱きしめてきた。私もようやく自由になった手を慧の背中に回す。
「ね。えっちするなら、先にスカート脱いでもいい?」
「いきなりムードぶち壊さないでくださいよ」
首筋にキスをし始めた慧にさっきから気になっていたことを告げると、げんなりした顔で見られちゃった。
「だって今日のスカートシワになりやすいんだもん。しないならいいけど」
「するけど」
「やっぱりするつもりだったんじゃん」
「そりゃするだろ」
文句を言いながらも慧は私を抱き起こしてくれて、スカートのホックを外す。腰を浮かせてスカートを脱ぎ、ついでにニットも脱いでおく。
その間にシャツを脱いで上半身裸になっていた慧の膝の上に乗り、ぴったりとくっつく。
「萎えた?」
「萎えてない」
ズボンを履いている慧の下半身に手をやると、たしかにソコははっきりとカタチが分かるくらいに硬いままだった。
「本当だ。いっぱい出来そうだね♡」
ソレをさすりながらにっと笑うと、眉間にシワを寄せた慧にその手をとられる。
「やめろって」
「何が?」
「そこまで煽ったなら責任もてよ」
「え~♡何されちゃうんだろ。楽しみぃ♡」
両手を組んで上目遣いで慧を見つめると、慧は眉を上げて乾いた笑いをこぼす。
「頼むからもう黙って」
私の唇に指を押し当てた後、慧は顔を傾けて私の唇を塞ぐ。わずかに開けた唇の隙間から舌を吸われ、それに夢中になっている間にブラのホックが外された。キスをされながら直接胸を揉まれると、自然と息が漏れる。
慧の顔色を伺うようにそう言うと、慧は一瞬目を見開いて、すぐに私の両腕を掴んだ。
「重くない。嬉しいです。
この前はまだ考えられないって言ったけど、考えてくれたんですね」
「う、うん。一応考えてみたんだけど。でも気が変わるかもしれないし、そこに就職出来るかも分からないし、フリーになれるかどうか分からないから、あんまり期待しないでね」
「そんなの俺だってそうですよ。今はメーカー行きたいと思ってるけど、他にやりたいことが出来るかもしれないし、希望のとこに就職出来ないかもしれない。まだ先のことだからどうなるか分からないけど、でも花音先輩が俺との未来を考えてくれただけで嬉しい」
少し興奮したように早口で話した慧に、そっかと頷く。すごく曖昧な感じのプランなのに、こんなに喜んでくれると私まで嬉しくなる。
じっと慧を見てると、ふいに抱き寄せられて、自然と唇が重なった。そのままベッドに押し倒されてシーツに沈められると、私の上に慧が覆い被さってくる。
下から手を伸ばすと、両手ともぎゅっと握られて、その手をシーツに押し付けられる。握った手には今までにない指輪の感触があって、そんなことさえもドキドキしてしまう。
「慧……」
何か言葉をかけようとしたけれど、何も言葉にならなくて、結局名前を呼ぶことしか出来ない。そんな私の唇に、慧は何度もキスを落とす。
「もう、キスしすぎ」
両手を押さえつけたまま、息をつく間もないほどに唇を重ねるだけのキスを何度もされ、少し苦しくなって訴えると、またキスが降ってくる。
「ね、どうしたの?」
全部嫌じゃないし、嬉しいんだけど。ずっと手を離してくれないし、さっきからキスばっかりしてくるし。不思議に思って慧を見上げると、ぎゅっと握られている両手をさらに強く握られる。
「好きです」
「私も好きだよ?」
「付き合う前も何回気持ち伝えてもはぐらかされてたけど、付き合った後も大事な話するといつもはぐらかしてたじゃないですか」
「……そうだね」
「すぐ別れるかもとか付き合ってることも内緒にしたいって言うし。花音先輩の本心がどこにあるのか分からなくて、時々不安になる」
「不安にさせてごめんね。でも、」
「だから花音先輩が俺との未来を考えてくれるなんて期待してなかったけど、真剣に考えてくれてすげー嬉しい」
私が続けようとした言葉に被せられるように言われたことに、ぎゅーっと胸が締め付けられるみたいな気持ちになった。
付き合う前も付き合った後も私の曖昧な態度で慧をたくさん傷つけて苦しませてきたと思うけど、それでも好きでいてくれて、こんな風に言ってくれて、慧がどれだけ私のことを好きでいてくれるのかがすごく伝わってきて。
申し訳ない気持ちもあったけど、それ以上にすごく嬉しい。やっぱり慧がすごくすごく好きだなって思う。
「先のことはどうなるか分からないけど、私慧のことすごく好きだよ。ずっと一緒にいられたらいいなって思ってる」
本心からの気持ちを伝えると、慧は押さえつけていた私の両手を離し、ぎゅっと抱きしめてきた。私もようやく自由になった手を慧の背中に回す。
「ね。えっちするなら、先にスカート脱いでもいい?」
「いきなりムードぶち壊さないでくださいよ」
首筋にキスをし始めた慧にさっきから気になっていたことを告げると、げんなりした顔で見られちゃった。
「だって今日のスカートシワになりやすいんだもん。しないならいいけど」
「するけど」
「やっぱりするつもりだったんじゃん」
「そりゃするだろ」
文句を言いながらも慧は私を抱き起こしてくれて、スカートのホックを外す。腰を浮かせてスカートを脱ぎ、ついでにニットも脱いでおく。
その間にシャツを脱いで上半身裸になっていた慧の膝の上に乗り、ぴったりとくっつく。
「萎えた?」
「萎えてない」
ズボンを履いている慧の下半身に手をやると、たしかにソコははっきりとカタチが分かるくらいに硬いままだった。
「本当だ。いっぱい出来そうだね♡」
ソレをさすりながらにっと笑うと、眉間にシワを寄せた慧にその手をとられる。
「やめろって」
「何が?」
「そこまで煽ったなら責任もてよ」
「え~♡何されちゃうんだろ。楽しみぃ♡」
両手を組んで上目遣いで慧を見つめると、慧は眉を上げて乾いた笑いをこぼす。
「頼むからもう黙って」
私の唇に指を押し当てた後、慧は顔を傾けて私の唇を塞ぐ。わずかに開けた唇の隙間から舌を吸われ、それに夢中になっている間にブラのホックが外された。キスをされながら直接胸を揉まれると、自然と息が漏れる。
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