タイトル未定

みるきぃ

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幼少期

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「でもまだ少し話しただけで、友達になってくれたのかわからないけどな」



俺だけが友達であると勝手に思い込んで、あとから違うって言われた時のダメージはすごいからちゃんと相手に友達認定されてからにしよう。


「そ、そうなんだ…、どんな話したの?」


「あまり話したことなかったからとりあえずお互いの趣味とか、好きな食べ物とかかな?」


あとは絢斗がやたら俺を褒めてきたことは黙っておこう。


「ゆうせいと話できてうらやましい…」


「ふはっ、何言ってんだよ。今、俺とこうしてちゃんと話してるじゃん」



「それでもなの!その時のゆうせいはその時にしか見れないし話せないじゃん!今のいっしゅんいっしゅんが大事ってドラマで言ってたよ!」



「ははっ、櫂はそんなに俺と一緒がいいのか?」



俺が友達できて一緒にいられなくなるかもと思ってさっき悲しい顔をしてたのはそれが理由だったのかな?


「当たり前だよ!ゆうせいのとなりはいつもぼくって決まっていたんだから」



はぁ~…、推しが尊い。

本当尊くて、しんどいわ。



推しからそう言われるなんて、きっと俺は前世で徳を積んだに違いない。


「そんなこと言ってくれてありがとな。俺の隣も櫂に決まってるから、クラスが離れてもこれからもよろしくな」



「うんっ!ゆうせいのとなりはぼく!」

「櫂の隣は俺!」


櫂の真似して言ってたら、めちゃくちゃ喜んでくれました。




「そういえば、ゆうせいと話したその子の名前はなんて言うの?」


「名前?えーっと、あ、そうだ!水無瀬絢斗!」


やべ。忘れるところだった。絶対忘れないとか言ってたのにこれじゃあ本当にやばいな。危ない危ない。


「え、…」


「櫂、覚えてるか?一応、前同じクラスだった子なんだけど」


「うん、知ってる」


「え!まじ?知ってたんだ!俺、本当最低だけど、覚えてなかったから失礼なことしてしまったんだよね」


「その子ね、ドッジボールの時、いつもゆうせいのうしろキープしてたから知ってた。ずるかった」


「え?そうだったんだ。ひたすら櫂にパスすることしか頭になくて気づかなかった」



「なにそれゆうせい…っ、ぼくにむちゅうだったんだね」


照れているのか赤面する櫂。



「当たり前だろ。あ、でも話してみると絢斗結構いいやつだったよ」


「え、もう名前でよんでるの?」


「ま、その方が呼びやすいし」




「むぅ、本当ずるいっ!」


「ふはっ、櫂は本当面白いな」


さっきも似たようなこと言ってた。

ちゃんと櫂のことも名前で呼んでいるのに。



「笑いごとじゃないよ!!こっちはね、じんせいをかけてしんけんだよ!!」


「それは悪かった。それに人生をかけるなんてかっこいいこと言うね、櫂」


「か、かっこいいだなんて…っ、!と、とりあえずゆうせいの一番はぼくじゃなきゃいやだからね!わすれないで!」


本当に櫂は俺の一番が好きだな。




それから櫂からは『他の子なんか目に入らないくらいにずっとぼくのことむちゅうでいてね!やくそくだよ』という可愛いお願いをされて、指切りげんまんをした。





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