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しおりを挟む「ううん。アレンは悪くないの。私が面白くなかったからなの。別にレオナルドのことは気にしていないから大丈夫よ」
「でも好きなんじゃ…」
「…好きだけど、アレンが大事」
なんて、マリーはお兄ちゃん想いの子なんだろう。自分のことより俺のことを第一に考えてくれるなんて嬉しい半分申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「それより、レオナルドに目の色が見たいと言われて見せていたのよね?」
「うん、そうだよ」
結局なにがしたかったかわからなかったけど。
気に食わないとかなんとか文句言われた。
「はぁ…、そこは盲点だったわ、最悪」
「盲点って?」
「だって私とアレン目の色が…、いや、ううん、何でもないわ。それより、これから私が気になっている人とは関わらないでね」
付け加えて約束と可愛く言われたので守るしかないけど、同じクラスであるオリバーとは話がしたいのが本音。
マリーが気になっている人はリアム、レオナルド、ヴァル、オリバーの合計四人の攻略対象者たち。まだ一人を選べないマリー。俺的には一番人気だった推しでもあるリアムと結ばれてほしいが、マリーが一体誰を好きになるのかはわからないし、それはマリー次第だ。
俺は、少しでもマリーに協力してあげたいのだが何もできていないのが現状。逆に悪い方向に悪化させているかもしれない。さっきだって気になっているレオナルドに俺が絡んでマリーの気分を阻害させてしまったし…。
一体どうすれば…。
考えても俺にできることが浮かばない。
「マリー、俺にできることは他にないの?」
みんなから嫌われる以外で。
「できること?」
「ほら、マリーの気になっている人、四人いるだろう。俺に協力できることがあればしたいけど、何もできていないから…」
直接マリーに聞くほうが早いと思った。
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マリーがどれだけいい子か俺にはわかっている。
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そうだ。
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