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第漆幕
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「ほう。山村の出と聞きましたが、読み書き共に完璧で御座るなあ」
同心の先輩で在る宮内が、膨よかな腹を摩り乍ら慎太郎の仕事振りを覗いた。
慎太郎の同心としての働きは上々で在った。剣の腕も去る事乍ら、現在の組頭に気に入られた事が大きい。現在の組頭は月嶋以下の同僚達に不人気で在った。と同時に、組頭も月嶋達が嫌いで在った。
現組頭が前組頭と違い、細かい事に対して煩い所に同心達は不満を漏らす。何しろ、切腹した先代の組頭で在る関政盛が組頭と呼ばれ、現在の組頭で在るのにも拘らず現組頭と称されるのが面白くないと云う理由から、関の事を前組頭と呼ぶ様に通達する始末。宮内曰く「御頭としての度量が足りない」だ、然うで在る。
組頭は組頭で、事在る毎に先代と比べられる事が気に入らない。確かに関の男としての生き様は認める。が併し、組頭曰く「切腹に為る様な事態に陥る事社が愚」だ、然うで在る。
同心の先輩で在る宮内が、膨よかな腹を摩り乍ら慎太郎の仕事振りを覗いた。
慎太郎の同心としての働きは上々で在った。剣の腕も去る事乍ら、現在の組頭に気に入られた事が大きい。現在の組頭は月嶋以下の同僚達に不人気で在った。と同時に、組頭も月嶋達が嫌いで在った。
現組頭が前組頭と違い、細かい事に対して煩い所に同心達は不満を漏らす。何しろ、切腹した先代の組頭で在る関政盛が組頭と呼ばれ、現在の組頭で在るのにも拘らず現組頭と称されるのが面白くないと云う理由から、関の事を前組頭と呼ぶ様に通達する始末。宮内曰く「御頭としての度量が足りない」だ、然うで在る。
組頭は組頭で、事在る毎に先代と比べられる事が気に入らない。確かに関の男としての生き様は認める。が併し、組頭曰く「切腹に為る様な事態に陥る事社が愚」だ、然うで在る。
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