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閑話 募る ※作者の趣味回
しおりを挟む——会えない時間が愛を育てる。
聞いたことのある言葉だけど、意味は何となくわかるものの、頭でしか知らなかった。それがこんなにも辛いことなら、世の中の人はどうやって、この時間を耐えているのだろう。
だって、彼のことを考えるだけで、こんなに苦しい。
会いに来てくれない彼に怒りの混じった切なさを感じる。
私がこんなに苦しいのに、こんなに待っているのに、放っておくなんて酷い。
今、あなたも私のことを考えてくれているかしら。
今、私のことを考えていないかもしれないあなたを思うと憎らしい。
もしも、私が泣いていると知ったら、飛んで会いに来てくれるかしら。
もしも、私がこんなに不安なことを知ったら、走ってきて抱きしめてくれるかしら。
もしも、私が誰かに攫われたら、血相を変えて助けに来てくれるかしら。
私の心の中の全部があなたのことで埋まっていく。
こんなに苦しいのに、苦しむ私を気にかけないあなたが憎くて仕方がない。
切なくて悲しくて苦しくて爆発しそう。
今すぐ会いたい。
ずっと一緒に居たい。
これは恋。
初めての気持ちだけれど、不思議とわかる。
これは恋。
彼のことが、好きで好きで仕方ないんだわ。
いつのまに、こんなに好きになっていたのかしら。
穏やかなんて程遠い。
これが、恋。
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