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研究員見習いになれました
第22話 勤務開始
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あれから数日、今日からいよいよ本格的に魔法研究所での研究員見習いとしての勤務が始まる。
いやー、ここまで長かった。それはもう当初の目的を忘れかけてしまうほどに。まあでも、今後私の研究者ライフを確固たるものにするためにはオスカル殿下への対処は大事だし、可愛いリナのためにもなったのだから今までのことも決して無駄ではなかった。
「さて、じゃあ今日の仕事だが…」
おっと、こちらに集中しなくては。今はダグラスさんから仕事の割り振りをされているところだ。
「論文を書いてもらう。」
「…え、今なんと…?」
「だから、論文だ。」
「…いやいや、無理ですって!だってまだなんの実験もしてないじゃないですか…!それに、私は捜査課に配属になったのでは無かったのですか?」
通常、論文を書くためには自分が主張する内容を裏づけるための実験が不可欠だ。というか実験結果と考察をまとめたものが論文と言ってもいい。それがない論文はただのエッセイや感想文とほとんど変わらない。
「まあまあ、落ち着けって。論文っつってもそんな正式なもんじゃない。ただ思ったことをどんどん書いてくれりゃあいい。それに捜査課はそんなにしょっちゅう仕事がある訳じゃないから普段は別の仕事をしてることが多いのさ。」
「なるほど…それで、何について書けば…?」
「そうだな…なんでもいいっちゃいいが、やはり属性とか元素についてお前の考えを書いて欲しい。」
「あー…私の属性や元素への考え方って結構人とズレているのですが大丈夫でしょうか…?」
「おう、問題ねえ!というか俺もお前のテストの答案見て、あれをもっと読み物としていい感じにまとめて欲しいと思っただけだからな。」
なるほど、ということは私のざっくりした考え方は分かった上での提案か。
「そういうことなら、わかりました。」
「じゃあ、よろしく!」
そこから私は用意してもらった自分のデスクで早速論文もどきを書き始めた。"まとめて欲しい"との事だったので、テストのときのように思いついたことから書くのではなく、ある程度章立ててから書き始めた。
――――――
「だーれだ?」
しばらく書き進めていると、突然後ろから誰かが両手で私の目をおおって話しかけてきた。
「見えないと書けないので、手を離して頂いてもよろしいですか?エリオット様。」
「なんだよ、気づいてたのか。」
「今他の研究員の方は皆出払っていますし、他にやりそうな人がいないので。」
エリオット様はそう言って私の顔から手を離したかと思えば、今度はそのまま後ろから抱きついてきた。最初こそあたふたしてたけど、なんだかもう慣れてきた。というより諦めた、という方が正確かもしれない。
「あの、書きづらいので離れて頂いてもよろしいですか?」
私は手を止めずに言う。
「いいじゃねえか、これくらい。…なあ、ところでそれ何書いてるんだ?」
「論文…というかほぼエッセイですね。」
私は手を動かしながら答える。
「ふーん…」
「ところで、エリオット様は何しにここへ?今日は特に第7騎士団からの依頼は無かったと聞いていますが。」
「単純に非番で暇だから来たんだよ。」
「…非番の日なのにわざわざ研究所に来たんですか?」
「だめか?」
「いや、だめってことは無いですけど…娯楽になるような物なんてないじゃないですか、ここ。」
「…確かに物はねーけど、お前がいるだろ?」
「私は遊びに来たのではなく仕事をしているだけですが…?」
「え?」
「え?」
ん?どういうこと?私が遊ぶようなものがあるなら娯楽があると思ったとかそういう事じゃなくて?書きながらだからあんまりちゃんと聞いてなかったな…
いやー、ここまで長かった。それはもう当初の目的を忘れかけてしまうほどに。まあでも、今後私の研究者ライフを確固たるものにするためにはオスカル殿下への対処は大事だし、可愛いリナのためにもなったのだから今までのことも決して無駄ではなかった。
「さて、じゃあ今日の仕事だが…」
おっと、こちらに集中しなくては。今はダグラスさんから仕事の割り振りをされているところだ。
「論文を書いてもらう。」
「…え、今なんと…?」
「だから、論文だ。」
「…いやいや、無理ですって!だってまだなんの実験もしてないじゃないですか…!それに、私は捜査課に配属になったのでは無かったのですか?」
通常、論文を書くためには自分が主張する内容を裏づけるための実験が不可欠だ。というか実験結果と考察をまとめたものが論文と言ってもいい。それがない論文はただのエッセイや感想文とほとんど変わらない。
「まあまあ、落ち着けって。論文っつってもそんな正式なもんじゃない。ただ思ったことをどんどん書いてくれりゃあいい。それに捜査課はそんなにしょっちゅう仕事がある訳じゃないから普段は別の仕事をしてることが多いのさ。」
「なるほど…それで、何について書けば…?」
「そうだな…なんでもいいっちゃいいが、やはり属性とか元素についてお前の考えを書いて欲しい。」
「あー…私の属性や元素への考え方って結構人とズレているのですが大丈夫でしょうか…?」
「おう、問題ねえ!というか俺もお前のテストの答案見て、あれをもっと読み物としていい感じにまとめて欲しいと思っただけだからな。」
なるほど、ということは私のざっくりした考え方は分かった上での提案か。
「そういうことなら、わかりました。」
「じゃあ、よろしく!」
そこから私は用意してもらった自分のデスクで早速論文もどきを書き始めた。"まとめて欲しい"との事だったので、テストのときのように思いついたことから書くのではなく、ある程度章立ててから書き始めた。
――――――
「だーれだ?」
しばらく書き進めていると、突然後ろから誰かが両手で私の目をおおって話しかけてきた。
「見えないと書けないので、手を離して頂いてもよろしいですか?エリオット様。」
「なんだよ、気づいてたのか。」
「今他の研究員の方は皆出払っていますし、他にやりそうな人がいないので。」
エリオット様はそう言って私の顔から手を離したかと思えば、今度はそのまま後ろから抱きついてきた。最初こそあたふたしてたけど、なんだかもう慣れてきた。というより諦めた、という方が正確かもしれない。
「あの、書きづらいので離れて頂いてもよろしいですか?」
私は手を止めずに言う。
「いいじゃねえか、これくらい。…なあ、ところでそれ何書いてるんだ?」
「論文…というかほぼエッセイですね。」
私は手を動かしながら答える。
「ふーん…」
「ところで、エリオット様は何しにここへ?今日は特に第7騎士団からの依頼は無かったと聞いていますが。」
「単純に非番で暇だから来たんだよ。」
「…非番の日なのにわざわざ研究所に来たんですか?」
「だめか?」
「いや、だめってことは無いですけど…娯楽になるような物なんてないじゃないですか、ここ。」
「…確かに物はねーけど、お前がいるだろ?」
「私は遊びに来たのではなく仕事をしているだけですが…?」
「え?」
「え?」
ん?どういうこと?私が遊ぶようなものがあるなら娯楽があると思ったとかそういう事じゃなくて?書きながらだからあんまりちゃんと聞いてなかったな…
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