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1.発現
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「帰りたくないな」
夕焼けのオレンジに満たされた教室で、浅葱仁はつぶやいた。
「どうして今ごろ、父さんが見つかったんだろう」
ぼんやりと窓の外へ目を向ける。
空を激しく燃やしながら、太陽がゆっくりと沈んでいく。冷えた空気が足下からじんわりと浸していく。
仁の父は10歳の頃から行方不明だった。
いなくなったその日も、いつものように穏やかに笑って手を振り、会社に向かったのを覚えている。朝の光に溶けそうだ、そう思ったことも。
そして、そのまま、父親は帰って来なかったのだ、今日の今日まで、6年間も。
小さく溜息をついて、仁は首を振った。鞄を片付け始める。と、ふいに、キン、という高い金属音が耳を突いた。
「つ…」
鋭い錐のようなものが突っ込まれた気がして、とっさに耳を押さえた仁の視界を横切り、白いボールが飛び込んでくる。
「あ」
ガシャン!
不審に思う間もなく、ボールは教室の隅の花瓶を直撃した。派手な音とともに、花瓶が跳ね飛び、床に落ちる。
「やった…」
野球部だろうか、そう思いながら、舌打ちして窓を振り向き、仁は凍りついた。
窓は全面ぴっちりと閉まっている、もちろん、ガラスの穴もない。
「そんな」
では、ボールはどこから飛んで来たというのだろう。まさか廊下側から飛び込んで跳ね返ったとでも? ボールを確認しようと割れた花瓶を振り返って、また動けなくなってしまった。
花瓶が元の位置にある。
「え…? だって、今…」
眉を寄せて花瓶に近づく。触ってみたが、つるりとした表面には傷一つなく、水の一滴もこぼれていない。
「落ちた、んだけどな」
頼りなくつぶやきながら、仁は身を屈めて床を見回した。花瓶が割れていないからあるはずはないのだが、それでも小さなひとかけらの破片さえないのが納得できなくて、両手で床をそろそろと探ってみる。
「見た…んだけどな…」
自分の目がおかしくなってしまったのかと不安になりだしたところへ、
「何してんだ?」
低い声が響いて、仁は顔を上げた。
教室の戸口を塞ぐように、クラスメートの内田正宗が立っている。がっしりした長身、Tシャツにジーンズ、薄手のジャケットをはおって口元の煙草を隠しもせず、
「腹でもこわしたのか?」
にやりと不敵な笑いを浮かべた。
それが癖になっている、どこか地獄の悪魔、メフィストフェレスを思わせる魔的な微笑だ。
「ううん…あの……」
仁は口ごもりながら立ち上がった。未練がましく窓と花瓶を見比べ、
「花瓶が割れた…みたいなんだけど」
終わりの方はますます自信がなくなってあやふやな口調でつぶやき黙ってしまう。
「花瓶?」
内田は訝しげな顔で花瓶に目をやり、問いかけるように視線を戻して来た。
「本当だよ、今、ボールが飛び込んで来て、花瓶が割れた、はずなんだ」
「ふうん?」
内田は花瓶に近寄った。仁が見つめる前でゆっくりと花瓶を撫で回し、振り返る。
「割れてねえよ。疲れてるんじゃねえのか?」
「でも…」
(夢を見てたって?)
仁は戸惑いうつむいた。
ちらりとこちらを見遣った内田は、教室をのんびりと横切って窓に近づきながら、ポケットからライターを取り出した。チィンと軽い音をさせて弾き、赤い火を口元に寄せてゆっくりと吸い込む。慣れた滑らかな仕草、そのまま窓を開けて外へと煙を吹き出した。
「見つかるよ」
「気にすんな」
唇の片隅で笑ってみせてから、内田は窓の外を見たまま、
「…親父が帰ってくるんだって?」
珍しくどこかためらったような淡い声で尋ねて来た。
「うん…」
仁はうなずいた。が、すぐにその答えを否定するように、
「今日、じゃないかも知れない。あづみ駅でふらふら歩いてて、様子がおかしかったから、駅員に声をかけられたらしい。宮岸病院で検査を受けて異常がなかったら帰ってくるけど…」
「で」
依然、窓の外の夕焼けを見たまま、内田がつぶやいた。
「お前は帰りたくなくて、教室なんぞでぼうっとしてるってわけか」
「だって」
見抜かれて、仁は顔が熱くなるのを感じた。
「急に姿を消しといて、いまさら、何だって言うんだ。どうして戻って来たんだろう。いまさら戻ってきても…」
ことばはまた頼りない響きを宿して空に消える。
6年前のあの日。
深夜を過ぎても帰らない夫に、会社へ電話をかけた仁の母親は驚きうろたえた。夫は会社をとうに辞めている、それも半年以上前に、と聞かされたのだ。
毎月きちんと振り込まれていた給料は、父親がいなくなってから、ぴたりと入らなくなった。父親の捜索願いを出して、母親が働きに出始めると、どこから事情がもれたのか、口さがない近所の連中が幼い仁のすぐ側でも父のことを噂した。
悪意は学校にまで入り込んで来た。
会社を辞めていたのに、毎月どうして金を得ていたのか。会社で仕事をしているはずの時間、仁の父親はどこで何をしていたのか。どうして急にいなくなったのか。その理由を、家族は本当に知らなかったのか。
全て、仁にも仁の母親にも答えようのないことだった。
仁の脳裏を、ゆったりとしていつも穏やかだった父親の笑顔が過っていく。夕暮れの公園や河原の土手を散歩しながら、あれこれと仁に話してくれた時の温かな笑顔だ。
世の中には、いろんな人間がいて、いろんな力や才能を持っている。それらを重ね合わせてこそ、人間は人間として、豊かに生きていける。全ての才能を備え、優れた凄まじいほどの力があればいいと思うかも知れないが、それは、一人であるということだ。『一人』は、人間を豊かにはしてくれないんだよ。
途切れ途切れに、けれども不思議な揺るぎのない口調で、父親の豊は繰り返し幼い仁に話してくれたのだ。
だが、豊が仁に与えたのは、その『一人』に他ならなかった。
周囲の心無い憶測や邪推の中、友人は去り、仲間は激減した。
ただ、内田だけが変わらず仁と付き合ってくれている。
「おふくろさんはどうだって?」
内田の問いに仁は我に返った。
「家に戻ってきてから会えばいいって。病院には行かせてもらえなかった」
「相変わらずだな。16の男が『行かせてもらえなかった』もないだろうが」
内田は苦笑した。
父親がいなくなってから、『問題のない良い子』であろうとして、息を潜めるように仁は暮らしている。高校生にしては不似合いな仁の自制を、生活に振り回されている仁の母親は気づいてもいない。
「だって…」
反論しかけて仁は口をつぐんだ。
内田が開けたままの窓から、いきなりボールが飛び込んで来たのだ。
仁の視界で、さっきの光景と現実の光景が二重映しになって寸分違わず重なっていく。そして、その光景をほんのささやかな陰影一つ裏切ることなく、ボールにあたった花瓶が跳ね飛び、床に落ちて砕け散っていく。
ガ…シャアアアア…アア…ン。
音がひどくゆっくりと、何倍もの響きを空間に散らしながら広がった。
内田が目を見張って仁を見る。あっけに取られた顔の中央、開いた口から煙草が落ちそうになっている。
その目をはっきりと意識しながら、仁は体から急速に力が抜けていくのを感じていた。
頭の隅にいきなり穴が開いたようだ。
その穴はみるみる深さと大きさを増し、仁の頭を侵して広がり、仁そのものまで吸い込んでいこうとする。いや、仁だけではない、その場にある教室も内田も、窓も外に広がる夕焼けの光景も、この世界全てが、仁の頭に開いた巨大な穴から、どこへとも知れない闇、無限の空間にずるずると吸い込まれていく。
仁の足下を侵していた冷たい空気が這い上り、手足の感覚が奪われる。体が支えを失う。斜めに傾いでいく仁の視界で、今太陽が最後の光に輝いて蕩けていく。
(ああ…夕焼けが…赤い………)
「仁!」
異変を察したのか、走り寄って来る内田の叫びを聞きながら、仁は意識を失って崩れ落ちた。
夕焼けのオレンジに満たされた教室で、浅葱仁はつぶやいた。
「どうして今ごろ、父さんが見つかったんだろう」
ぼんやりと窓の外へ目を向ける。
空を激しく燃やしながら、太陽がゆっくりと沈んでいく。冷えた空気が足下からじんわりと浸していく。
仁の父は10歳の頃から行方不明だった。
いなくなったその日も、いつものように穏やかに笑って手を振り、会社に向かったのを覚えている。朝の光に溶けそうだ、そう思ったことも。
そして、そのまま、父親は帰って来なかったのだ、今日の今日まで、6年間も。
小さく溜息をついて、仁は首を振った。鞄を片付け始める。と、ふいに、キン、という高い金属音が耳を突いた。
「つ…」
鋭い錐のようなものが突っ込まれた気がして、とっさに耳を押さえた仁の視界を横切り、白いボールが飛び込んでくる。
「あ」
ガシャン!
不審に思う間もなく、ボールは教室の隅の花瓶を直撃した。派手な音とともに、花瓶が跳ね飛び、床に落ちる。
「やった…」
野球部だろうか、そう思いながら、舌打ちして窓を振り向き、仁は凍りついた。
窓は全面ぴっちりと閉まっている、もちろん、ガラスの穴もない。
「そんな」
では、ボールはどこから飛んで来たというのだろう。まさか廊下側から飛び込んで跳ね返ったとでも? ボールを確認しようと割れた花瓶を振り返って、また動けなくなってしまった。
花瓶が元の位置にある。
「え…? だって、今…」
眉を寄せて花瓶に近づく。触ってみたが、つるりとした表面には傷一つなく、水の一滴もこぼれていない。
「落ちた、んだけどな」
頼りなくつぶやきながら、仁は身を屈めて床を見回した。花瓶が割れていないからあるはずはないのだが、それでも小さなひとかけらの破片さえないのが納得できなくて、両手で床をそろそろと探ってみる。
「見た…んだけどな…」
自分の目がおかしくなってしまったのかと不安になりだしたところへ、
「何してんだ?」
低い声が響いて、仁は顔を上げた。
教室の戸口を塞ぐように、クラスメートの内田正宗が立っている。がっしりした長身、Tシャツにジーンズ、薄手のジャケットをはおって口元の煙草を隠しもせず、
「腹でもこわしたのか?」
にやりと不敵な笑いを浮かべた。
それが癖になっている、どこか地獄の悪魔、メフィストフェレスを思わせる魔的な微笑だ。
「ううん…あの……」
仁は口ごもりながら立ち上がった。未練がましく窓と花瓶を見比べ、
「花瓶が割れた…みたいなんだけど」
終わりの方はますます自信がなくなってあやふやな口調でつぶやき黙ってしまう。
「花瓶?」
内田は訝しげな顔で花瓶に目をやり、問いかけるように視線を戻して来た。
「本当だよ、今、ボールが飛び込んで来て、花瓶が割れた、はずなんだ」
「ふうん?」
内田は花瓶に近寄った。仁が見つめる前でゆっくりと花瓶を撫で回し、振り返る。
「割れてねえよ。疲れてるんじゃねえのか?」
「でも…」
(夢を見てたって?)
仁は戸惑いうつむいた。
ちらりとこちらを見遣った内田は、教室をのんびりと横切って窓に近づきながら、ポケットからライターを取り出した。チィンと軽い音をさせて弾き、赤い火を口元に寄せてゆっくりと吸い込む。慣れた滑らかな仕草、そのまま窓を開けて外へと煙を吹き出した。
「見つかるよ」
「気にすんな」
唇の片隅で笑ってみせてから、内田は窓の外を見たまま、
「…親父が帰ってくるんだって?」
珍しくどこかためらったような淡い声で尋ねて来た。
「うん…」
仁はうなずいた。が、すぐにその答えを否定するように、
「今日、じゃないかも知れない。あづみ駅でふらふら歩いてて、様子がおかしかったから、駅員に声をかけられたらしい。宮岸病院で検査を受けて異常がなかったら帰ってくるけど…」
「で」
依然、窓の外の夕焼けを見たまま、内田がつぶやいた。
「お前は帰りたくなくて、教室なんぞでぼうっとしてるってわけか」
「だって」
見抜かれて、仁は顔が熱くなるのを感じた。
「急に姿を消しといて、いまさら、何だって言うんだ。どうして戻って来たんだろう。いまさら戻ってきても…」
ことばはまた頼りない響きを宿して空に消える。
6年前のあの日。
深夜を過ぎても帰らない夫に、会社へ電話をかけた仁の母親は驚きうろたえた。夫は会社をとうに辞めている、それも半年以上前に、と聞かされたのだ。
毎月きちんと振り込まれていた給料は、父親がいなくなってから、ぴたりと入らなくなった。父親の捜索願いを出して、母親が働きに出始めると、どこから事情がもれたのか、口さがない近所の連中が幼い仁のすぐ側でも父のことを噂した。
悪意は学校にまで入り込んで来た。
会社を辞めていたのに、毎月どうして金を得ていたのか。会社で仕事をしているはずの時間、仁の父親はどこで何をしていたのか。どうして急にいなくなったのか。その理由を、家族は本当に知らなかったのか。
全て、仁にも仁の母親にも答えようのないことだった。
仁の脳裏を、ゆったりとしていつも穏やかだった父親の笑顔が過っていく。夕暮れの公園や河原の土手を散歩しながら、あれこれと仁に話してくれた時の温かな笑顔だ。
世の中には、いろんな人間がいて、いろんな力や才能を持っている。それらを重ね合わせてこそ、人間は人間として、豊かに生きていける。全ての才能を備え、優れた凄まじいほどの力があればいいと思うかも知れないが、それは、一人であるということだ。『一人』は、人間を豊かにはしてくれないんだよ。
途切れ途切れに、けれども不思議な揺るぎのない口調で、父親の豊は繰り返し幼い仁に話してくれたのだ。
だが、豊が仁に与えたのは、その『一人』に他ならなかった。
周囲の心無い憶測や邪推の中、友人は去り、仲間は激減した。
ただ、内田だけが変わらず仁と付き合ってくれている。
「おふくろさんはどうだって?」
内田の問いに仁は我に返った。
「家に戻ってきてから会えばいいって。病院には行かせてもらえなかった」
「相変わらずだな。16の男が『行かせてもらえなかった』もないだろうが」
内田は苦笑した。
父親がいなくなってから、『問題のない良い子』であろうとして、息を潜めるように仁は暮らしている。高校生にしては不似合いな仁の自制を、生活に振り回されている仁の母親は気づいてもいない。
「だって…」
反論しかけて仁は口をつぐんだ。
内田が開けたままの窓から、いきなりボールが飛び込んで来たのだ。
仁の視界で、さっきの光景と現実の光景が二重映しになって寸分違わず重なっていく。そして、その光景をほんのささやかな陰影一つ裏切ることなく、ボールにあたった花瓶が跳ね飛び、床に落ちて砕け散っていく。
ガ…シャアアアア…アア…ン。
音がひどくゆっくりと、何倍もの響きを空間に散らしながら広がった。
内田が目を見張って仁を見る。あっけに取られた顔の中央、開いた口から煙草が落ちそうになっている。
その目をはっきりと意識しながら、仁は体から急速に力が抜けていくのを感じていた。
頭の隅にいきなり穴が開いたようだ。
その穴はみるみる深さと大きさを増し、仁の頭を侵して広がり、仁そのものまで吸い込んでいこうとする。いや、仁だけではない、その場にある教室も内田も、窓も外に広がる夕焼けの光景も、この世界全てが、仁の頭に開いた巨大な穴から、どこへとも知れない闇、無限の空間にずるずると吸い込まれていく。
仁の足下を侵していた冷たい空気が這い上り、手足の感覚が奪われる。体が支えを失う。斜めに傾いでいく仁の視界で、今太陽が最後の光に輝いて蕩けていく。
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