カエルのかんたくん

みどり

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ぼくはかんた

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そこは 

かんたくんの住んでいた所とはちがう田んぼでした。

その田んぼでも カエルたちは歌を歌っていました。

かんたくんが水の中から顔を出すと

みんなが かんたくんのことを見ました。

「キミは 誰?」

「ぼくは かんただよ。 

あっちの田んぼから来たんだ。」


かんたくんは

そこでも かんたくんの好きな歌を歌いました。


「ぼくは ぼくの歌を歌うのさ。

下手くそでもいい。

だって ぼくは かんただから。

ねぇ、新しい歌教えて。」



やがて 辺りに雨がふってきました。



「雨の音とカエルの鳴き声。風情がありますね。」

「今夜も大合唱だね。」

人間も家の中でカエルの歌を聴いていました。


おしまい。

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