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奈多鉈 千妃露(なたなた ちひろ)

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僕の終幕

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「ピッ、ピッ、ピッ、1800円です」 
俺がそう言うと、客は静かに金を出し、レシートを受け取り商品を持って帰っていく。
 俺は有竹 紫樹(ゆうたけ  しき)この酒見スーパーのアルバイトだ。だけどそれも今日まで、はぁ最近全然ついてない。俺はあの有名な大学卒業してんのに、どの会社うけても全部うかんないし、先月、3年間つまり20から付き合ってた彼女と別れたのだ。彼女は好きな人ができたと告げて、走って去った。3年間楽しかった彼女はいつも笑っていた。可愛かった。いつも俺の隣にいてくれた。彼女は俺の連絡先も消したらしく、もう連絡は出来なかった。そして今日、クビになったのだ。この酒見スーパーを。売上が落ち始めた酒見スーパーを。あのおばさん達はまだ雇われているのに。何でだ。俺が何したんだ。もう訳わかんねぇよ。俺は、きずくと泣き出していた。お客さんは俺のカウンターには来なかった。声を出して、みっともないぐらいなアホズラで泣いた。俺はすぐに店長に、荷物置き場まで引っ込められ、すぐに帰らされた。裏口から放り出された。ポイッと。俺はとぼとぼと家に帰った。途中、変な白いふわふわの丸いものを見て少しだけ気が楽になった。そして俺は「よしっ!!」と呟き、家へと走っていった。紫樹の背中を白い何かは、じっと見つめていた。

                       ●◎●

 「ガクッ」
何かが倒れる音が響いた。
 「壊れた?また、壊れた?脆い脆い人って脆い。やっぱり僕が一番だ。人より強い。僕一番。ふふ…ふふふふ。ふははははっ」
 少年は大声で笑っていたが、ふと笑うのをやめて、不思議そうにこういった。
 「人みんないなくなったら、僕強いって証明される?人だけじゃなくてこの世界にあるもの全部壊したら、僕強いってなる?」
コツコツと誰かが歩いて来る。地につくほど長い髪の毛をもつ少女だった。少年は、ニコッと笑って駆け寄って行く。そしてその少女は、少年の頭を撫でて、少年に可愛らしい声で言った。
 「そうよ、アオ。みんな、みーんな、壊しちゃえば、アオは、いちばーん強いって証明されるの。私と、アオの、2人だけの楽園が出来るの!」
少女はにこやかに語り続ける。少年はうんうんと話を聞いている。少女はそれに終止符を打つかのように叫ぶ。
 「だからね!」
 「ビクッ」
少年は少しびっくりしたのか、ぴょんと飛んだ。なお少女は続ける。
 「明日は、この世界の中心部シャガルトを落とそう!」
少女は、まるでゲームでもするかのように簡単に決断した。今現在、少女達はこの世界の半分は殲滅していた。そしてこの世界で一番大きな国シャガルト、別名、神の休息場と呼ばれる、神に愛される国を次は殲滅しようとしていた。
 少年はコクっと頷くと、少女と手を繋いで、魔法陣を構築し始めた。
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