10 / 12
第1章-第10社 持久力訓練(前編)
しおりを挟む
迎えた年明け。年末年始の繫忙期を無事に乗り切った秋葉は、持久力訓練のため、エルと共に愛宕山の麓にある愛宕神社へと来ていた。
一の鳥居を潜った先の境内に入って、お参りを済ませ、2人は社務所の方に居た熾蓮の元へ向かう。
「久しぶり~、熾蓮」
「おぉ、来たか秋葉」
熾蓮は軽く手を振って秋葉を迎える。いつもの学ランとは違い、白衣に白袴を身に纏っていた。
「やっほー、元気にしてたかい?」
「おん、そら元気やけど、なんで呼びもしてへんお前までおんねん」
エルが笑みを浮かべながら訊くと、熾蓮は怪訝そうな表情でエルを睨みつけた。
「別に良いじゃな~い。忍者の修行場がどんな感じなのか見てみたいしね」
「くれぐれも邪魔だけはするんやないで」
「分かってるって~」
熾蓮の忠告にエルは呑気な返事をする。持久力訓練は愛宕山内部の修行場でやるそうなので、そこまで案内してもらうことに。
熾蓮に社務所の中へ入るよう言われ、首を傾げつつも、言われた通りに裏口から社務所へお邪魔する。
てっきり山に登って修行場まで行くのかと思っていたが、そうでもないらしい。廊下をしばらく進み、ある一室へ案内される。
と、木の床板に何やら陣が書かれているのが見えた。秋葉の記憶が正しければ、あれは転移陣だろうか。
「え、社務所の中に転移陣なんてあるんだ」
「流石に本殿行くために、毎度あの山のてっぺんまで登り降りしてられへんしな」
「それは確かに」
愛宕山の標高は924メートル。一々山の頂上にある本殿までは愛宕山ケーブルか登山をしなければならないのだ。
だが、ケーブルは参拝者でいっぱい。日々のお務めで忙しい神職は乗る暇もないため、こうして転移陣が描かれているようだ。
秋葉と熾蓮、エルは転移陣の上に乗る。と、陣が発光し、意識が一瞬途絶えた。
直後、目を開くと本殿近くの社務所へ到着。社務所で必要なもの以外の荷物を下ろして、秋葉たちは外へ出る。ついで熾蓮に連れられて、山を10分ほど降りると、前にいた熾蓮が立ち止まった。
「到着や」
山の斜面から下を見下ろせば、宙にぶら下がった無数の丸太や木と木の間に麻縄が繋がれていたり、藁人形が置いてあったり、如何にも忍者の修行場のような空間が広がっていた。
「おぉ、凄っ! 山の中にこんな場所があるんだ~」
「かなり広い範囲にまで仕掛けられてるね」
映画やアニメなどでしか見なかった光景が広がっており、目を見開く秋葉とエル。秋葉自身、何度か愛宕神社には訪れてはいたが、こうして山の中に入るのは初めてだった。
「でも、これだけ大規模に設置してあったら、ケーブルカーに乗ってる人たちに気づかれるんじゃないの?」
「そこは不可視の結界が貼ってあるから大丈夫なようになっとるんよ」
秋葉の疑問に、熾蓮は周囲を見回しながら答えた。秋葉は目を凝らして周りをよく視る。
すると、遠くの方に薄っすらと透明な幕が貼られているのが視えた。
なるほど、あれが不可視の結界か。
そう納得した瞬間、後ろから風を切るような音が聞こえ、振り向く。
「っ……!?」
目の前を苦無が迫る中、秋葉は咄嗟に横へ飛んで避ける。同じくエルと熾蓮も同様の攻撃を受けたようで、回避していた。
「な、何? もしかして祟魔……?」
「いや、ちゃう。あれは……」
秋葉が動揺していると、熾蓮が苦無の飛んできた方向を睨みつけながら言った。次の瞬間、木の上から1人の黒装束を纏った女が飛び降りてくる。
「ほう、なかなか筋がいいなお前」
腰までの茶髪に赤メッシュの入った髪を下で三つ編みにした女は、着地したと同時にニヤリと笑みを浮かべながら秋葉を見た。彼女の緑の瞳と目が合い、秋葉の背筋が凍る。
(誰だこの人……熾蓮は知ってるみたいだけど)
少し離れたところでしゃがんだ状態のまま、女を凝視している熾蓮へ顔を向ける。
「おい、感心しとる場合か! 何、護衛対象に向かって苦無投げ飛ばしとんねん!」
「後、ボクに投げる必要なかったよね!?」
女に向かって容赦なくツッコミを入れる熾蓮とエルに、思考が追い付かず秋葉は首を傾げる。
「いやぁ、すまない。熾蓮の腕が鈍ってないかの確認と護衛対象の秋葉と創造神であるエルの実力がどのぐらいか見ておきたくてな」
女は困ったように笑いながら、秋葉とエルを見た。秋葉が護衛対象と言うことと、エルが創造神であることを知っている人はごく少数。
加えて、さっきのやり取りを見た感じ、熾蓮と知り合いらしい。これは何かあるなと思い、熾蓮へ顔を向ける。
「熾蓮、この人は?」
「あー、俺の師匠で、同じく忍びやっとる」
熾蓮はそう言うと、警戒を解いてしゃがんだ状態から立ち上がった。
「御守華南だ。あぁ、例の予言や秋葉が祟魔に命を狙われていることついては既に聞いているから説明しなくて大丈夫だぞ。なんせ私も御守衆に属してるからな」
「な、なるほど。えっと、改めまして北桜秋葉です。で、こっちが」
「エルだよ~、よろしくね華南」
自己紹介を終えると、エルは秋葉の元にやって来た。今まで、熾蓮を筆頭とした御守衆が秋葉の護衛をしていたのだから、華南が秋葉やエルのことを知っているのは当然だろう。
味方だと判明したところで、秋葉も警戒を解く。
「で、何しに来たんや? 今日は集合かかってへんやろ?」
「おい、年上に向かってなんだその口の利き方は」
腰に手を当てながらジト目で話す熾蓮に、華南は気に食わないといった表情を見せる。
「前に敬語は堅苦しいから、タメで話せ言うたんはどこのどいつやねん」
「すまんすまん冗談だ。何、護衛対象の秋葉が総本山たる愛宕山に来ると聞いてな。顔を拝むついでに持久力訓練を手伝いに三重の方からすっ飛んできたという訳だ」
三重県からわざわざこっちまでやって来たのかと驚いていると、気づいた熾蓮から捕捉が入る。
それによると華南は三重の伊賀市にある愛宕神社に所属しているらしいが、普段は右京区内にある太秦映画村でアクション指導のバイトをしているとのこと。
捕捉を終えた熾蓮がややこしいこと言うなとツッコミを入れ、別に間違ったことは言ってないだろうがと文句が飛んでくる光景に仲が良いなと微笑む秋葉。
「で、わざわざこっちに来た本音は?」
「お前を久々にしごきに来た」
「頼むから、はよ帰って?」
熾蓮は嫌そうに顔を歪めるが、華南は気に留めることなく続けて言った。
「秋葉だけに訓練させるわけにもいかんだろう。お前も付き合え」
「ハイハイ。分かりましたー」
圧の篭った笑みを向けられ、折れるしかないと判断したのか熾蓮は面倒そうに返事をした。
華南の扱いに慣れているなと思いながら、秋葉は2人のやりとりを眺める。
「というわけで、訓練を始めていくが、ただ地道に走って持久力をつけるだけでは面白くない!」
「うわっ、出た。師匠の面白スイッチ」
「面白スイッチって、何?」
秋葉が思わず溢せば、熾蓮は念話を飛ばして説明してきた。
話によると、華南は面白いことが好きで、日々面白さを求めており、自分の面白いと思ったものへ突っ走っていく悪癖があるのだそう。熾蓮自身、それに何度も付き合わされてきたらしい。
「ただ走るだけではつまらんので、鬼ごっこと称した実戦形式を取る。秋葉も既に身をもって経験済みだろうが、祟魔はただ追いかけてくるだけではなく、攻撃も繰り出してくるからな。3人には今から10分間、私に捕まらないよう、山に貼られた結界の中を逃げ切ってもらう」
「え、ボクも?」
「あぁ、ここに来た以上は神であろうが何だろうがやってもらうぞ」
3人と言われ、戸惑うエルに対して、華南は首を縦に振りながら告げた。と、巻き込まれたくないのか、エルはその場から消えようとする。が、あっという間に距離を詰めた華南に尻尾を掴まれた。
「おっと、逃げるのはなしだ」
「ねぇ、この子怖い……!」
いち人間に怯えるエルへ、同情の目を向ける秋葉と熾蓮。エルが観念したところで華南が手を離し、持久力訓練の準備が始まったのだった。
―――――――
【次回予告】
ついに始まった実戦形式での鬼ごっこ。果たして秋葉は華南から逃げ切ることはできるのか!?
一の鳥居を潜った先の境内に入って、お参りを済ませ、2人は社務所の方に居た熾蓮の元へ向かう。
「久しぶり~、熾蓮」
「おぉ、来たか秋葉」
熾蓮は軽く手を振って秋葉を迎える。いつもの学ランとは違い、白衣に白袴を身に纏っていた。
「やっほー、元気にしてたかい?」
「おん、そら元気やけど、なんで呼びもしてへんお前までおんねん」
エルが笑みを浮かべながら訊くと、熾蓮は怪訝そうな表情でエルを睨みつけた。
「別に良いじゃな~い。忍者の修行場がどんな感じなのか見てみたいしね」
「くれぐれも邪魔だけはするんやないで」
「分かってるって~」
熾蓮の忠告にエルは呑気な返事をする。持久力訓練は愛宕山内部の修行場でやるそうなので、そこまで案内してもらうことに。
熾蓮に社務所の中へ入るよう言われ、首を傾げつつも、言われた通りに裏口から社務所へお邪魔する。
てっきり山に登って修行場まで行くのかと思っていたが、そうでもないらしい。廊下をしばらく進み、ある一室へ案内される。
と、木の床板に何やら陣が書かれているのが見えた。秋葉の記憶が正しければ、あれは転移陣だろうか。
「え、社務所の中に転移陣なんてあるんだ」
「流石に本殿行くために、毎度あの山のてっぺんまで登り降りしてられへんしな」
「それは確かに」
愛宕山の標高は924メートル。一々山の頂上にある本殿までは愛宕山ケーブルか登山をしなければならないのだ。
だが、ケーブルは参拝者でいっぱい。日々のお務めで忙しい神職は乗る暇もないため、こうして転移陣が描かれているようだ。
秋葉と熾蓮、エルは転移陣の上に乗る。と、陣が発光し、意識が一瞬途絶えた。
直後、目を開くと本殿近くの社務所へ到着。社務所で必要なもの以外の荷物を下ろして、秋葉たちは外へ出る。ついで熾蓮に連れられて、山を10分ほど降りると、前にいた熾蓮が立ち止まった。
「到着や」
山の斜面から下を見下ろせば、宙にぶら下がった無数の丸太や木と木の間に麻縄が繋がれていたり、藁人形が置いてあったり、如何にも忍者の修行場のような空間が広がっていた。
「おぉ、凄っ! 山の中にこんな場所があるんだ~」
「かなり広い範囲にまで仕掛けられてるね」
映画やアニメなどでしか見なかった光景が広がっており、目を見開く秋葉とエル。秋葉自身、何度か愛宕神社には訪れてはいたが、こうして山の中に入るのは初めてだった。
「でも、これだけ大規模に設置してあったら、ケーブルカーに乗ってる人たちに気づかれるんじゃないの?」
「そこは不可視の結界が貼ってあるから大丈夫なようになっとるんよ」
秋葉の疑問に、熾蓮は周囲を見回しながら答えた。秋葉は目を凝らして周りをよく視る。
すると、遠くの方に薄っすらと透明な幕が貼られているのが視えた。
なるほど、あれが不可視の結界か。
そう納得した瞬間、後ろから風を切るような音が聞こえ、振り向く。
「っ……!?」
目の前を苦無が迫る中、秋葉は咄嗟に横へ飛んで避ける。同じくエルと熾蓮も同様の攻撃を受けたようで、回避していた。
「な、何? もしかして祟魔……?」
「いや、ちゃう。あれは……」
秋葉が動揺していると、熾蓮が苦無の飛んできた方向を睨みつけながら言った。次の瞬間、木の上から1人の黒装束を纏った女が飛び降りてくる。
「ほう、なかなか筋がいいなお前」
腰までの茶髪に赤メッシュの入った髪を下で三つ編みにした女は、着地したと同時にニヤリと笑みを浮かべながら秋葉を見た。彼女の緑の瞳と目が合い、秋葉の背筋が凍る。
(誰だこの人……熾蓮は知ってるみたいだけど)
少し離れたところでしゃがんだ状態のまま、女を凝視している熾蓮へ顔を向ける。
「おい、感心しとる場合か! 何、護衛対象に向かって苦無投げ飛ばしとんねん!」
「後、ボクに投げる必要なかったよね!?」
女に向かって容赦なくツッコミを入れる熾蓮とエルに、思考が追い付かず秋葉は首を傾げる。
「いやぁ、すまない。熾蓮の腕が鈍ってないかの確認と護衛対象の秋葉と創造神であるエルの実力がどのぐらいか見ておきたくてな」
女は困ったように笑いながら、秋葉とエルを見た。秋葉が護衛対象と言うことと、エルが創造神であることを知っている人はごく少数。
加えて、さっきのやり取りを見た感じ、熾蓮と知り合いらしい。これは何かあるなと思い、熾蓮へ顔を向ける。
「熾蓮、この人は?」
「あー、俺の師匠で、同じく忍びやっとる」
熾蓮はそう言うと、警戒を解いてしゃがんだ状態から立ち上がった。
「御守華南だ。あぁ、例の予言や秋葉が祟魔に命を狙われていることついては既に聞いているから説明しなくて大丈夫だぞ。なんせ私も御守衆に属してるからな」
「な、なるほど。えっと、改めまして北桜秋葉です。で、こっちが」
「エルだよ~、よろしくね華南」
自己紹介を終えると、エルは秋葉の元にやって来た。今まで、熾蓮を筆頭とした御守衆が秋葉の護衛をしていたのだから、華南が秋葉やエルのことを知っているのは当然だろう。
味方だと判明したところで、秋葉も警戒を解く。
「で、何しに来たんや? 今日は集合かかってへんやろ?」
「おい、年上に向かってなんだその口の利き方は」
腰に手を当てながらジト目で話す熾蓮に、華南は気に食わないといった表情を見せる。
「前に敬語は堅苦しいから、タメで話せ言うたんはどこのどいつやねん」
「すまんすまん冗談だ。何、護衛対象の秋葉が総本山たる愛宕山に来ると聞いてな。顔を拝むついでに持久力訓練を手伝いに三重の方からすっ飛んできたという訳だ」
三重県からわざわざこっちまでやって来たのかと驚いていると、気づいた熾蓮から捕捉が入る。
それによると華南は三重の伊賀市にある愛宕神社に所属しているらしいが、普段は右京区内にある太秦映画村でアクション指導のバイトをしているとのこと。
捕捉を終えた熾蓮がややこしいこと言うなとツッコミを入れ、別に間違ったことは言ってないだろうがと文句が飛んでくる光景に仲が良いなと微笑む秋葉。
「で、わざわざこっちに来た本音は?」
「お前を久々にしごきに来た」
「頼むから、はよ帰って?」
熾蓮は嫌そうに顔を歪めるが、華南は気に留めることなく続けて言った。
「秋葉だけに訓練させるわけにもいかんだろう。お前も付き合え」
「ハイハイ。分かりましたー」
圧の篭った笑みを向けられ、折れるしかないと判断したのか熾蓮は面倒そうに返事をした。
華南の扱いに慣れているなと思いながら、秋葉は2人のやりとりを眺める。
「というわけで、訓練を始めていくが、ただ地道に走って持久力をつけるだけでは面白くない!」
「うわっ、出た。師匠の面白スイッチ」
「面白スイッチって、何?」
秋葉が思わず溢せば、熾蓮は念話を飛ばして説明してきた。
話によると、華南は面白いことが好きで、日々面白さを求めており、自分の面白いと思ったものへ突っ走っていく悪癖があるのだそう。熾蓮自身、それに何度も付き合わされてきたらしい。
「ただ走るだけではつまらんので、鬼ごっこと称した実戦形式を取る。秋葉も既に身をもって経験済みだろうが、祟魔はただ追いかけてくるだけではなく、攻撃も繰り出してくるからな。3人には今から10分間、私に捕まらないよう、山に貼られた結界の中を逃げ切ってもらう」
「え、ボクも?」
「あぁ、ここに来た以上は神であろうが何だろうがやってもらうぞ」
3人と言われ、戸惑うエルに対して、華南は首を縦に振りながら告げた。と、巻き込まれたくないのか、エルはその場から消えようとする。が、あっという間に距離を詰めた華南に尻尾を掴まれた。
「おっと、逃げるのはなしだ」
「ねぇ、この子怖い……!」
いち人間に怯えるエルへ、同情の目を向ける秋葉と熾蓮。エルが観念したところで華南が手を離し、持久力訓練の準備が始まったのだった。
―――――――
【次回予告】
ついに始まった実戦形式での鬼ごっこ。果たして秋葉は華南から逃げ切ることはできるのか!?
0
あなたにおすすめの小説
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる