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本編
18.王都(1)
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待ち合わせの定番スポットなのか、入れ替わりつつも噴水前は安定して人が多い。目につく場所には飲み物や軽食を買える出店なんかもあって、待ち人と合流しても皆しばらくはここに留まったまま寛いでいるようだった。あーここでサンドイッチを売ったら儲かりそうだな。
「――フィーブル」
どこからか呼ばれている。はっ、兄ちゃんだ! と機敏に立ち上がり、方向が掴めないまま小刻みに左右を確認してみるが不思議と全く姿が見えない。もしや人集りに紛れてしまっているのかとじーっと目を凝らしていたら、いきなり背後から頭を鷲掴みされた。ひぎゃ、なんて格好悪い声が出てしまった。
「ああもう、お前は! ちっとも成長しないな!」
「……兄ちゃん。ビックリするじゃん」
「そうやってフラフラ歩くから迷子になるっていつも言ってるだろ。少しは成長しろよ、まったく」
ほぼ一年ぶりの兄ちゃんに早速叱られる。こっちとしては別にフラフラ歩いた覚えがないので解せないが、小言を聞き流しながら瑛士君を探せば何故か随分遠くに居た。あれ、いつの間に。
「……フィーが立ち上がったと思ったら一瞬で消えた」
手を振って呼び寄せた瑛士君は狐に抓まれたような顔になっている。隣の人間が忽然と姿を消したら、そりゃ驚くよな。俺は瑛士君には素直に謝った。
「兄ちゃん、こちらはエイジ。手紙に書いた通り、縁あって今うちで働いて貰ってる」
「初めまして。フィーにはいつもお世話になってます」
礼儀正しい瑛士君は言い終わるなり、直角近くまで深々とお辞儀する。一方兄ちゃんはといえば、俺の方をチラっと見た後、労るように瑛士君の肩に優しく手を添えた。
「こちらこそ弟が迷惑を掛けてすまない。こうして無事に王都まで辿り着けたのは君のお陰だよ。本当にありがとう」
初対面から瑛士君の好感度が非常に高いようだ。兄ちゃんには旅立つ前に送った手紙でも似たような説明をしていた。人を探してたまたま俺の住む町を訪れた瑛士君と意気投合し、情報を求めてこの度王都にやって来た……みたいな大雑把な筋書きだ。怪しまれるかと思ったが、不肖の弟を見捨てずきっちり送り届けてくれただけで十分信用に値するらしい。
兄ちゃんは店を奥さんに任せて来たようで、まずは店に行こうと案内してくれた。そう、兄ちゃんには嫁が居る。王都で出会い、結婚して三年程だったと思う。実家が遠いので兄ちゃんだけが帰って来る事が多いけれど、奥さんはとても可愛らしい人で両親もとても気に入っていた。普段より随分と早足になっている所を見ると、兄ちゃんも未だにメロメロなんだろう。
「兄ちゃん。お店の手伝いとかするからさ、しばらくこっちに居ても良い?」
「勝手にしろ。部屋は空いてるから自由に使えば良い」
「やった」
兄ちゃんならそう言うと思った。良かったねーと瑛士君を見ると、何だか俺と兄ちゃんを見比べている。背格好はどちらかと言えば瑛士君と似ているが、それ以外は俺と兄ちゃんは結構似ているらしい。たぶん俺の顔を極限までキリッとさせると兄ちゃんの顔になる。
「似てる?」
「うん。でも違う。性格が顔に出るって本当なんだな」
直接的に言葉にはされなかったけれど、言いたい事は大体伝わってきた。緩いとか締まりが無いとか思われている。事実だから良いけどね、と思いつつも俺の気持ちを代弁するように膨らんだ鼻の穴を瑛士君にぎゅむっと抓まれた。
「お前ら仲良いな――もう着くぞ。あの角の店だ」
じゃれていたら兄ちゃんが振り向く。指差す方向を見れば、角っこには爽やかな薄い水色の屋根のついた小さな店が見えた。俺の店より狭いんじゃないかと思ったが、横幅が狭いだけで奥行きが十分あるのが入ってみるとよく分かる。
入ってすぐ真正面にカウンターがあった。兄ちゃんの奥さんだ。
「こんにちはーしばらくお世話になります」
「フィーちゃん、久しぶり。ゆっくりしていってね」
「店番代わるからリアは部屋まで案内してやってくれ」
奥さんのリアさんと交代し、兄ちゃんがカウンターに収まった。その横を通り過ぎ、居住スペースに移動する。一階はダイニングや倉庫になっていて、主に二階に居室があるらしい。階段を上った先に三つほど扉が並んでいた。
一番手前の扉をリアさんが開けて、俺達も中に入る。
「ごめんなさい、鍵がある部屋が一部屋しかなくてね。ここを二人で使って貰っても良いかしら?」
宿屋の個室よりは広い室内を、家具で何となく二つに仕切ってくれていた。将来的には子ども部屋にするつもりなのかな、という印象をうける。寝台が二つ、それぞれの枕側に窓もある。少なくとも二人は甥か姪が出来そうだ。
「全然良いです。ありがとうございます」
「あの人が張り切ってるから今日の夕飯はうちで食べてくれる? フィーちゃんがちゃんと来れるか心配でずっとソワソワしてたのよ」
「わー。そのわりに再会の挨拶すらしてないですけどね」
「素直じゃないの。照れ臭いのね」
ふわふわ笑うリアさんは俺より三つ年上だったはずだが、幼く見える。朗らかでちょっと抜けてる所もあって、世話好きの兄ちゃんにはピッタリの相手だ。
「フィーちゃんもエイジちゃんも、自分の家だと思って寛いでいってね。夕飯出来たら声掛けるから」
イケメンを前にしても舞い上がる事なく、ブレずに弟扱いなのはすごい。紹介した瞬間から「エイジちゃんね」と呼ばれてしまって瑛士君に拒否権もなかった。
何だか力が抜けて、自分のベッドにパタッと寝転んだ。わざわざ洗濯してくれたんだろう、シーツは洗いたての良い匂いがする。家の中に染み付いたパンの匂いが薄っすら漂い、宿屋とは違う落ち着きを感じた。癒やされる。
「どっか散策行くー?」
「あー明日からで良いかな。動きたくねー」
衝立越しに声を掛けると、だらけた返事が返ってきた。向こうで瑛士君もゴロゴロしているのだろう。俺も賛成だ。そっと目を閉じて、久しぶりに感じる家庭特有の暖かさに身を委ねた。
しかし、その数時間後、夕飯の席で俺は身内に裏切られる事になる。
よく覚えていたな、と感心するほど、自分の好物ばかり並んだ夕飯に兄ちゃんの歓迎を感じた。ニコニコでお礼を言うと、兄ちゃんの顔が綻ぶ。
食卓の話題はここに来るまでの旅についてだったのだが、言わなきゃ良いのにポロッと大部屋泊まった事を告げると、兄ちゃんの顔が一気に怒りに染まった。町の外には兄ちゃんと一緒にしか出たことがないリアさんは大部屋がどんな物かは当然知らず、キョトンとしている。
「バカ。ちゃんと手紙に個室を取れって書いただろ」
「……空いてなかったから仕方ないじゃん」
「お前の町にも実家にも宿屋はあるだろ。その歳で何で知らないんだ……常識がなさすぎる。エイジまで道連れにして」
兄ちゃんの小言には慣れきっている俺は適当に聞き流しているが、瑛士君が申し訳なさげにしているのは心苦しい。あー何で余計な事言ってしまったんだろう。自分の口が憎い。
「すいません。俺も知らなくて」
瑛士君の謝罪に兄ちゃんは首を振る。怒りの対象はあくまで俺だった。瑛士君が他所の子だからという訳ではなく、同じ環境で育っていながら、無知で迂闊なのが許せないんだろう。
「エイジは悪くないよ」
「そうだ。このバカは昔からぽやーっとしてて足が地につかない。しょっちゅう消えてたしな……うん?」
いっそ生き生きとぼやいていた兄ちゃんが止まる。何か思い当たった事でもあったのか、首を傾げて思案に耽っていた。俺は気にせず兄ちゃんの焼いたパンを齧りつく。さっき焼いたばかりなのか表面がパリパリしていて香ばしかった。
「……どっかで聞いたと思ったら、エイジってフィーが昔から何かと口に出してた名前じゃないか」
兄ちゃんの言葉にパンを盛大に噴いた。何やらとても俺にとってよろしくない事を思い出されてしまったらしいのに、噎せて兄ちゃんを止められない。俺は焦った。
「――フィーブル」
どこからか呼ばれている。はっ、兄ちゃんだ! と機敏に立ち上がり、方向が掴めないまま小刻みに左右を確認してみるが不思議と全く姿が見えない。もしや人集りに紛れてしまっているのかとじーっと目を凝らしていたら、いきなり背後から頭を鷲掴みされた。ひぎゃ、なんて格好悪い声が出てしまった。
「ああもう、お前は! ちっとも成長しないな!」
「……兄ちゃん。ビックリするじゃん」
「そうやってフラフラ歩くから迷子になるっていつも言ってるだろ。少しは成長しろよ、まったく」
ほぼ一年ぶりの兄ちゃんに早速叱られる。こっちとしては別にフラフラ歩いた覚えがないので解せないが、小言を聞き流しながら瑛士君を探せば何故か随分遠くに居た。あれ、いつの間に。
「……フィーが立ち上がったと思ったら一瞬で消えた」
手を振って呼び寄せた瑛士君は狐に抓まれたような顔になっている。隣の人間が忽然と姿を消したら、そりゃ驚くよな。俺は瑛士君には素直に謝った。
「兄ちゃん、こちらはエイジ。手紙に書いた通り、縁あって今うちで働いて貰ってる」
「初めまして。フィーにはいつもお世話になってます」
礼儀正しい瑛士君は言い終わるなり、直角近くまで深々とお辞儀する。一方兄ちゃんはといえば、俺の方をチラっと見た後、労るように瑛士君の肩に優しく手を添えた。
「こちらこそ弟が迷惑を掛けてすまない。こうして無事に王都まで辿り着けたのは君のお陰だよ。本当にありがとう」
初対面から瑛士君の好感度が非常に高いようだ。兄ちゃんには旅立つ前に送った手紙でも似たような説明をしていた。人を探してたまたま俺の住む町を訪れた瑛士君と意気投合し、情報を求めてこの度王都にやって来た……みたいな大雑把な筋書きだ。怪しまれるかと思ったが、不肖の弟を見捨てずきっちり送り届けてくれただけで十分信用に値するらしい。
兄ちゃんは店を奥さんに任せて来たようで、まずは店に行こうと案内してくれた。そう、兄ちゃんには嫁が居る。王都で出会い、結婚して三年程だったと思う。実家が遠いので兄ちゃんだけが帰って来る事が多いけれど、奥さんはとても可愛らしい人で両親もとても気に入っていた。普段より随分と早足になっている所を見ると、兄ちゃんも未だにメロメロなんだろう。
「兄ちゃん。お店の手伝いとかするからさ、しばらくこっちに居ても良い?」
「勝手にしろ。部屋は空いてるから自由に使えば良い」
「やった」
兄ちゃんならそう言うと思った。良かったねーと瑛士君を見ると、何だか俺と兄ちゃんを見比べている。背格好はどちらかと言えば瑛士君と似ているが、それ以外は俺と兄ちゃんは結構似ているらしい。たぶん俺の顔を極限までキリッとさせると兄ちゃんの顔になる。
「似てる?」
「うん。でも違う。性格が顔に出るって本当なんだな」
直接的に言葉にはされなかったけれど、言いたい事は大体伝わってきた。緩いとか締まりが無いとか思われている。事実だから良いけどね、と思いつつも俺の気持ちを代弁するように膨らんだ鼻の穴を瑛士君にぎゅむっと抓まれた。
「お前ら仲良いな――もう着くぞ。あの角の店だ」
じゃれていたら兄ちゃんが振り向く。指差す方向を見れば、角っこには爽やかな薄い水色の屋根のついた小さな店が見えた。俺の店より狭いんじゃないかと思ったが、横幅が狭いだけで奥行きが十分あるのが入ってみるとよく分かる。
入ってすぐ真正面にカウンターがあった。兄ちゃんの奥さんだ。
「こんにちはーしばらくお世話になります」
「フィーちゃん、久しぶり。ゆっくりしていってね」
「店番代わるからリアは部屋まで案内してやってくれ」
奥さんのリアさんと交代し、兄ちゃんがカウンターに収まった。その横を通り過ぎ、居住スペースに移動する。一階はダイニングや倉庫になっていて、主に二階に居室があるらしい。階段を上った先に三つほど扉が並んでいた。
一番手前の扉をリアさんが開けて、俺達も中に入る。
「ごめんなさい、鍵がある部屋が一部屋しかなくてね。ここを二人で使って貰っても良いかしら?」
宿屋の個室よりは広い室内を、家具で何となく二つに仕切ってくれていた。将来的には子ども部屋にするつもりなのかな、という印象をうける。寝台が二つ、それぞれの枕側に窓もある。少なくとも二人は甥か姪が出来そうだ。
「全然良いです。ありがとうございます」
「あの人が張り切ってるから今日の夕飯はうちで食べてくれる? フィーちゃんがちゃんと来れるか心配でずっとソワソワしてたのよ」
「わー。そのわりに再会の挨拶すらしてないですけどね」
「素直じゃないの。照れ臭いのね」
ふわふわ笑うリアさんは俺より三つ年上だったはずだが、幼く見える。朗らかでちょっと抜けてる所もあって、世話好きの兄ちゃんにはピッタリの相手だ。
「フィーちゃんもエイジちゃんも、自分の家だと思って寛いでいってね。夕飯出来たら声掛けるから」
イケメンを前にしても舞い上がる事なく、ブレずに弟扱いなのはすごい。紹介した瞬間から「エイジちゃんね」と呼ばれてしまって瑛士君に拒否権もなかった。
何だか力が抜けて、自分のベッドにパタッと寝転んだ。わざわざ洗濯してくれたんだろう、シーツは洗いたての良い匂いがする。家の中に染み付いたパンの匂いが薄っすら漂い、宿屋とは違う落ち着きを感じた。癒やされる。
「どっか散策行くー?」
「あー明日からで良いかな。動きたくねー」
衝立越しに声を掛けると、だらけた返事が返ってきた。向こうで瑛士君もゴロゴロしているのだろう。俺も賛成だ。そっと目を閉じて、久しぶりに感じる家庭特有の暖かさに身を委ねた。
しかし、その数時間後、夕飯の席で俺は身内に裏切られる事になる。
よく覚えていたな、と感心するほど、自分の好物ばかり並んだ夕飯に兄ちゃんの歓迎を感じた。ニコニコでお礼を言うと、兄ちゃんの顔が綻ぶ。
食卓の話題はここに来るまでの旅についてだったのだが、言わなきゃ良いのにポロッと大部屋泊まった事を告げると、兄ちゃんの顔が一気に怒りに染まった。町の外には兄ちゃんと一緒にしか出たことがないリアさんは大部屋がどんな物かは当然知らず、キョトンとしている。
「バカ。ちゃんと手紙に個室を取れって書いただろ」
「……空いてなかったから仕方ないじゃん」
「お前の町にも実家にも宿屋はあるだろ。その歳で何で知らないんだ……常識がなさすぎる。エイジまで道連れにして」
兄ちゃんの小言には慣れきっている俺は適当に聞き流しているが、瑛士君が申し訳なさげにしているのは心苦しい。あー何で余計な事言ってしまったんだろう。自分の口が憎い。
「すいません。俺も知らなくて」
瑛士君の謝罪に兄ちゃんは首を振る。怒りの対象はあくまで俺だった。瑛士君が他所の子だからという訳ではなく、同じ環境で育っていながら、無知で迂闊なのが許せないんだろう。
「エイジは悪くないよ」
「そうだ。このバカは昔からぽやーっとしてて足が地につかない。しょっちゅう消えてたしな……うん?」
いっそ生き生きとぼやいていた兄ちゃんが止まる。何か思い当たった事でもあったのか、首を傾げて思案に耽っていた。俺は気にせず兄ちゃんの焼いたパンを齧りつく。さっき焼いたばかりなのか表面がパリパリしていて香ばしかった。
「……どっかで聞いたと思ったら、エイジってフィーが昔から何かと口に出してた名前じゃないか」
兄ちゃんの言葉にパンを盛大に噴いた。何やらとても俺にとってよろしくない事を思い出されてしまったらしいのに、噎せて兄ちゃんを止められない。俺は焦った。
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