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第一章
10話
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「破魔魔法っていうと私と同じ、銀の魔女の・・・。」
「うん、僕も君と同じだよ。」
「では、彼女も銀の魔女の・・・?」
マリアはシルビアを見ていた。
「彼女はシルバーウルフが人間に変化した姿なんです。」
「えっ!?」
マリアは驚いた顔をする。
「契約の際になぜかしら人間の姿になったんですよね・・・。」
「うん!」
シルビアは嬉しそうに返事をする。
「まあ、同じ境遇の人間としては君達を放っておけないんです。だから、僕らと一緒に行きませんか?」
「貴方と?」
「はい!旅は道連れ、世は情けと昔の人が言っていますし・・・。」
「お兄様、どうしましょう?」
「・・・確かに今後のことを考えると一緒に行動するのは理にかなっているが・・・。」
アルスは僕の提案に頷くが・・・。
「ショウマ様、それは危険です。」
そう言うのはソーマさんだった。
「彼らと行動を共にするということはさっきのような人間が襲ってくるということですよ!?」
「・・・そうだね。でも、彼らを見捨てたとしてもシルビアのこの姿を見れば僕らも同じ状況になると思うよ?」
そう言ってシルビアを指さす。
シルビアの髪は銀髪でマリアと比べても姉妹なのではないかと疑うレベルだ。
「それは・・・。」
「アルスさんの剣技を見てもかなりの使い手です。ソーマさんとカーラさんと合わされば大抵の敵はどうにかできるでしょう・・・。」
僕はソーマさんの目を見る。
「ただの親切心ではなく戦力増強という側面があるんです。」
そして、アルスを見る。
「ここまで聞いてどうするかはアルスさんとマリアさんはどうしますか?」
「・・・。」
アルスは僕を真剣な目で見る。
僕はその視線を真正面から受け止めた。
「お兄様、私はこの人のことを信じたいと思います。」
「マリア?」
「この人たちは私たちを助けてくれました。話さなくても良いことも話してくれて意思を確認してくれました。十分に信頼できると思います。」
「・・・お前が言うなら。」
アルスも納得したようで頷く。
「わかった、その提案に乗ろう。」
「ありがとうございます、これからよろしくお願いしますね、アルスさん、マリアさん。」
「アルスで良い。」
「私もマリアとお呼びください。」
「では、アルス、マリア。これからよろしくお願いします。」
こうして、僕たちは一緒に行動することになった。
それから僕たちはシニネン王国に向かう道中で話をする。
「へぇ・・・。シルビアとはあの森で出会ったんだな?」
「うん、その時ゴブリンの大群に襲われたんですよ・・・。」
「主様は私を抱えながら逃げてくれたんだよ!」
シルビアは嬉しそうに言うがあの時の恐怖はさっきのならず者たちのリーダーと対峙した時よりも強いモノだった。
「しかし、お前が女だったら本当にヤバかっただろうな・・・。」
「どういうことです?」
アルスが説明してくれる。
ゴブリンは討伐ランクEの魔物だ。
村人でも一匹程度ならやられることはないほど弱い魔物だが10匹集まると駆け出しの冒険者なら簡単に全滅の憂き目に遭うという。
しかし、ただ殺されるだけならまだよい方で女性がゴブリンに捕まると悲惨なものだということだ。
ゴブリンたちは種にメスが居らず、全部オスだ。
そのため、村や討伐に来た冒険者たちの女性を攫い弱らせた後、輪姦する。
ゴブリンたちの性欲は果てしなく、丸一日何度も犯すので例え、救助されたとしてもその女性は精神を壊されてしまう。
ある冒険者は、ゴブリンの巣を殲滅した際に女性たちが捕まっている場所に行ったらそこにはただただ、ゴブリンたちと女性たちの体液の臭いで吐いたという。
その女性たちも虚ろな目でただ「殺して・・・。」と呟いたそうだ。
「救助された女性は大体、数か月で衰弱死するということだ。」
「酷いですね・・・。」
「ああ・・・。ゴブリンは確かに弱いし頭も悪いけど狡猾で残虐だ。多くの駆け出し冒険者はこの事実を知らないで大抵殺されていると聞く。」
「駆け出しの冒険者にはこの事実を知らせていないんですか?」
「そんなことはないさ。だが、村でゴブリンと戦ったことがある奴はこの話を信じないのさ・・・。一匹程度なら本当に弱いからな・・・。」
さらにアルスはゴブリンのことを話してくれる。
ゴブリンの繁殖能力も高く、女性一人に大体3~4匹産ませる。
その幼体になるスピードも3か月程度でそれから2ヶ月で生体となる。
そして、産ませた後はまた女性を輪姦しての繰り返しで放っておくとものすごい数のゴブリンが出来上がるということだ。
「そのゴブリンが村を襲い、男は食料、女は孕ませ袋にすることで戦力を増やしていく。」
「なら、そうなる前にゴブリンを殲滅すれば・・・。」
「そういう訳にもいかないんだ。」
アルスは首を振る。
ゴブリン討伐の報奨金はかなり安いらしい。
そのため、中堅冒険者や上級冒険者になると皆受けたがらないということだ。
そう言う仕事は駆け出しの冒険者に回され、被害者が増えてゴブリンが増えるという悪循環が生まれたということだ。
「国では対処しないの?」
「難しいな・・・。国の兵士を動かすというのはかなり金がかかる。そんなことをすればすぐに国庫が空になってしまう。だから、冒険者に依頼するという形を取っているんだ。」
アルスはまた、説明をしてくれる。
国の兵士を動かすということはその兵士一人一人に特別手当を付けるとのこと。
さらに、一人怪我をすればその治療費も掛かる。
死んでしまうと遺族に支払うお金などを考えると気軽には動かせないとのことだ。
「今の世界情勢からしてもゴブリン程度に大切な兵士を消耗するのは避けたいだろうしな・・・。」
「でも、村を襲われれば税収とかが減るのでは?」
「貴族連中にとってはそんなの何とも思わないんだろう・・・。村の農民などはいくらでも生まれる消耗品としか考えていない連中もいるくらいだからな・・・。」
「酷いですね・・・。」
「まあ、俺が言いたいのはどんな相手にも油断をするなということだ。」
アルスはそう言葉を締めくくる。
僕は今回の話を聞いて思案するのだった。
「うん、僕も君と同じだよ。」
「では、彼女も銀の魔女の・・・?」
マリアはシルビアを見ていた。
「彼女はシルバーウルフが人間に変化した姿なんです。」
「えっ!?」
マリアは驚いた顔をする。
「契約の際になぜかしら人間の姿になったんですよね・・・。」
「うん!」
シルビアは嬉しそうに返事をする。
「まあ、同じ境遇の人間としては君達を放っておけないんです。だから、僕らと一緒に行きませんか?」
「貴方と?」
「はい!旅は道連れ、世は情けと昔の人が言っていますし・・・。」
「お兄様、どうしましょう?」
「・・・確かに今後のことを考えると一緒に行動するのは理にかなっているが・・・。」
アルスは僕の提案に頷くが・・・。
「ショウマ様、それは危険です。」
そう言うのはソーマさんだった。
「彼らと行動を共にするということはさっきのような人間が襲ってくるということですよ!?」
「・・・そうだね。でも、彼らを見捨てたとしてもシルビアのこの姿を見れば僕らも同じ状況になると思うよ?」
そう言ってシルビアを指さす。
シルビアの髪は銀髪でマリアと比べても姉妹なのではないかと疑うレベルだ。
「それは・・・。」
「アルスさんの剣技を見てもかなりの使い手です。ソーマさんとカーラさんと合わされば大抵の敵はどうにかできるでしょう・・・。」
僕はソーマさんの目を見る。
「ただの親切心ではなく戦力増強という側面があるんです。」
そして、アルスを見る。
「ここまで聞いてどうするかはアルスさんとマリアさんはどうしますか?」
「・・・。」
アルスは僕を真剣な目で見る。
僕はその視線を真正面から受け止めた。
「お兄様、私はこの人のことを信じたいと思います。」
「マリア?」
「この人たちは私たちを助けてくれました。話さなくても良いことも話してくれて意思を確認してくれました。十分に信頼できると思います。」
「・・・お前が言うなら。」
アルスも納得したようで頷く。
「わかった、その提案に乗ろう。」
「ありがとうございます、これからよろしくお願いしますね、アルスさん、マリアさん。」
「アルスで良い。」
「私もマリアとお呼びください。」
「では、アルス、マリア。これからよろしくお願いします。」
こうして、僕たちは一緒に行動することになった。
それから僕たちはシニネン王国に向かう道中で話をする。
「へぇ・・・。シルビアとはあの森で出会ったんだな?」
「うん、その時ゴブリンの大群に襲われたんですよ・・・。」
「主様は私を抱えながら逃げてくれたんだよ!」
シルビアは嬉しそうに言うがあの時の恐怖はさっきのならず者たちのリーダーと対峙した時よりも強いモノだった。
「しかし、お前が女だったら本当にヤバかっただろうな・・・。」
「どういうことです?」
アルスが説明してくれる。
ゴブリンは討伐ランクEの魔物だ。
村人でも一匹程度ならやられることはないほど弱い魔物だが10匹集まると駆け出しの冒険者なら簡単に全滅の憂き目に遭うという。
しかし、ただ殺されるだけならまだよい方で女性がゴブリンに捕まると悲惨なものだということだ。
ゴブリンたちは種にメスが居らず、全部オスだ。
そのため、村や討伐に来た冒険者たちの女性を攫い弱らせた後、輪姦する。
ゴブリンたちの性欲は果てしなく、丸一日何度も犯すので例え、救助されたとしてもその女性は精神を壊されてしまう。
ある冒険者は、ゴブリンの巣を殲滅した際に女性たちが捕まっている場所に行ったらそこにはただただ、ゴブリンたちと女性たちの体液の臭いで吐いたという。
その女性たちも虚ろな目でただ「殺して・・・。」と呟いたそうだ。
「救助された女性は大体、数か月で衰弱死するということだ。」
「酷いですね・・・。」
「ああ・・・。ゴブリンは確かに弱いし頭も悪いけど狡猾で残虐だ。多くの駆け出し冒険者はこの事実を知らないで大抵殺されていると聞く。」
「駆け出しの冒険者にはこの事実を知らせていないんですか?」
「そんなことはないさ。だが、村でゴブリンと戦ったことがある奴はこの話を信じないのさ・・・。一匹程度なら本当に弱いからな・・・。」
さらにアルスはゴブリンのことを話してくれる。
ゴブリンの繁殖能力も高く、女性一人に大体3~4匹産ませる。
その幼体になるスピードも3か月程度でそれから2ヶ月で生体となる。
そして、産ませた後はまた女性を輪姦しての繰り返しで放っておくとものすごい数のゴブリンが出来上がるということだ。
「そのゴブリンが村を襲い、男は食料、女は孕ませ袋にすることで戦力を増やしていく。」
「なら、そうなる前にゴブリンを殲滅すれば・・・。」
「そういう訳にもいかないんだ。」
アルスは首を振る。
ゴブリン討伐の報奨金はかなり安いらしい。
そのため、中堅冒険者や上級冒険者になると皆受けたがらないということだ。
そう言う仕事は駆け出しの冒険者に回され、被害者が増えてゴブリンが増えるという悪循環が生まれたということだ。
「国では対処しないの?」
「難しいな・・・。国の兵士を動かすというのはかなり金がかかる。そんなことをすればすぐに国庫が空になってしまう。だから、冒険者に依頼するという形を取っているんだ。」
アルスはまた、説明をしてくれる。
国の兵士を動かすということはその兵士一人一人に特別手当を付けるとのこと。
さらに、一人怪我をすればその治療費も掛かる。
死んでしまうと遺族に支払うお金などを考えると気軽には動かせないとのことだ。
「今の世界情勢からしてもゴブリン程度に大切な兵士を消耗するのは避けたいだろうしな・・・。」
「でも、村を襲われれば税収とかが減るのでは?」
「貴族連中にとってはそんなの何とも思わないんだろう・・・。村の農民などはいくらでも生まれる消耗品としか考えていない連中もいるくらいだからな・・・。」
「酷いですね・・・。」
「まあ、俺が言いたいのはどんな相手にも油断をするなということだ。」
アルスはそう言葉を締めくくる。
僕は今回の話を聞いて思案するのだった。
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