僕はどうやら神様の手違いにより飛ばされたみたいです・・・。

わっしー

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第三章

49話

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「主様。」
特設のテントで休んでいるとシルビアとマリアが来た。
「二人共、どうしたの?」
「二人共ショウマ様の様子が気になってしょうがないようで連れてきました。」
そう言って入ってきたのはカーラさんだった。
「試験はどんな感じなのですか?」
僕は更新された試験者リストを見せる。
「非戦闘冒険者の方は最終試験を受けている最中だね。冒険者の方は二次試験を行っているところだね。」
そんな話をしていると、警報が鳴った。
「ショウマ様!試験エリアにゴブリンの群れが出現しました!」
「なんだって!?」
ソーマさんの報告に僕たちの間に緊張が走る。

「この!?」
俺は押し寄せてくるゴブリンを切り伏せる。
しかし、ゴブリンの大群は後から後から湧いて来る。
「そんな・・・!?このゴブリンたちは一体どこから・・・?」
サマラは火球を飛ばしながら言う。
「皆、ここは逃げよう!私たちの手に余る!」
「・・・。」
シニナの言葉を聞いて俺は前に出た。
「マーク?」
「お前たちは逃げろ。ここは、俺が・・・。」
「そんな!?無茶だよ!あんな数のゴブリンたちを相手にするなんて・・・!」
「時間稼ぎぐらいは出来る!お前たちは・・・!」
「断る。」
そう言って、ジルドが前に出る。
「協力すれば、こんな奴らには負けないだろ?」
「ジルド・・・。」
「そうです・・・。私達は冒険者になるためにここに居るんです。ここで逃げたら私、後悔します。」
「ミサラ・・・。」
「僕たちは一蓮托生だよ。」
サマラも杖を構える。
「・・・弱気を言ってゴメン。私、逃げない!一緒に戦おうマーク!」
「・・・ああ!」
シニナの言葉に俺は頷く。
「さあ来い!ゴブリン共!」
『ギギ!!』
そんな俺達にゴブリンたちは殺到する。
「「シールド」。」
その瞬間、ゴブリンたちは光の壁に阻まれた。
「よく逃げませんでしたね。」
そう言って俺達に近づいてきたのは俺達とそんなに変わらない年齢の女性だった。
「さあ、一緒にこいつらを駆逐しましょう・・・。」
「は・・・はい!」
その女性の気迫に俺は頷く。

「負傷者は下がって!治癒魔法が使える者は負傷者の治療を!」
僕は付近の冒険者たちに指示を出す。
「ソーマさん!状況は!?」
「幸い、死者は出ていません。しかし、負傷者が多く戦力も分散しています。このままでは甚大な被害が・・・。」
「この群れの中心にはやはりゴブリンキングが?」
「はい・・・。」
「・・・わかった。」
そう言って僕は指示を出す。
「ソーマさんはそのまま冒険者の指示をお願いします!カーラさんはシルビアたちを連れてここから逃げてくれ!アルスは僕と一緒に来てくれ!」
「わかった!」
僕とアルスはその場をソーマさん達に任せて森の奥へと向かう。

「「フレイム・ランス」!」
サマラの炎の槍がゴブリンに突き刺さる。
「ギギィ!」
「オラ!オラ!オラ!!」
ジルドの拳がゴブリンを捉える。
「皆の疲れを癒し手!「リフレッシュ」!」」
シニナの魔法が俺達を包む。
すると、疲れが消えて行く。
「皆さん!あと少しです!頑張って下さい!」
僧侶の女性はこん棒でゴブリンの頭をかち割りながら励ます。
「・・・何か来る。」
「えっ?」
ミサラがそう言った瞬間、森の奥からひと際大きいゴブリンが出てきた。
「あれは、ゴブリンキング!?なんで、こんな所に!?」
僧侶の女性は驚きに顔をゆがめる。
「ゴブリンキングって討伐ランクAの!?」
ミサラの言葉に全員に緊張が走る。
しかし、俺は剣を握りなおす。
「それでも、やるしかない・・・!行くぞ、皆!」
俺はゴブリンキングに剣を振り下ろす。
しかし、その剣で受け止められてしまう。
そして、ゴブリンキングの蹴りが俺に突き刺さる。
「ぐわっ!?」
俺は吹っ飛ぶ。
「マーク!?この!!」
ジルドが追撃しようとするゴブリンキングに打撃を加える。
ゴブリンキングはその攻撃を剣で受け止める。
「・・・今治療するね!」
シニナが近づいて来る。
「馬鹿、来るな!」
シニナを狙ってゴブリンが飛び出してくる。
しかし、そのゴブリンは矢で射貫かれた。
「シニナさんはそのまま進んでください!私が道を開きます!」
「ありがとう、ミサラ!」
ミサラの援護もありシニナは俺の所に到着する。
「今、治療する!」
「すまん・・・。」
シニナの治癒魔法が発動する。
「ジルド、さがって!」
サマラの声にジルドはゴブリンキングから距離を取る。
「「フレイム・バースト」!」
その瞬間、爆炎がゴブリンキングを包む。
「やったか!?」
しかし・・・。
「ぐおおお!!!」
ゴブリンキングは咆哮を上げて剣を振り回す。
「ぐわ!」
「ジルド!」
ジルドはゴブリンキングの攻撃を受け、膝をつく。
「くそ・・・。このままじゃ・・・。」
「どりゃあ!!!」
その時、ゴブリンキングの前に躍り出る一人の男の姿あった。
ゴブリンキングは突然の攻撃にジルドへの追撃を止めて防御に徹する。
「待たせたな!」
その男は赤髪の獣人だった。
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