排水口とミルフィーユ

KATARIBE

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ナスカ

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よく眠れた何気ない朝のことだった。
目覚めの気だるさを感じながらもぼんやりと、夢の続きにふけった。
あのショーケースに飾られた、牛や豚のART一体どうしちまったんだろうか?
疑問も湧いてきたがそれよりも、今はトイレに行きたかった。
日常とはそう会うものである。
生活のためにあの描いた絵空ごとも捨てて息をするのが、人の暮らしと言い聞かしている自分の仮面は塗られるごとに厚化粧になっていくのだ。
そうなったら後は、加速していくだけである。地層のようにどんどん重なり無感覚になっていく。焦りだけが加速していくが、そいつはもう流れて消えてゆく。


ピーッと、ヤカンの沸騰音が鳴り響いた後、深い沈黙にも似た間ができた。
全てが動き出そうとするのを、ためらったのだ。
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