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突然
しおりを挟む知らない街にやってきた
ずっとずっと知らないよ
探し物って何だっけ?
石畳にコツコツ響いてる
そうそうこのアメ何だっけ?
アメじゃないよ雨だよ
でもこんなにザーザー落ちてきたら
ビチリビチリとなんだか痛そう
男の子は考えました
じゃ石畳をやめて、野っ原にしちゃおう
それがいい、
知らない街の人々は、それまで気にもかけたことのなかった
雨の痛みを気遣うことになりました。
すると今度は、雨はしとしとビッチョン
と音を変えて、なんだか少しだけ嬉しそう
ホラ見てごらんよこの音を
音を見るってなんだか不思議
みんなそれでも男の子の言うことを聞いてみることにしました。
すると今度は、
シトビッちゃんじゃ冷たそう?
男の子は言います。
確かにズブ乗れ水たまりの中は少し冷たそう
街の人たちは考えました?
それなら傘をさしてみよう
それはいい
男の子も町の人も傘を持ってきました
大きな傘に
小さな傘
紙でできたものもあれば
ビニールでできたもの
布でできたものもありました
いろんな音が見えてきた
あたりは雨と傘の音たちでオーケストラのようです
男の子は、
あっと大きな声で気がつきました
みんな聞こえなかったんじゃなくて
聞こうとしてなかったんだね
そして大好きな大福てその音を包んで食べてみることにしました
すると口の中で、いろんな音がします
口いっぱいにほうばったのは
雨だったか?あめだったか
やっぱり優しさがいっぱい詰まった
大福だったんですね
おしまい
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