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ただいま
しおりを挟む自宅に向かう途中気づいたことがある、向けられた視線についてだ、どうやら視線は事故にあった自分にだけではなく今の自分に対しても向けられているようだ。
何故自分に目を向けられているのか、もしかして事故にあったのは自分ではなく他の誰かで自分は生きているんじゃないかという疑問が頭をよぎる。
視線に戸惑いながらも歩いていると自宅の前に着いていた。自宅といっても職場から近いという理由で借りた安アパートだ。
借りた部屋の扉を開けようとしたがドアノブを回そうとした手は触れることなく通り過ぎた。
わかってはいたがこうして触れることができないと改めて死んだことを実感させられる。
とりあえず部屋の中に入りたい俺は扉の奥に恐る恐る腕を通してみた、腕が通り抜けることを確認した俺は
一気に体を部屋の中に入れた。
「誰ですか!?」
部屋に入ると四~五十代の男性が部屋で1人座っていた。
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