堕天使に恋をした、君もかい?

三月 ひなの

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ドライブ

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 午後1時に駅前で待ち合わせだ。
俺は1時間近く前に着いてしまった。緊張でどうしていいかわからなかった。

コンコンと窓を叩く音がして
時計を見ると12時50分
窓からリカの顔が見えた。
俺は急いで車を降り、助手席に回るとドアをあけ
「あの、どうぞ」と言った

リカは
「こんにちは、ありがとう」と
少し首を傾げて言うと
「失礼します」と車に乗った

やった。本当に初めての助手席がリカだ、
俺は興奮と緊張で、固くなり
上手く言葉が出ない

「はい、お茶どうぞ」と
リカがペットボトルをくれた。

あーこのペットボトルは捨てられないぞーと考えていた

リカが
「どこにいきますか?」と聞いてきた、

俺は女の子とドライブに行った事が無いのでどこに行くか散々悩んだけど、決まらななかった
するとリカが、

「ラグビーっていつもどこでやっるの?」と

「あ、河原の公園が有る所に
ラグビー出来る所があるんだ
行く?」と言った

リカは
「うん、そうしよう」と
俺は車を走らせた、河原までは5分くらいだ、ドライブと言えるのだろうか?
俺は黙ったままだった。

リカに
「太一緊張してる?」と聞かれ

「あ、うん、ごめん無言で」と
すると

「あの後中学の時の事思い出してたの。太一の事思いだしたよ!
太一のプリクラ持ってたよ
私と同じ高校の女の子がくれたの
リエちゃんと、ちーちゃん
仲良かった?」と

俺は
「?」と
リカと同じ高校の女の子?
リカと同じ高校の制服の子に声をかけてリカの連絡先を知らないか
聞いていたからな、だけど、その子には興味がなかったから
覚えていない
プリクラを一緒に撮ろうとと誘われたか?

「太一は覚えないんだね。
私はプリクラ貰って、あ!同じ中学の子だって思った記憶があるよ」

ん?リカがプリクラをもらったのに、連絡先を聞けなかった?
なんでだ?

「あの、多分、俺その子達にリカの連絡先を聞いたと思うんだ
だけど、知らないって言われだと思う、誰に聞いても教えてもらえなかったんだ」

するとリカは

「教えてもらえなかったんじゃなくて、本当に知らなかったんだよ。
色々あってね。私、人に連絡先教えなかったの」

え?だから誰も知らなかった?
本当に知らなかったのか。

色々あってって、、、
誰にも連絡先を教えないって

俺の知らない10年間の現実のリカだ、どんな10年を過ごしてきたのか
そして今は

河原公園に着いた。
リカは車を降りた

俺はラグビー場を指差して
「あそこで、ラグビーしてるんだ」と言った

リカは
「懐かしいな」と言った

「河原公園よく来たの?」
と聞く

「うん、来たんだ」
ととても懐かしいそう言う

「ここ、春にお祭りやるよね?」

「うん、そうだね」

「初めて来たお祭りがここだったな」と

リカは
「ラグビーって激しいそうだよね?泥だらけのイメージ」

あ、リカの過去の話しもう少し聞きたかったな。
どうしよう、質問とか色々したいな。
せっかく会ったんだ聞こう

「あのさ。中学の卒業式の時
学ラン着てたでしょ?
あの人とはその後どうなったの?」

「あー、あの後学ラン返して
卒業してからは、全然しらないな」

「そうなんだ」

やっぱり付き合ってないって言うのは本当だったんだ。

「高校ってリカはどんな感じだった?」

「高校か、すっごく色々あったよ
太一が私の事人にずっと話してこなかったみたいに、
誰かに話した事ないなー」

「そうなんだ、知りたいな
リカの高校時代」

すると

「私も、誰かに話したかったな
私、こんな事あったんですって
話したら、なんかつっかえてる物が取れそう」

「俺でよかったら、聞くよ」
するとリカは

「きっと、引くよ。
太一は中学の私のイメージのままでしょ?現実の私を知った、きっと太一の10年壊しちゃうよ」

俺はそれでも良いと思った
変わらない、優しい話し方と
白く細く儚げで、何かを抱えているのかな?と思うと守ってあげたくなった。

「俺でよかったら、愚痴でもなんでも吐いてよ。俺は妄想同棲してたくらいヤバいのに、リカは普通にしてくれたから、
今度は俺が聞くよ」

リカは少し首をを傾げて
「ありがとう」と言った

そして、

「fenixは私を守ってくれる
白薔薇のお城なの」と

「え?」と聞き返すと
リカは優しく笑った。

俺はスタートからやり直すんだと
思っていた。
だから

「あのさ、友達になってくれないかな?」と言った
リカは
「もちろん」と答えた

俺は10年の知らないリカをこれから少しづつ知って行こうと思った
もしかしたら、幻滅するかもしれないし、好きで仕方なくなるかもしれないそれはわからないから

ドライブと言ったのに
公園のベンチで話しをしていた

俺は気がついた、リカの手や腕には傷跡がたくさんある
リストカットとかじゃない
怪我をしたような、
腕の上の方に大きな切り傷があって俺は

「この傷どうしたの?」と聞くて
リカは

「、、、切られたの、、」と

俺は予想外の答えにそれ以上聞けなくなった。

リカは
「気にしないで、昔の事だから」と

俺は頭の中で、部屋に飾ってある
天使の羽根に傷が出来た

リカが、
「想像してた、私と違ってたら
ごめんね」と言った

俺はごめんねを、言わせてしまった事に、自分で腹が立った

「いや、俺が勝手に想像してただけだから、今は現実のリカをちゃんと知りたい」と言うと

「ありがとう」と

リカはありがとうをたくさん言う
やっぱり飲み会で会って来た女の子達と少し違う
キャピキャピしてなくて
ゆっくりしていて、

「キャバ嬢って大変?」と言った

リカは
「皆んな仕事は大変でしょ?
どんな仕事でも、楽では無いでしょ?」と

俺は、あーなるほどとなんだか
関心してしまった。

その後些細な世間話しをして
笑ったり、驚いたりして
想像じゃない、リカの表情をたくさん見た。

日が暮れて、河原に夕日が沈む
リカは
「夕日、綺麗だね?」と
リカはじっと沈んで行く夕日を見ていた、
俺はそんなリカを見ていた
リカの瞳に夕日が映る

これは想像どうりだった
夕日や星を見て、綺麗だねって
言うリカ、花や木を見て綺麗だねって言いそうだなって思ってたんだ、
俺の天使だから、そんな想像をしてた。やっぱり天使だ、
俺は思った。

「日が暮れるから帰ろうか?」
とリカが言う

俺はまだ、一緒に居たかったけど
「そうだね」と
車に戻った

駅前まで送る
リカは車から夕日が沈んで行くのをずっとみていた。

駅前につき、俺は急いで、助手席のドアを開けた

「ありがとう」と言われ

リカは
「また今度ね、今日はありがとう」と

「こちらこそありがとう」と言った

リカは少し笑って
手を振って帰って行った
俺はリカが見えなくなるまで見ていた。

アパートに帰り。
ただいまを言わなかった
コーヒーも2杯入れなかった
現実になったから

携帯が鳴り

リカからだ、メッセージだ

「今日は久々に河原公園に行って懐かしかったんだ。
ありがとう」

と入っていた

俺は
「また、今度誘っていいかな?」と入れた

OKのスタンプが来た

夜眠れなかった。
ずっとリカのメッセージを見ていた

リカから俺にメッセージがくる日が来たなんて。

取り返そう10年友達になって
リカを知って、それでも好きなら
今度こそ告白しよう。
俺はそう決めた。


 月曜日会社に行って、俺は
トイレの中で考えてた。
間をあけたら、連絡しにくくなる
ご飯に誘おう、だけど、なんて
送ろうか?何度も打ち直し
結局
「今度、ご飯いきませんか?
無理なら、断って貰って大丈夫なので、時間があったら、、
ご飯だけ食べに誘いたいんです」

あー、やってしまった
訳わからない奴だきっと、
ご飯に誘った事ないからわからない、断られるかもしれないし。
断られる覚悟もしないと。
あー、ジタバタする
すると着信が、リカからだ!!

「あ、もしもし、太一です」

リカはクスクス笑っていて
「ごめん、おかしくて、ついかけちゃった、仕事中?大丈夫?」

と、やっぱりおかしかったかあ

「あのさ。今週の日曜の夜はどうかな8時に駅前?」

「あ、大丈夫、大丈夫日曜日8時
ご飯ね」
俺は辿々しい、
リカはまたクスクス笑い
「じゃあ日曜日ね」と
電話を切った。

俺は大きく息を吸った、息を吸うのを忘れてた、

ヤバいドキドキでいっぱいだ

トイレから出たら佐藤先輩が居た
「個室で、1人で浮かれてなんかいいことあったか?」

「なんでもないです」
と言ったがドキドキでテンションが上がる
「いや、なんでもあります。
リカとご飯の約束しました。
俺、ご飯いきます!」

先輩は
「おー、ベガス行きます!くらい
の出来事だな、童貞泣き虫太一には」

「な!ちょっといじりすぎじゃ、」

「いいから、興奮する前に手を洗ってくれ」

「あ、すいません」

先輩は
「あのな、興奮するのはわかる
太一が天使だと言ったように
リカちゃんは、本当天使みたいだった!その天使ちゃんとご飯なんだろ?羨ましい、だからいじる」

「な?!やっぱ天使ですよね」

「あー、太一の10年変態を聞いて
優しく慰めてくれるなんて
いい子なのはわかる」

「ですよねーーー」

「で、天使ちゃんをどこに連れてくつもりだ?」

そうだ、店混むし予約しといたほうがいいよな?だけどどこに、、

「太一?前、モデナって店連れてってやっただろ?ちょっと高い店
デートするならこうゆう所だぞって」

そうだ、佐藤先輩がデート向きな店だと、オシャレな店に連れてってくれたんだ。

「モデナ、予約します!」

俺の10年分のやり直しは始まったばかりだ、リカを知る
そこがスタートだ。
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