上 下
5 / 20

嘘と歌

しおりを挟む
 ひまりは友達に嘘をつかないといけない。
唯と会った事や、電話したことや
キスした事、だから余計な話しはしない。

美里ちゃんは唯の話しをよくする
特別仲がいいわけじゃないが、
クラスの女子がたまり、美里ちゃんが恋バナをして、それをなんとなく聞いている、美里ちゃんは

「唯は、俺様だから、かなりつくしてる、直ぐ機嫌わるくなるから
気を使う、怖いんだよね、ちゃんとゆう事聞いてないと振られちゃう気がして、浮気も心配、だって
6組の福島さんが、唯に告白したんだよ、寄ってくる子が多いから心配、美容も手を抜けない、スタイルも、良くないと唯は綺麗な人が好きだから」

すると、クラスの誰かが、
「美里ちゃん肌綺麗だし、スタイルいいもんね。女子力高いって感じまんまるの瞳で子猫みたいだもの」と言った

それから、なんだとか、かんだとか皆んなは話していて
急に美里ちゃんが

「ひまりちゃんは、女子トイレより、男子トイレの方が似合うよね?一年生女子に、唯に似てるからって、ひまりちゃんファンクラブあるものね」と、笑っていった

ひまりはその時の美里ちゃんの小さな表情の変化をしっかり見た、小馬鹿にした、下に見た感じの表情と話し方、私は単純にくやしかった
美里ちゃんに負けたくないと思った。
悔しくて悔しくてだけど、この気持ちを聞いてくれる人はいない
誰にも話せないのだから


唯は、自然に
唯、美里ちゃん、辰くん、レイちゃん、ジンくん、洋くん、私を引き合わせ、仲の良いグループのようなった、付き合ってるのは、唯と美里ちゃんだけ後は本当ただ仲が良かった

放課後みんなでカラオケへ

唯は以前
【ひまりみたい】と言ってた歌を歌う、ひまりは内心ドキドキする
1番奥に美里ちゃん隣に唯、次が私その次はレイちゃん、少し薄暗いカラオケの中誰かが歌っていると
唯はテーブルの下で私の手を握った、なんだろう、バレたらいけない、してはいけない事をしている、そんな付加価値見たいのがついて、ただ、手を握るだけでドキドキして、嬉しいて幸せで、だけど、悲しくて、切なくて苦しかった、美里ちゃんがいるもの、ひまりは唯のオモチャ、ゲームに巻き込んで反応を楽しんでいるだけ、
そう思うと悲しかった。

ひまりはカラオケで歌った、何となく今の自分に近い気持ちの歌を
その歌の歌詞は

【幸せになりたくて
 子供の頃の夢
 あなただけ気づいてくれた
 
 あなたの幸せ見つけて欲しかっ   
 た
 君が微笑んでおやすみを言って   
 欲しかった
 
 あなたを信じたら?
 永遠の絆?永遠の愛情?

 あなたを感じたら
 足跡消してゆく
 私を忘れて】

唯はその歌をジッと聞いていた
私達はゲームの中で何処か言えない言葉を歌に乗せた
だから毎日ようにカラオケにみんなで行った、

ひまりの夢当たり前な事を当たり前にしてみたい、ただそれだけ
祖母に、ひまりは母親の面倒を見てくれないとこまるから、結婚はしないで欲しいと、言われた事があった、たまたま遊びにきていたおばさんが、
「それはひまりちゃんには酷すぎる、ひまりちゃんの人生もあるのだから」と言ってくれた、だけどひまりは、どこかで腹を決めていた、ひまりが産まれたのは運命
母の為これからの祖父祖母の介護をする為それがひまりの運命だと
ひまりは、夢で、女神様みたいな人に、あなたはの背中には見えない剣があります、だれでも持てる剣じゃない、あなたはその剣で守る物がある、それがあなたの使命です、と、ひまりはその夢があまりにリアルで剣とは心の強さだろうと、守るべきものは家族そうかんじていた。

美里ちゃんはよく私に歌をリクエストした

私は、歌が好きで音楽好きの先輩が曲を作ってくれて、私はそれに詩を載せて、ライブハウスで歌った、予想以上の反響があり毎週ライブをするようになり、チケットは売れ、バイト代程度かせいでいた、美里ちゃんは
いつも同じ曲をリクエストした
美里ちゃんも、自分の気持ちを歌詞と曲に乗せて伝えたい事があったのだろうその歌詞は

【ある日全てを無くして分かった
 言われた通りにすればよかった
 邪魔にされたら1人になるしか    
 ないから
 皆んなルールを持ってた
 くだらない男を取り合いしない
 ように】

私は美里ちゃんにこの歌をリクエストされるたびに警告されている気がしていた、



しおりを挟む

処理中です...