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1章 デビュー

デビュー配信②

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「早速なんですがファンネームを決めたいと思います!」

ソラは配信画面には三つの候補が表示させた。

ソラ民、ソラ族、ソラリス

どれも、1分で決めた安直な名前だ。だが変にこだわりを持つよりもわかりやすいのだ。
視聴者アンケート機能の開始を押した。

「ここにいる人でもっとも良いと思うやつを選んでください」

:りょ
:随分あっさりだな笑
:押したよ~
:了解!
:投票しちゃ
:雑w
:ソラは確定なんだw

「雑っていうなよwソラって入れるのは確定です!」

三分ほどだけ待ち、結果を出す。

ソラ族/42.5%
ソラ民/22.4%
ソラリス/35.1%

:惜しい
:ソラ族w
:決まったな笑
:ソラ族
:ソラリス無念.....

うーん。予想よりばらついてないな。アンケートと決めたんだし、決定するとするか。

「予想よりばらつきが少なくて驚きですwえ~これからは皆さんをソラ族って呼びます!次は配信タグとか決めましょう!」

:ソラ族了解
:テンポ早いw
:今来ました!
:#ソラライブ
:投票できなかったorz
:#配信中
:ソラ族!

「配信タグはソラ族の提案をまとめるからどんどん提案して欲しい!俺が良いと思ったやつを採用する!」

もう、アンチは鳴りを潜めている。快適な初配信だ。それを示すかのようにコメント欄は賑やかにアイデアを出してくれる

:#ソラの部屋
:#ソラライブ!
:#西野ソラ配信中
:#ソラははkしゅ
:採用形式に変えたんだww
:#冒険者ソラの案内場
:#ソラ配信中

焦ってコメントしたのか誤字のままコメントを送信してしまっている方もいるっぽい。楽しめてくれているのだろうか。早いがそろそろ決めるか。
目をつぶってコメント欄をスクロールして適当に止める。
#ソラ配信中 のコメントのところにカーソルがあった。

我ながら雑だ。
適当に決めてしまうが、ふざけたアイデアにならなくてよかった。

「ソラ族の皆、ありがと。#ソラ配信中ってやつを採用する!!個人的な感覚で決めたけど問題ないよね?」

配信画面に【#ソラ配信中】が加わえる。

:了
:即決ww
:決めるのはやLol
:あっさりとw
:やった!採用された
:分かった
:ソラの性格分かったかも笑
:次はファンアートタグ?
:分かった
:#ソラ配信中←安直やなw

「お?分かってる人もいるな~だけど、ファンアートタグを決めるんだけど.....実は事前に決めちゃったw発表するぞ~w」

ソラの言葉に盛大なツッコミが湧き上がった。
:は?w
:まじか?
:まさかの事前決定w
:嘘だろ?笑
:さっきまでと違いすぎない?w
:それはワロタlol
:oh
:は?
:なんでやねん
:☆出来上がったものはこちらです☆
:おいおい笑

コメント欄の勢いは止まらない。
先程リスナー主体で決めたのが印象強かったのだろう。いつの間にか同接数も5000人を無事に超えれていた。
完全に流れを掴めたことを確信出来た。
青空は、先程より拳を固く握り締め、喜びを堪えた。
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