続々•拗らせ少女ステファニーの幸せオナホ生活〜ローション相撲編〜

白つくし

文字の大きさ
1 / 3

前編

しおりを挟む

「んーっ、良いお天気だわ」

 
 朝日で目が覚めたステファニー・サンソンは、清々しい気持ちで起き上がり伸びをした。
 ここは、隣で寝ている彼――ジル・ウォーカーの屋敷である。学生の身分であるにも関わらず(ジルの強引な決定によって)挙式を予定している2人は、現在休学中の身であった。

 ある日ステファニーはジルに攫われ、突然結婚することを告げられた。……普通の令嬢であれば混乱し取り乱すに違いない。
 しかし、ステファニーは違った。
 ジルにゾッコン⭐︎ラブなのである。
 彼女は、ジルが何をしようが「あーんジル様素敵」で乗り切った。外出を禁じられ、その日あった出来事をすべて話すように強要され、生理周期を把握されていても、マリアナ海溝並の深い愛でスルーしていたのだった。

 
(寝ているジル様……なんて可愛らしいの。今日はどんな夢を見ているのかしら)
 

 今日も今日とてジルの寝顔を盗み見る生活……あぁ幸せ。眉間には少し皺が寄っており、普段ステファニーを熱く見つめる瞳は閉じていた。少し開いた薄い唇がとってもセクシー。彼は微かに身じろぐと、そのまま仰向けへ体位を変える。

 
(こうしてみると黒くて大きな犬みたい……頭撫でちゃおうかしら……)

 
「ジル様、いい朝ですわねーーーアッ!」

 
 ジルの硬そうな髪を撫でようとしたステファニーは、あるものに気がつく。そう、彼の下半身に存在する、シーツを押し上げテントを張る例のブツだ。
 こ、これはもしかして――!?

 
(朝勃ちって、やつ――!?)
 

 なんということだ。ジルのペニスが、立派にそそり立っているではないか。
 生理現象として『朝勃ち』というものは知っていたが、直接見るのは初めてだった。ベッド上で正座になり、マジマジとそれを見つめていると、段々と可哀想になってくる。

 
(可哀想なジル様のおチンポ……こんなに存在を主張しているのに、触ってもらえないなんて……)

 
 ――そう、二日後に挙式を迎える2人は禁欲生活を送っていた。
 禁欲とは、肉体的な欲望(主に性欲)を理性の力で律することである。2人は性交渉はもちろんのこと、各々の自慰行為までも禁じて日々を過ごしていた。

 
(最近はオナホを使ってくれないし、ジル様には一度スッキリして欲しいのよね……)

 
 この結婚準備期間(という名の軟禁生活)で屋敷から出られないステファニーに対し、ジルは仕事のため頻回に外出している。禁欲生活が始まってから、なんだかピリピリしているように感じる彼を、ステファニーは心配していたのだ。
 ジルは――まだ寝ている、よし。
 ステファニーは思い立って、ジルのペニスをそーっと両手で包み込んだ。そのまま優しくシーツ越しに扱いてやると、ペニスは更に硬くなり、喜んでいるようだった。
 ジルは眠っている。少し息が荒くなっているようだが……気のせいだろう。昨日は仕事で夜遅かったから、きっと疲れているはずだ。夢精は生理現象だから、なーんにも問題はない。

 
(ジル様、今楽にしてあげます。沢山ピュッピュ出してさしあげますわ~!)

 
 寝ているからセーフ。直接触っていないからセーフ。ジルを助けるという高尚な理由があるのでセーフ。
 
 ステファニーは手のスピードを少しずつ早め、シーツの上から亀頭にあたる部分に口を寄せた。レロリと舌で一周するように舐めると、シーツの頂天に唾液の染みがつく。

 
(早く直接触りたいわ……。口いっぱいに含んで吸ったら、ジル様どんな反応するかしら)

 
 めくるめく初夜への妄想が膨らみ、ステファニーは太腿をもじつかせた。夢中になって手を動かし、シーツ越しにジュッ、ジュッとペニスを吸う。
 
 ――その時

 
「ーー何をしているんだ」
「ひゃぁっ!」
 

 とんでもなく低い声に話しかけられ、身体が跳ね上がった。
 あぁしまった。起きてた。
 彼の声色から滲み出る苛立ちが恐ろしくて、顔を上げることができない。
 これは大変よろしくない状況だ。ジルの朝勃ちペニスを握りしめ、美味しそうに咥えている現場をガッツリと見られてしまったのだ。完全に痴女である。
 何か言い訳を考えなければ、性の不一致で挙式前に放り出されてしまうかもしれない……。

 
「ジル様、これは誤解です」
「誤解……?」
「ほ、ほら、もう少しで私たち結婚するでしょう?その前に、これからお世話になるジル様のペニスにもご挨拶をしたくって……。ダメ、でしたか?」
「…………」
「挨拶は大切って、お父様とお母様に育てられましたの。ね、ジル様、分かってくださるでしょう、ね?」

 
 ステファニーは、「ね?」とヤケクソになってジルに顔を近づけ、瞳をキラキラさせながら訴えかけた。ジルは上半身を起こし、神妙な顔で頷く。
 ドン引いてるようにも見えるが……きっと誤魔化せているだろう、良かった。それより寝癖がついていて可愛い。

 
「ご理解いただけたようで良かったです。さぁ、朝食のお時間ですわね、行きましょうか!」

 
(ちなみにジル様の朝勃ちおチンポはそのまんまだけれど……一体どうするのかしら?)

 
 ステファニーは疑問を抱えつつもベッドから降りると、ニコリと笑ってそう言った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

憐れな妻は龍の夫から逃れられない

向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。

罰ゲームで告白されたはずなのに、再会した元カレがヤンデレ化していたのですが

星咲ユキノ
恋愛
三原菜々香(25)は、初恋相手に罰ゲームで告白されたトラウマのせいで、恋愛に消極的になっていた。ある日、職場の先輩に連れていかれた合コンで、その初恋相手の吉川遥希(25)と再会するが、何故かヤンデレ化していて…。 1話完結です。 遥希視点、追記しました。(2025.1.20) ムーンライトノベルズにも掲載しています。

田舎の幼馴染に囲い込まれた

兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新 都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...