俗物夫婦回帰転生

Jaja

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第二章 高校受験

第18話 スキルの威力

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 《基本情報》
 名前 谷圭太
 年齢 15
 身長 175cm

 学力 70/100
 運動能力 50/100
 容姿 60/100
 運 50/100

 【歌Lv5】 【競馬Lv5】 【スロットLv2】
 【パチンコLv2】 【麻雀Lv3】 【性技Lv5】
 【作詞作曲編曲Lv4】 【作画Lv4】 【楽器Lv4】
 【編集Lv4】 【音感Lv4】

 残金 19,000,000円
 

 《基本情報》
 名前 中村梓
 年齢 15
 身長 161cm

 学力 70/100
 運動能力 50/100
 容姿 60/100
 運 50/100

 【歌Lv5】 【編集Lv4】 【料理Lv5】
 【麻雀Lv1】 【性技Lv5】【作詞作曲編曲Lv4】
 【作画Lv4】 【楽器Lv4】 【音感Lv4】
 【メイクLv4】

 残金 19,000,000円


 「レベル5の歌やばいって」

 「神の歌声なんじゃないかしら」

 早速レベルを上げてみた効果を試してみたんだけど、想像以上にやばかった。
 これはレベル10にするのを躊躇うぞ。
 カラオケで自分達の歌声に感動して涙が出そうになったもん。

 「これは迂闊に友達とカラオケ行けないわね」

 「手加減する方法を探さないと」

 歌を上げたのは早まったかな。
 ずっと上げたらどうなるのか気になってて、我慢出来ずに上げちゃったんだよな。

 「他のスキルはどう?」

 「作詞作曲編曲はあれね。急に頭に詩が浮かんでくると言えばいいのかしら? 面白い感覚だわ」

 「常にメモ帳を持ち歩いとくか。今のうちに書き溜めておこう」

 「スマホがあればねぇ。メモアプリとか使えたのに」

 ガラケーじゃメモしにくいよな。
 高校に入ったら携帯変えるか。

 「楽器が一纏めになってるのは助かるよな」

 「細分化されてたらかなりの量のスキルを取らないといけない事になってたわ」

 ドラムとかギターとかベースとか。
 そんなの一々取ってたら金がいくらあっても足りませんぜ。一つになってるのはかなり助かります。
 カラオケにおいてあるタンバリンですら、なんか綺麗にシャカシャカ出来てる気がする。

 「これは学校が始まってから音楽室で試してみようか。タンバリンだけじゃ判断がつかん」

 「そうね」

 「で、次は作画なんだけど…」

 「凄いわよね。芸術家になった気分だわ」

 持ってきてたノートに、スキルを覚える前に描いた犬と、覚えた後に描いた犬を見比べる。
 前者はかろうじて犬って分かるレベルだったんだけど、後者はもう完璧に犬。
 綺麗なポメラニアンが描けている。

 「しかも、私と圭太で画風が違うのが面白いわよね。スキルを覚える前は似た様な感じだったのに、ここまで変わるとは思わなかったわ」

 「上手い感じに使い分けていけそうだな」

 梓が描いたのはどちらかというと可愛いタッチの画風になっているけど、俺のは凛々しい感じになっている。

 「で、最後は梓のメイクか」

 「帳尻合わせに取ってみたけど悪くないわね。より一層私の美しさを見せつけられるわ」

 ドヤ顔でメイクし終わった顔を見せてくる。
 うむ。世界で一番美しい顔をしてるのでは?
 容姿は体型にも影響するのか、中学生にしては背が高く、足も長いからスタイルも抜群だ。

 梓のメイクは俺が編集を覚えてなかったから、残金を同じにする為の帳じり合わせで取得したんだけど、これは良い投資だったんじゃなかろうか。
 俺にもお肌のお手入れ方法を教えてもらおう。

 「残り1900万残ってるけど、これは保留でいいんだよな?」

 「念の為ね。何かあった時の為にスキルを一つ取れるぐらいの保険は残しておきたいわ」

 「それもそうだな」

 これで高校に入ってから配信する準備は整ったな。最初の方は歌の投稿ばっかりになるだろうけど。YeahTubeもスマホが普及するまでは、爆発的な再生数にはならないからなぁ。
 それまでは地道にファンの獲得を目指していくとしよう。



 「あんた、なんかイケメンになった?」

 「元から俺はイケてるメンズですけど?」

 「調子に乗っちゃって。そうじゃなくて、顔が前以上に整ってるというか…」

 梓とバイバイしてから帰宅。
 いつもの様にご飯を作って、お風呂掃除をしてから母さんの帰りを待っていた。
 で、帰ってきて開口一番に言われた事がこれだ。

 容姿は60に上げてからノータッチなんだけど、どうやら母さんは気付いたらしい。
 まぁ、もう上げてから結構経ってるんだけど。

 「俺ももう15歳だし。成長してるんじゃない?」

 「そうなのかしら? 私からこんなイケメンが産まれるなんてねぇ。私に感謝しなさいよ?」

 「ママ上への感謝は忘れた事ありませぬぞ」

 「あら、良く出来た子だこと。まぁ、あんたの父親も顔だけは良かったからその血かしらね」

 「そうなんだ。覚えてないから分かんないや」

 「覚えてなくて良いわよ、あんな奴」

 母さんは俺が3歳の頃に離婚している。
 覚えてないからどうでも良いが、まぁまぁのくそ親父だったらしい。
 働かずに呑んだくれのギャンブル中毒。
 おやおや? 何か俺と似た感じがするのは気のせいでしょうかね。

 きっちり離婚はしたが養育費とかを払われるはずもなく。そのせいで母さんは中々苦労してる訳だ。
 まぁ、顔にコロっと騙されて結婚した母さんも馬鹿だなと思ったが。
 若気の至りなんて言ってるけど。そのせいで過労死するんだから勘弁してほしい。

 回帰出来て良かったぜ。
 母さんにはここまで頑張って育ててくれた恩返しも含めて、のびのびと暮らしてもらいたい。
 もう少しだけお時間下さい。


 
 

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