俗物夫婦回帰転生

Jaja

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第三章 高校入学

第31話 オリエンテーション

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 《基本情報》
 名前 谷圭太
 年齢 15
 身長 177cm

 学力 90/100
 運動能力 50/100
 容姿 60/100
 運 70/100

 【歌Lv5】 【競馬Lv5】 【スロットLv2】
 【パチンコLv2】 【麻雀Lv3】 【性技Lv5】
 【作詞作曲編曲Lv4】 【作画Lv4】 【楽器Lv4】
 【編集Lv4】 【音感Lv4】 【健康体Lv5】
 【護身術Lv3】

 残金 20,000,000円


 《基本情報》
 名前 中村梓
 年齢 15
 身長 164cm

 学力 90/100
 運動能力 50/100
 容姿 60/100
 運 70/100

 【歌Lv5】 【編集Lv4】 【料理Lv5】
 【麻雀Lv1】 【性技Lv5】【作詞作曲編曲Lv4】
 【作画Lv4】 【楽器Lv4】 【音感Lv4】
 【メイクLv4】 【健康体Lv5】 【護身術Lv3】

 残金 20,000,000円


 「ふんふんふふ~ん」

 「鼻歌も気を付けなさいよね。中学の時みたいに変な騒ぎになるのは嫌よ?」

 確かに。どうもすみません。
 少し気を抜くと鼻歌が出てしまう。
 良い感じのメロディが浮かぶとすぐに録音出来るようにボイスレコーダーも持ち歩いてある。

 現在、通学中。
 電車の中で他の学生にチラチラ見られる俺達。
 どうも美男美女です。

 「今日は授業ないんだよな?」

 「オリエンテーションと部活紹介って、貰ったプリントに書いてあったわ」

 「部活は入る?」

 「そんな時間ないでしょう。高校三年間を青春に捧げたいっていうなら話は別だけれど」

 いや、あんまり興味はないかな。
 体育系は運動能力とスキルで無双出来るだろうけど、上下関係とかが面倒だ。
 千葉高校は部活動に力を入れてる訳でもないし。



 「〇〇中学出身の谷圭太です。趣味は--」

 学校に到着し、少し時間が経って早速自己紹介。
 そこで早速詰まってしまった。俺の趣味ってなんぞやと。歌は身バレがあるから言えないし、競馬なんて以ての外だ。まぁ、歌は卒業式後の打ち上げでぶちかましちゃったけどさ。
 後、何してたっけ? 動画鑑賞とかはありきたりすぎるし…。

 「趣味はこれからの高校生活で見つけられたら良いなと思ってます。これから一年よろしく」

 俺の出した結論は先延ばしである。
 延ばしてもギャンブルしか頭に浮かんでこないんだが。これが大学生とか社会人ならな。
 もっと色々選択肢はあったんだろうけど。


 「〇〇中学出身の中村梓です。趣味は動画鑑賞です。よろしくお願いします」

 俺が必死に考えたってのに、梓は無難に終わらせやがった。
 にっこり笑ってるだけで画になりやがる。俺もそうしたら良かったぜ。

 その後もクラスメイトの紹介が続く。
 学力さんがしっかり仕事をしてくれたお陰で、みんなの名前と顔はばっちりである。
 積極的に交流して仲良くなりたい所。

 自己紹介が終わった後は委員会を決める。
 高校では盛り上がる文化祭実行委員や、体育祭実行委員にみんなは興味を示していた。

 そんな中、俺と梓が選んだのは図書委員。
 委員の時間中も本が読めるし。どうせ拘束されるなら実になる事をしないとね。

 「せっかく偏差値が高い所に来たんだし、この際人脈も築いておきたいわね」

 「将来俺達の助けになってくれるかもしれないもんなぁ」

 これだけ偏差値が高い所に進学して来たんだ。
 その後、大学に進学予定ならそれなりの所に行くだろう。どこに就職したりするかは知らないが、回り回って俺達の助けになるかもしれない。
 黒い考えで申し訳ないが、打算の意味も込めてなるべくみんなと仲良くすべきだろう。


 部活紹介も終わり、今日はこれで終了。
 明日から本格的な授業が始まる。
 因みに、既に買ってある教科書はすべて読み終わってある。学力が90もあると勉強するのも楽しくなってくる。後は軽く授業を聞いてるだけで、点数は取れるだろう。
 日本最難関の東大に挑もうとしてるんだからな。どの学部かはまだ決めてないけど、今から受験対策はしておかないと。学力が90あっても不安です。


 最寄駅で電車を降りて、そのままいつものカラオケへ。相変わらずここは居心地が良いんだ。
 店主のおっちゃんは高校に進学しても変わらず通う俺達を見て嬉しそうにしていた。
 大丈夫。後三年はお世話になりますぜ。

 「あ、おっちゃんからメール来てたんだよね。簡単なサイトは既に出来ただって」

 「あら。昨日の今日で早いわね」

 パソコンの方にURLを送ったと書かれてるので、早速鞄からノートパソコンを取り出す。
 別に学校で使う気はないけどね。帰りにカラオケに寄る事は確定してたから。そこで使うかなと念の為持って来てたんだ。

 ふむふむふむ。

 「ダサいな」

 「ダサいわね」

 サイト自体はちゃんとしてある。
 独自の情報ネットワークとデータベースを活用してかなり高い的中率を叩き出す最強の予想サイト。
 そんな感じの売り文句で作られてるんだけど、とにかくデザインがダサい。

 「サイトは作れてもデザインはダメか」

 「圭太が描けば良いじゃない。何の為の作画スキルよ」

 あ、確かに。
 おっちゃんはネットから適当に素材を拾って来たんだろうが、俺が描いてデザインを提供すれば良かったんだ。

 「まぁ、そんなガチでやるサイトでもないから、あんまり力を入れる必要はないんだけど。G1しか予想するつもりないし」

 「そうね。他の競馬予想をしてる時間が取れないでしょう」

 わざわざパドックを見に行かないと、ビビッとくる馬は分からんからな。G1はとりあえず40歳になるまでは分かるから、最悪時間がなくても当たり馬券は分かる。偶に外す予定だけど。毎回当ててたら流石にやばいし。

 「おっちゃんで思い出したけど、プログラマーとかそっち関係ってこれから重要になってくるよな」

 スマホが普及し始めるし、アプリとか作れば儲かるのでは?
 前世であったアプリとかパクろうかなぁ。
 いや、でもあの面白かったアプリが俺の手で改変されたりするのはなぁ。
 迷っちゃいますね。
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