未冠の大器のやり直し

Jaja

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第2章 夏の始まり

第19話 VS八王学園1

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 金曜日。平日だが俺達龍宮高校は本日の試合会場に来ていた。
 今日は試合会場が学校から近い事もあり、授業が終わり次第知り合いや生徒が見に来てくれる事になっている。
 美人さんとか来ないかね。
 あ、俺試合出ないんだった。
 成長痛も治ったっぽいし感覚も問題ないから出れそうなんだけどね。
 体力が心配だし、三井先輩なら問題ないと思っている。
 俺達は第三試合の15時開始予定で余裕を持って到着したので十分にウォーミングアップする時間がある。
 準備万端で挑もう。

 

 ☆★☆★☆★

 「相手の龍宮って結局強いの?」

 「名前は強そう」

 「開会式で目立ってたじゃん。不良軍団だーって」

 八王学園の選手達は油断していた。
 一回戦はコールド勝ちしていたが、相手は唯の弱小高だったので大した事ないと思っていたのだ。
 シニアの全国ベスト4に出た選手が何人もいるとはいえ、まだ1年。
 大した事ないと思ってあまり情報収集していなかった。

 「これが一回戦の試合映像。まぁ、あまり参考にならんが」

 ここで、練習試合の映像もあればまた何か変わったかもしれない。

 「明日の先発は大井でいくぞー」

 「うぃーっす」

 警戒していないので、エースを出さず2番手ピッチャーで十分だと思ってしまったのだ。



 ☆★☆★☆★

 「先発ノーコンの方じゃん」

 試合前のメンバー表を見て驚いた。
 相手はエースの高山ではなく、2番手の大井だったのだ。
 今回が初戦なので、エースを出してくると思ってたんだがこれは…

 「これは舐められてるんじゃねぇのぉ?」

 早くも、隼人の沸点が怪しくなってきている。
 まぁそうだろうねぇ。舐められてるよねぇ。

 「勝ちやすくなったんだから、どうでも良くない? 後悔してももう遅い。僕達は連勝街道を突っ走りますってね」

 おぉ! ラノベっぽい! タイガもオタク文化に染まってしたかな?

 「相手ピッチャーはコントロールは良くない。そしてカウント悪くすると甘いボールを投げてくる典型的なダメピッチャーや。球速は150キロ超えてて大したもんやけど、カットとスライダーは変化微妙やし簡単に見分けれる。カウント取りに来た甘い球をぶったたけ! 初回で決めるつもりでいってこい!」

 監督からのごもっともな檄を頂き俺達は整列に向かう。
 なんかやたら馬鹿にされてそう。
 とても分かりやすい顔してる。
 ぶつけてやろうか。三井先輩が。


 俺達は先攻。
 先頭バッターはウルからだ。


 初球はなんとど真ん中のストレート。
 舐めてるのがありありと伝わってくる。
 ウルは綺麗にセンター返しでヒットで出塁。

 2番はタイガ。バントも出来るし、広角に打ち分ける事も出来るどこに置いてもいいバッターだ。

 (監督からのサインはと…なるほど)

 サインに頷いたタイガはバントの構え。
 そしてウルは馬鹿にするぐらい大きなリード。
 何度も牽制球を投げられるが、滑り込む事も無く足から戻る。
 タイガもバントの構えだけで、やる素振りを見せない。それなのにカウント悪くしていく。
 そしてツーボールノーストライクとなった3球目。
 ウルはスタートを切り甘く入ってきたボールをタイガはバットを引いてヒッティング。
 ヒットエンドランが成功し、ノーアウトでランナーは1.3塁である。

 ここで迎えるバッターは今日3番に入っているレオンである。
 相手ピッチャーはかなりイライラしてる様に見えるがまだ初回。
 キャッチャーはタイムをかける事なくレオンと勝負する。

 そしてその初球。
 抜け球の様なスライダーをバット一閃。
 どこまで飛んでいくのかという当たりは特大の先制スリーランホームランだった。
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