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第2章 夏の始まり
第33話 祝勝会
しおりを挟む「それでは、我が龍宮高校初のベスト8進出を祝って、かんぱーい!!」
今日行われた日の本学園との試合は4ー2で龍宮高校が勝利した。
先発の吉見先輩が五回1失点、金子が四回1失点とまずまずのピッチング。
レギュラー組はキャプテンとウルだけが出場し、それぞれ1打点ずつ。
控え選手を使い、全力を温存して勝てたのは良い事だし経験も積めたのではと思う。
そして龍宮高校は初のベスト8進出。
これはお祝いだと我が家のスーパー銭湯のお食事処を使って祝勝会である。
お代は父さん持ち。
好きなだけ飲み食いしてこの後はお風呂でゆっくりしてくれたまえ。
「豹馬。今日は場所の提供ありがとうな。急に大人数用意出来るところがなくてな…」
「あ、キャプテン。気にしなくて大丈夫ですよ! 平日は比較的暇ですからね。夏休み直前ってのもありますし」
「いやぁ、それにしてもベスト8か。これで強豪校の仲間入り出来たかな?」
「甲子園行ったら文句無しで仲間入りっすよ」
「そうか…そうだな。あと3つ何としても勝たないとな」
キャプテンも、珍しく浮かれてるみたいね。
まぁ俺達が入学するまで、甲子園は夢のまた夢だったみたいで現実的な目標がベスト8だったらしいから仕方ないかも知れないが。
キャプテンは俺との話を後にして色々な部員と言葉を交わしている。
こういう所がキャプテンに選ばれた由縁だろうなぁ。
俺には無理だね。
どうしても自分優先だし。
俺らの代のキャプテンは誰がやるんだろうか。
無難にタイガかな。
シニアの時はじゃんけんで決めたけど。
みんなやりたくなさすぎて。
じゃんけんで負けた我らのキャプテンは元気だろうか。
野球は中学で辞めて弁護士を目指すって言ってたけど。
めっちゃ良いやつで俺達がプロになったら代理人するって張り切ってたけど。
時間見つけて連絡するかね。
「は~い、豹馬君。おかわりどうぞ~」
「ありがとうございます、おばさん」
「い~え~。たくさん食べて大きくなるのよ~」
こちらのぽわぽわしてる方はレオンママである。父さんの会社で社員として働いてもらっている。
レオンが中学に入ってすぐ、父親の浮気で離婚した後、専業主婦だったレオンママが働き口を探していたので、父さんに紹介した。
結婚する前には料理の専門学校を卒業して栄養士の資格も持っていたので、お食事処のチーフとして頑張って頂いている。
このぽわぽわ具合で指示出してる所は想像出来ないが。
他にも、ウル、タイガ、隼人、マリンの奥様方も今年からパートタイムで働いてもらってたりする。
知り合いの所という事もあり、働き易いと高評価である。
「あ~整う~」
ご飯を食い散らかした後はお風呂である。俺はサウナに入った後の水風呂が大好きなのでほぼ毎日入っている。
実家がスーパー銭湯って勝ち組だよね。
ありがとう、父さん。
「勝者、レオン!」
「お前! なんだそれは! 反則だろ!! 外国人かよ!」
ふと、目を向けてみると部員達がみんな自分の分身の大きさを競っていた。
流石高校生。
やる事が高校生である。
レオンと比べちゃだめよ。規格外だからね。
10cm以上俺の方が身長でかいのに俺より大きいからね。
不思議です。
お風呂を出たら、みんなで腰に手を当ててコーヒー牛乳を飲む。
これは作法である。
聖書にも書いてあるからね。
あ! タイガの野郎! フルーツ牛乳飲んでやがる!
なんて邪道。神罰落ちても知らんぞ全く。
そんなこんなで賑やかな祝勝会は終わった。
最近野球で張り詰めっぱなしだったし、良い息抜きになってくれたんじゃないかなと思う。
場所を貸してくれたパパンには感謝感謝です。
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