166 / 183
第6章 春到来
第142話 4番ピッチャー
しおりを挟む「うぅ。緊張するっすー」
「そりゃそうだろうな」
準決勝第一試合。
先発に抜擢されたのはなんと大浦。
俺達、龍宮高校は後攻なのでまっさらなマウンドに向かう事になる。
「投げる機会はあるかなと思ってたっすけど。まさか先発とは思わなかったっすよー」
「監督もチャンレンジャーだよな」
舐めてると言われても仕方ない。
どこかで投げてもらう予定だったんだけど、なんだかんだ今まで機会が無かったからな。
ある程度点が取れる事を見込めるここでしかチャンスは無いと思ったんだろう。
「4番ピッチャーだぞ。主人公じゃないか」
「全然嬉しくないっすよー」
俺がこの先絶対出来る事はない、漫画の主人公的な展開じゃん。
監督がどんなにチャレンジャーでも俺を4番にする事はないだろう。
もしかしたら打撃開花すればワンチャンだが。
自分でも諦めてるから。俺が打撃開花なんて、宝くじ一等に当選したするよりあり得ないね。
「打たれても自分で取り返せばいいだろー。お前にはそれが出来るんだから」
「そうっすけどー」
一応球速も130キロ前半は出てるし、ムービング系の変化球も悪いボールではない。
まぁ、ストレートはキレがないというか、棒球気味だから打たれるんだけど。
ある程度強い高校相手には丁度良いバッピみたいになっちゃうんだよね。
「不安になったらとりあえず動かしていけ。それで大怪我は避けられるはずだ」
「思ったんすけど、そこまで無理して俺が投げなくても良くないっすか? 豹馬っちとかまだまだ余裕があるっすよね?」
「万が一があるだろうがよ。夏の予選の時みたいに怪我する可能性がないとは言えん。比較的楽に投げれる時に、甲子園の空気やらマウンドに慣れとかないとな」
「そう言われると仕方ないっすねー」
怪我はしない様に気を付けてるけど。
スポーツをやってる以上、予期せぬ怪我は避けられない訳で。
「まっ、今日は俺が初回から準備するからな。大船に乗ったつもりでどーんと投げてきたら良いよ」
「そうっすね。なんとか切り抜けられるように頑張るっす」
甲子園で投げれるのは幸せなことだぞ。
もしプロに進まないとしても、将来自慢出来るしな。
「野次は気にしないようにな。俺達には結構当たりきついから」
「野次はあんまり気にならないっす。チビチビ言われ続けてるっすからね」
あんまり笑えないよ、その冗談は。
人によっては、身長ネタは地雷になるんだから。
「豹馬っちと並んだら、大人と子供っすよね」
「俺もそろそろ止まるだろうけどなー」
「そこまで大きいと逆に不便じゃないです?」
設計おかしい所では、たまに頭とかぶつけそうになるな。
確か前に測った時は、197cmだった。
なんとか200cmの大台に乗せたいところです。
「よしっ! じゃあ行ってくるっす!」
「頑張れよー。骨は拾ってやる」
どこまで投げる予定かは、具体的には決めていない。行ける所までは行ってみようって感じだ。
それでも初回から準備はするんだけどね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる