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act44.狼の産声

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帝国インペラトリア中央、帝都、インペラートル帝城。

現皇帝ノヴゴロド・インペラートルの息子である第二皇子ニコライは、謁見の間で傅き父の言葉を待っていた。
ニコライ主導による公爵令嬢達の交流会の成果をまとめ、報告しに来たのだ。
皇帝の側近、宰相、そして宮廷の一切を取り仕切る内政長官たちが両脇に控えている。

ニコライは立ち上がって、父である皇帝を見つめる。


ノヴゴロド・ポポフ・コンスタンチン・インペラートル。

大陸の半分、縦横に広がる巨大な帝国…その頂点に座する、神にも等しい存在である。

元は整った面差しだっただろうことは顔のパーツの端々から見て取れるも、現在のその姿は長年の不摂生により瞼は厚ぼったく、頬は垂れさがり、一見して首がない。
肌はどこか不健康さがにじみ出るようにやや浅黒く、体躯は更に重々しい。服装からもきっちりと皇帝たる威厳が溢れているが、それらからはみ出るような肉をどうにか豪奢な衣装で包み、抑えこんでいるようにもとれる。
玉座に座っている…というよりは、無理やり押し詰めたといったようなその体はまるで、巨大なパンが豪奢な服を着て飾られているようだった。
常にふうふうとくたびれたように息を荒げており、整えられた髭を掻いている。

度重なる心労の反動であれば、その酒樽の様な姿を誰も気にはしないだろう。
だが、ノヴゴロドは近年…治政に飽いてきた。

皇帝という座について尚奢侈しゃしを好み、宰相以下長官たちに任せ…朝礼による報告も時の気分で判断し、気に入れば良し、気に入らなければ却下。裁可印は側近が代わりに押す始末。
殆ど後宮に籠って過ごし…見目の良い妾たちを集めて囲み、彼女たちと共に酒池肉林に溺れる。
愚王の様式があれば、まさにその通りを体現していた。

既に過去に行ってきた治政などはすっかり忘れているし、人の顔すらまともに覚えられなくなってきている。

実の息子であるニコライが持ってきた報告書も、ノヴゴロドは目を軽く通した…というにはあまりにも早い一瞥をし、…早々に宰相へ回していた。

ニコライを心配するような宰相の顔色に、ニコライは『いつものことだ』と軽く肩を竦めて見せる。

現宰相のガングートや皇帝ノヴゴロドの側近たちは初め、ニコライの報告に多少怪訝な様子を見せていたが…議論内容についてはうんうん、と静かに頷き始めている。

「これは、素晴らしい。ご令嬢方がそれぞれ自身の領地と他家領地の修繕・改善に意欲的であるというのは帝国皇族方の団結をまたより強く深める一因となりましょうな」

ノヴゴロドが何かを喋るつもりがないと判断した宰相ガングートが綻びながら口を開き、ニコライに…にこにこと笑顔を向ける。

「令嬢達を集めての交流会とは…、これは社交性に富まれる殿下ならではの着眼点ですな。予算が大幅であったことは致し方ありますまい。戦後処理に追われるの中、これだけ各家の現状について仔細を把握できるとなれば、おつりがくるほどでございます」
宰相の言葉に…宰相たちと共に集められていた宮廷を差配する役人たちが頷く。
財務長官だけは渋い顔をしていたが、対岸の火事であろう…集められていた他の内務長官たちはやはり感心したように微笑んでいた。

「勿論、今後は宮廷が…それぞれ公爵家との連携をし、帝国全体の活性化を図っていければと考えております。今回にかかった費用は確かに…多少予算を越えてしまいましたが…これは彼女たちへの投資です」
ニコライがそう微笑むと、各長官たちも納得する様子を見せている。

「ご令嬢側から各家に報告が行けば、スムーズに連携がとれるでしょう。その陣頭指揮はシソイ・ロスティスラブ大公にお任せしても良いのでは?」
「大公に。成程…」
「ですが各公爵家が連携してしまうと、陛下のご威光が届かなくなるという可能性に繋がります。反目しろとは言いませんが、率先して各家の連携を助長させるのは如何なものかと…」

口々に言い争う長官たちだったが、最後の宰相ガングートの言葉に、長官たちが押し黙る。

「大丈夫です。その際はオルラン家に助力を要請いたします」
自信たっぷりに微笑むニコライに、各長官たちは一斉に顔を曇らせる。
「オルラン家ですか…」
「しかし、オルランは内政…帝国貴族各家の政権争いには不干渉であることは殿下もご存知でしょう?」

長官の一人がニコライに疑問を掲げるも、ニコライは当然、と頷いて続ける。
「その件は当然把握しています。ですが、その不文律を先に破ったのはオルランです。報告の通り…現オルラン公爵は、かの”銀色の魔女”プーシュカ・エフスターフィイを交流会に送り込み、ロスティスラブ公爵令嬢達を始めとした各家令嬢達と誼を通じ始めております」
確かに、と頷く人々の声が謁見室に広がる。
「いくら言葉の上で”不干渉である”と言われても、事実として…今回の交流会を経て、プーシュカ・エフスターフィイはロスティスラブ大公令嬢のトイカロットという地位を得…そしてオルラン公はそれを了承しました。…銀色の魔女の存在によって、オルランに何か変化が起きている事は確かだと思います。それこそ、オルラン公が扇動しているやもしれません。そちらを盾にすれば、説得は可能かと」

ニコライの言葉に、誰も彼もが渋い…そして非常に苦しそうな顔をする。

「ニコライ」
突然、玉座の方から呻くような声が響いた。
「は、陛下」
皇帝ノヴゴロドの声に、ニコライが傅く。
ノヴゴロドはゆっくりと、長い息を吐きながら呻くように声を上げた。
「現オルラン公…ラザレフはいつだって余の期待を裏切らない。余が小麦が欲しいと言えば奴は戦で肥沃な小麦の土地をもぎ取ってきた。西の小さな蛮族どもの国が邪魔だと言えば行ってすぐに滅ぼしてきた」

皇帝の言葉は重く、そして静かに謁見室に響く。

「奴の父親が反乱を起こしたとき。主導者をいち早く捕縛し、我らが前に引きずり出したのはラザレフ自身だ。余はここで、この目でそれを見た。奴はこの場で父親を…余の目の前で処刑したのだ。実父を手にかけてでも身を持って潔白を証明し、一族を守った。この場にいる誰よりもオルランが余に忠実であることを示した。その後も長く…奴は我が忠実な友である。余はラザレフの忠心に疑いを向けることはない」
呻くような苦しげな声に、宰相たち宮廷内務官長たちが驚き、ざわめく。
「そんな、陛下!私どもとて陛下への忠誠心はオルラン公に負けるはずがございません!」

しかし…眼下に控える臣下たちを一瞥し、ノヴゴロドはまたふう、と息をつく。

「それに、覚えておるぞ。ラザレフが銀色の魔女を送り込んだのは、ニコライ、そなたの要請があっての事だったろうが。余の名前まで出して。…よもや、断れない状況を作り出した上でラザレフに交流会の参加を辞退させ…余へ不信を抱かせる事が狙いだったと、そなたは申すのか?」
「い、いえ。その様な事はございません。決して…」

ニコライがう、と頭を下げる。
数分前の事すら忘れているくせに、そういうことは覚えているのか…と、ニコライが内心歯ぎしりする。
ノヴゴロドはうっとりと弛んだ顎を指で撫でた。

「銀色の魔女…あれが初めて余に挨拶に来た日の事はようく覚えておる。余の前でヴェールを脱いだ時のあの出立、あれはまさに芸術品だった。…あれからヴェールを被るようになったせいで顔こそみられなんだが、今年の挨拶の際に見たときは体の方もまたよく育っていた。ラザレフに嫁いだミンスクの娘…あれに勝るとも劣らん体つきだろう。聞けば、顔の方も一際美しくなったそうではないか。是非、妾にしてやろうと思ったのだが。魔女でなければいくらでも余の子を産ませてやったものを。惜しいものだ」

下卑た…非常に見苦しい欲がむき出しになった笑顔を浮かべ、ノヴゴロドはうっとりと思い出に浸る。

「何故、お召しになられなかったのです?陛下でしたらそのような評判などお気になさらないでしょう」
ニコライが首を傾げる。
その質問に、ノヴゴロドは眉に皺を寄せて、不快そうに口を開いた。
「余はな。だが、当時の宰相…シソイだ。あ奴を含めた長官共が、『銀色の魔女を皇帝の血筋に紛れ込ませるなど正気の沙汰ではない、帝国が滅ぶ』と大反対してな。皇帝がその血を増やさずになんとする。あれは別に必ず受け継がれる特徴ではないだろう?万一、新たに悪魔の子などができればだけ始末してしまえば良かろうが。全く、シソイめ。気に入らんから宰相を首にしてやったというのに、今度は何かにつけて大公家として口うるさく文句ばかり。本当にロスティスラブ家は鬱陶しい」

ニコライは内心…この好色豚が、と、心の中で毒づきながら…やはり自分にも、目の前の醜い肉樽の血が流れているのだと思うと失笑してしまう。

「ああ…だが、シソイの娘。あれも良いな、非常に良い。魔女程肉付きはよくはないが、それもまた良い。…シソイの娘でなければ、銀色の魔女ともども並んで傍に置いてやればさぞ栄えただろうというのに…ああ、だが、あの娘は確か、そなたの婚約者だったな?ニコライ」

含みありげな弛んだ笑顔を浮かべて、ニコライを見る。

「いえ、まだ候補です。確定はしておりません」
そう告げると、なんだ、とノヴゴロドがつまらなそうに肘をつく。

「そなたがシソイの娘と銀色の魔女を手引きさせたと聞いたとき、しめたと思ったものよ。冬になったら二人とも連れてくるが良いぞ。並んでいるところを余も是非見てみたい。…ああ、それともラザレフに寄越せと打診してみるか?そうすれば、ニコライ、貴様のいう”ラザレフが何かを企んでいる”という件が立証できるかもしれんぞ?」
「…御戯れを」

ニコライは笑顔を浮かべて否定する。

「お待ちください、陛下!…大公が帝城を去られた後に陛下が銀色の魔女をお召しにになれば、それこそ大公以下公爵家の方々が黙ってはおられないでしょう。地方貴族もろとも一丸となってオルランとこの帝国を滅ぼす切欠にもなります」
長官たちが口々に、冷や汗をかきながらノヴゴロドへ頭を下げる。
「陛下、どうかお考え直しを…!」

それらを冷ややかに睨み付け、ノヴゴロドはふう、と溜息をつく。

「ふん。その時には魔女本体を処刑すればよいではないか。その程度でラザレフは騒ぎはせんだろう…まあ、騒いだとしても奴にも息子がいる。新しき英雄ユーリーが、父を処断する…それこそ父が歩んだ道のようにな」
にやにやと笑うノヴゴロドに、長官たちは必死の思いで頭を下げ続ける。

「恐れながら、陛下。大公や貴族達が黙るだけでは済まないでしょう。民も困惑し、陛下の威信を疑います」
「余が魔女を召し上げたとして、下々が何を気にすることがある」
「下々だからこそです。帝国は…、皇帝陛下こそが銀色の悪魔を退け、そしてその悪魔の脅威から守っていると信じているからこそ、陛下の庇護を求めているのです。民意を無視して悪魔を召し上げれば、悪魔と陛下が一丸となり民を苦しめる、と考えだすでしょう。それこそ混乱を極めます」

長官たちの言葉に、ふん、と不快そうに鼻を鳴らす。
「くだらん。紛い物のおとぎ話に、このインペラートルの威光が霞むというのか」
「信仰は時に、神の御言葉をも曇らせます。そしてその矛先は…必ず陛下の元へ向けられるでしょう」

宰相の言葉に、ノブゴロドは眼下を見下ろす。
やがて、長い溜息をついた。

「皇帝とは空しいものだ。人々の願いを叶えるだけ叶えた後は夢も希望もなく打ち捨てられる。余がどれだけ苦心し民に、臣下に尽くそうが、下々の浅き頭では理解されぬ。挙句、死んだ後もその死体に唾を吐かれて晒される。…ああ、もういい…余は疲れたので下がる。ニコライ、宰相ともども首尾よく進めるが良い。」

は、と、その場にいる全員が皇帝の前に傅き、頷いた。

「…公爵家共の力が増す様であれば、うんと税の徴収でもしてやればいい。余の慈悲なくして奴等がその地位に甘んじていられることはないのだという事を解らせてやれ」

それだけ言うと、皇帝ノヴゴロドは重すぎる腰を上げ…そのまま謁見室を出て行った。






「ああ、…反吐が出る!」
皇帝が謁見室から出て行った後、ニコライが髪を掻き乱す。
「殿下…」
宰相ガングートが気遣わしげにニコライへ顔を向ける。
「何が皇帝は空しい、だ!さっさと譲位する事なくその空しい地位にみっともなくしがみついて離れない癖に!」
ニコライの言葉に、長官たちもびくりとしながらただ同調する。
「殿下、どうかその辺りでお止め下さい。殿下と言えど、陛下への侮辱は見過ごす事ができません」
「ああ…そうだな、すまない」
ガングートの言葉に、ニコライの怒りがやや収縮する。

「陛下好みの議題で少しでも足元に目を向けて下されば…とも思ったのだが、やはり駄目だったな。考えている事といえば、金と女の事ばかり…挙句、自分の子程の年頃の娘に欲目まで向けるとは、嘆かわしいばかりだ」
「…」
ニコライの言葉に、宰相や長官たちは頷きはしないものの、理解のある表情で黙る。

「…いっそのこと本当に…魔女に陛下を誑かしてもらった方がいいかもしれんな」

「で、殿下?」
宰相ガングートが驚いて声を上げる。
「一体それは、その…どういう事です?」
「いや、勿論、ただの戯言だ」
ニコライの意味ありげな笑いに、ガングートは言葉を待ちつつ考え込む。
「魔女が陛下を誑かしてくれさえすれば、兄上と私で陛下をできるのだが」
「もしや…、殿下はその為に…?」
ガングートが目を丸くすると、ニコライがはっはっは、と笑う。
「戯言だと言ったろ。まさか、そんな荒唐無稽な真似が私に出来るはずがない。何より銀色の魔女はシェルシェンのトイカロットにはなっても、オルランの命でしか動かんらしいからな。オルラン公がいる限り、魔女が自発的に何かをするという事はない」
「銀色の魔女、ですか…」
「貴公等には苦労ばかりかけるな。…時間を取らせて済まなかった、各自戻ってくれ」

申し訳なさそうにするニコライの言葉に、長官たちは一礼して退室していく。


謁見室にただ一人残されたニコライは、ゆっくりと玉座の前まで歩き…そして、座って誰もいない謁見室を悠然と見回した。

「彼等の苦労は…私が兄上を追い落とし、帝位に付くまでの辛抱だとも。帝国の膿を全て出した後は…私が新たな帝国を築く。そして、あの忌まわしい黒蛇の顔を私の足置きに使ってやるんだ」



今でも、ニコライはキーロフと対峙するとき…彼に受けた仕打ちをいやという程思い出す。

冬の社交期、ポルタヴァ邸で起きた事件にオルラン兄弟…憎き黒蛇が関わっていると聞いたとき。
ニコライはチャンスだと思った。

間違いなくあの黒蛇が扇動し、魔女と共に裏で気に入らない貴族を始末したのだと、そう思い込んでいた。
今にして思えば、奴らにそんな事をする利がない事は初めから分かっていた。
だが、それでも。
理由を付けて、オルラン家に処罰を…そうでなくとも、吊るし上げて辱める位はできるかもしれない。
数々受けてきた痛みを返す…千載一遇の機会だと、ニコライは気が逸って仕方がなかった。

無理を言って義兄パーヴェルに代わって貰ったものの、やはり事はそう上手くはいかなかった。

査問会の傍聴人たち、そして陪審員たち。
沢山の目がある中では、無理やり黒蛇を糾弾することができなかった。

そして想定外といえば、初めてその目にした銀色の魔女。
あの容姿に目と心を奪われ…彼女を黒蛇と共に処刑するのは勿体ない、と思ってしまった。

結果として、黒蛇の独壇場を許してしまったのは自身の手落ちだ。

何より…事実として彼らが無実である事、そして…想定外の事実、発掘されてしまった内務官の罪。
それら一切がニコライの足枷となり、どうすることもできなくなった。

計画が上手くいくことなどは稀ではあるが…ニコライにとっては公的にオルラン家を糾弾する事実が欲しかっただけに、ポルタヴァ邸の事件はただ宮廷に対する被害が甚大に及んだだけだった事が悔しくてたまらない。

だが…それでも。
プーシュカという銀色の魔女の正体を知れた事は、ニコライの大きな切り札となった。

そして今、銀色の魔女は…想定と違い、生意気にも自分に靡きはしないのだが…それでもオルラン、黒蛇の手から引き離すことに成功した。
シェルシェンについても多少扱い辛くはあるものの、弱った顔で縋れば望んだように動いてくれる。

あとは魔女とシェルシェンの機嫌を取ってオルラン家を内側から崩すように仕向けて行く。
ついでに父と義兄パーヴェルを撃ち落とすだけだ。

その為に必要な事と言えば、魔女の弱みを握ることである。

「イオアン・エフスターフィイ、本物の銀色の悪魔、か。」

ニコライは不敵に微笑み…ゆっくりと、階段を上り、玉座に座る。

「悪魔が帝国の脅威となってくれさえすれば。…それに加担するオルランも義兄上も共倒れだ。最後に残り、この光景がやがて本物になる。魔女がもたらしてくれた、私へのチャンスという訳だ」

そういう意味で、銀色の魔女はニコライにとっては希望の光でしかない。
抑えきれない高揚で、胸がいっぱいになる。

「流れは完全に私の方へ向いている。さて、これから忙しくなるな。…クロウンが戻ったら、早速色々と聞き出さないと。どうやら奴はすっかり魔女に骨抜きになっているようだからな…」

シェルシェンだけでなく、クロウンが魔女に落とされたのは意外だった。
小癪なことに、あの姦しく煩わしい公爵令嬢たちにも上手く取り入ってしまった。
交流会の間に銀色の魔女が令嬢たちに蔑まれ、孤立する魔女を優しく慰めてやり、信頼を得ようという計画でもあったのだが、結局、魔女は『自発的に問題を起こさなかった』。

流石に幼少の頃からオルラン家で…あの黒蛇と共に育っただけの事はある。
だからこそ、落とし甲斐があるというものだが。

「しかし、あの見た目。用が済んだら処刑するにしても惜しい。…上手くいったら、褒美に私の傍付き位にしてやってもいいかな?」

そうして、自分の輝かしい未来に思いを馳せた。

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