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【14話】 リリアの体験入ギルド
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リリアの体験入ギルドの始まり、始まり…
リリア、猫人の娘、兎人の娘、三人は街角でギルメンの呼び込みをしていた。
なんでこれが体験入ギルドなのかとリリアは不満に思う。
説明によるとこれもギルドの仕事を体験する一環らしい。新人はどの道、勧誘、掃除、洗濯、料理、お使い等の雑用を行い、その過程が終わると、武器、道具運び、組み立て、解体、運搬、馬車手等を手伝う。トレジャーハンティング等の戦力として外に出られるようになるまでは1年近く下積みがあるらしい。
「1年間下積み?」とリリアが驚いて聞き返すと
「見知らぬ街で食事が出来て、ベッドに寝られるのは誰かが用意しくれるからだろう」と言われた。確かにそうなのだろうが…
リリアが説明を受けている間に3泊4日ダンジョン体験入ギルドの一行が出かけていくので自分もあっちに参加したいと言ったら、あれは有料体験で定員いっぱいだと言われた。
とにかく、ユニフォームに着替えて集合と言うから着替えて説明を受けて今、路上に立っているわけだ。
「リリたん、それお似合いだニャン」猫耳娘が言う。
「リリたん、それ可愛いピョン」うさ耳娘も続ける。
この二人もリリアと同じ体験入ギルドらしい。猫耳の名はネーコ。うさ耳はラビだそうだ。なんかちょっと手抜き感がある名前。二人とも小柄でメイド服を着てリリアと一緒に街角勧誘をしている。まさに絵に描いたような猫耳とうさ耳だ。絵に描いた様な猫耳娘とうさ耳娘なのだから、これ以上の説明は必要なさそうだ。
「リリたん、それはゴスロリにゃん」
「違うピョン、それは明るい色だから甘ロリぴょん」二人が言う。
リリアはメイド服の二人と違って、ドピンクのフワッフワのヒラッヒラな服装だ。
ユニフォームに着替えろというから貰いにいくとメイド服が全部貸し出し中でリリアだけゴスロリ服だというのだ。リリアにはゴスロリが何なのかわからなかったが、“ゴス”と言う響きからメイド服より勇ましく、冒険者に相応しそうだと思ったらこのありさまだ。この格好で一体何の勧誘なのだろうか?
小柄なうさ耳、猫耳と長身の胸デカの三人がコスプレして勧誘するのだから、アクシデントのオンパレードだ。町行く人にいかがわしい勧誘と思われるのは当たり前、衛兵に違法地区活動だ、営業許可書を出せとか補導されかける。無駄な試練の連続。
リリアは背が高い上に、変に底が高いブーツを履かせられて、さらに長身に見える。背が高く、胸のデカいやつがピンクのフワフワを着てウロウロしているので、無駄に大衆の興味を引き付けてやまない。
先ほどなどは、細身で長身が特徴のエルフ族の男性にエルフ語で話しかけられた。
もちらん、リリアはエルフ語等話せないのでキョトンとしていると
「君、エルフなのにエルフ語話せないの?どこ地方の子?ハーフ?」っと言われた。
このギルドに入るとしばらくはこんな日々が続くのだろうか?リリアはとっても心配だ。
それはさておき、リリアには悔しいことがある。隣にいるニャンとピョンは結構やり手なのだ。しきりに「ニャン」と「ピョン」を語尾につけては「ご主人様」だの「おかえりなさいませ」だの言葉巧みに男性客を店内に誘う。二人とも大きな瞳と、耳、しっぽで巧みに感情を表現し、男のハートに揺さぶりをかける。リリアが見ていても反則級に可愛らしい。
ピョンは「フワピョコしっぽにつかまりながら店内ご案内」と男を店内に引っ張り込む。
ニャンは「肉球手つなぎのまま店内ご案内」と男達を魅了する。なんか段々ギルメン達のリリアへの扱いに差が出て来た感じがある。
“こうなったら最終手段。こっちには胸とお尻があるのよ。しっぽより肉球より男は胸よ”
こんことやりたくないが、仕事できない奴と思われたくない。二人がどう思っているか知らないが、これは猫耳vsうさ耳vs胸デカの戦いなの。そこには負けられない戦いがあるの。
リリアは男性の手を自分の胸に当てると
「プニプニしながらご案内!」っと胸に手を押し当てながらやってみた。
「昼間っからそんな事はしていられない」と男に慌てて逃げられてしまった。恥ずかしい…
「… リリたん、体張りすぎニャン」
「胸で釣ってもギルメンにはならないピョン」と二人にちょっと引かれてしまった。メッチャ恥ずかしいし、何だかちょっと腹立たしい。
ピョンとニャンは相変わらず順調そうだ。まぁ、全然入会はしていないようだが、数をこなしているだけ、仕事しているように見える。ニャンとかピョンとかが、そんなに良いのだろうか?リリアには男心がわからない。
ピョンとニャンがまたまた、お客を連れて建物に入っていった。
“………ピョンとニャンか……”リリアは考える。
「ねぇ、君どこのお店の子?」男性がリリアに声をかけて来た。
“……… よし、連中のいない今だ、やってみよう”リリアは決心した。
「お、おかえり、なさいませ。ご、ご主…様、ギルド入会いかが……… ぴょん…」言っていて語尾が小さくなるリリア。
「え!」男に思いっきり聞き返された。
「いえ、何でもないんです」っとリリアは消え入りそうな声で言うと真っ赤になった顔を手で押さえながらうつ向いてしまった。
「リリたん休憩ニャン」
「涼しいところで休むピョン」
ニャンとピョンが出てきて、リリアに声をかけた。
リリア、猫人の娘、兎人の娘、三人は街角でギルメンの呼び込みをしていた。
なんでこれが体験入ギルドなのかとリリアは不満に思う。
説明によるとこれもギルドの仕事を体験する一環らしい。新人はどの道、勧誘、掃除、洗濯、料理、お使い等の雑用を行い、その過程が終わると、武器、道具運び、組み立て、解体、運搬、馬車手等を手伝う。トレジャーハンティング等の戦力として外に出られるようになるまでは1年近く下積みがあるらしい。
「1年間下積み?」とリリアが驚いて聞き返すと
「見知らぬ街で食事が出来て、ベッドに寝られるのは誰かが用意しくれるからだろう」と言われた。確かにそうなのだろうが…
リリアが説明を受けている間に3泊4日ダンジョン体験入ギルドの一行が出かけていくので自分もあっちに参加したいと言ったら、あれは有料体験で定員いっぱいだと言われた。
とにかく、ユニフォームに着替えて集合と言うから着替えて説明を受けて今、路上に立っているわけだ。
「リリたん、それお似合いだニャン」猫耳娘が言う。
「リリたん、それ可愛いピョン」うさ耳娘も続ける。
この二人もリリアと同じ体験入ギルドらしい。猫耳の名はネーコ。うさ耳はラビだそうだ。なんかちょっと手抜き感がある名前。二人とも小柄でメイド服を着てリリアと一緒に街角勧誘をしている。まさに絵に描いたような猫耳とうさ耳だ。絵に描いた様な猫耳娘とうさ耳娘なのだから、これ以上の説明は必要なさそうだ。
「リリたん、それはゴスロリにゃん」
「違うピョン、それは明るい色だから甘ロリぴょん」二人が言う。
リリアはメイド服の二人と違って、ドピンクのフワッフワのヒラッヒラな服装だ。
ユニフォームに着替えろというから貰いにいくとメイド服が全部貸し出し中でリリアだけゴスロリ服だというのだ。リリアにはゴスロリが何なのかわからなかったが、“ゴス”と言う響きからメイド服より勇ましく、冒険者に相応しそうだと思ったらこのありさまだ。この格好で一体何の勧誘なのだろうか?
小柄なうさ耳、猫耳と長身の胸デカの三人がコスプレして勧誘するのだから、アクシデントのオンパレードだ。町行く人にいかがわしい勧誘と思われるのは当たり前、衛兵に違法地区活動だ、営業許可書を出せとか補導されかける。無駄な試練の連続。
リリアは背が高い上に、変に底が高いブーツを履かせられて、さらに長身に見える。背が高く、胸のデカいやつがピンクのフワフワを着てウロウロしているので、無駄に大衆の興味を引き付けてやまない。
先ほどなどは、細身で長身が特徴のエルフ族の男性にエルフ語で話しかけられた。
もちらん、リリアはエルフ語等話せないのでキョトンとしていると
「君、エルフなのにエルフ語話せないの?どこ地方の子?ハーフ?」っと言われた。
このギルドに入るとしばらくはこんな日々が続くのだろうか?リリアはとっても心配だ。
それはさておき、リリアには悔しいことがある。隣にいるニャンとピョンは結構やり手なのだ。しきりに「ニャン」と「ピョン」を語尾につけては「ご主人様」だの「おかえりなさいませ」だの言葉巧みに男性客を店内に誘う。二人とも大きな瞳と、耳、しっぽで巧みに感情を表現し、男のハートに揺さぶりをかける。リリアが見ていても反則級に可愛らしい。
ピョンは「フワピョコしっぽにつかまりながら店内ご案内」と男を店内に引っ張り込む。
ニャンは「肉球手つなぎのまま店内ご案内」と男達を魅了する。なんか段々ギルメン達のリリアへの扱いに差が出て来た感じがある。
“こうなったら最終手段。こっちには胸とお尻があるのよ。しっぽより肉球より男は胸よ”
こんことやりたくないが、仕事できない奴と思われたくない。二人がどう思っているか知らないが、これは猫耳vsうさ耳vs胸デカの戦いなの。そこには負けられない戦いがあるの。
リリアは男性の手を自分の胸に当てると
「プニプニしながらご案内!」っと胸に手を押し当てながらやってみた。
「昼間っからそんな事はしていられない」と男に慌てて逃げられてしまった。恥ずかしい…
「… リリたん、体張りすぎニャン」
「胸で釣ってもギルメンにはならないピョン」と二人にちょっと引かれてしまった。メッチャ恥ずかしいし、何だかちょっと腹立たしい。
ピョンとニャンは相変わらず順調そうだ。まぁ、全然入会はしていないようだが、数をこなしているだけ、仕事しているように見える。ニャンとかピョンとかが、そんなに良いのだろうか?リリアには男心がわからない。
ピョンとニャンがまたまた、お客を連れて建物に入っていった。
“………ピョンとニャンか……”リリアは考える。
「ねぇ、君どこのお店の子?」男性がリリアに声をかけて来た。
“……… よし、連中のいない今だ、やってみよう”リリアは決心した。
「お、おかえり、なさいませ。ご、ご主…様、ギルド入会いかが……… ぴょん…」言っていて語尾が小さくなるリリア。
「え!」男に思いっきり聞き返された。
「いえ、何でもないんです」っとリリアは消え入りそうな声で言うと真っ赤になった顔を手で押さえながらうつ向いてしまった。
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ニャンとピョンが出てきて、リリアに声をかけた。
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