勇者の血を継ぐ者

【113話】 女王様と従属ペットリリア

女王様があらわれた…

「我が名はルーダリア。女王様とお呼び」
黒く光るボンデージに身を包み、颯爽とした女がやってきた。
「色々異議はあるけど…　ごめん、少しいじっていたら拘束されちゃって…　外してもらえる？」X台でXな恰好になってしまっているリリア。
「あらぁ、女同士がお好みのメス豚ちゃんね。自分でさっさと拘束されちゃうだなんて、この変態メス豚ゲバゲバ女！口のきき方に気をつけな！女王様と呼ぶんだよ」
いきなり怒り始めた。これから何が起こり始めるのか想像もつかない。
「…　変態メス豚って失礼ね。変態はさておき、あたしはオークではなく人間よ。それにゲバゲバがいったい何なのか意味が不明」
「反抗的なその態度…　萌えよ。ルーダリア女王様がたっぷりじっくりコトコトと飼いならしてあげる」
「う、嘘よ！王族にはルーダリアなんて名前の方はいないの知ってるのよ。これは詐称よ。詐欺よ！広告のジャなんちゃらに異議申し立てよ！」そう言うリリアはXになっている。
「豚の分際で生意気な口のきき方だよ。素敵だわ。アートよ！すぐに媚びて屈する人間なんてゴミ、おまえは見込みがあるよ、さぁ、もがけ！あがけ！そしてこのルーダリア様の前に屈服するがよい！」言うと鞭で打たれた。
「いったあぁぁい…　って程でもないのね、絶妙に痛い感じ…　ともかく！勝手に女王の名をかたり、人を鞭打って奴隷として扱うのは法律違反よ！まっとうな娼館のやることじゃない！　ちょっと！酔っちゃうでしょ！」声を上げるリリアはX台の上で、シーソー式に寝たり起きたりゆらゆらされている。

じょうおうさまのこうげき
▼どうぐ　▼つかう　▼むち
「おだまり」　“ビシッ”
リリアは１HPのダメージ
「ちょっと　やめてよ」

リリアはこうそくされている

じょうおうさまのこうげき
▼どうぐ　▼つかう　▼むち
「ぶたおんな」　“ビシッ”
リリアは１HPのダメージ
「いいかげんにしてよ」

リリアはこうそくされている

じょうおうさまのこうげき
▼どうぐ　▼つかう　▼むち
「この　ていのうちちでかおんな　おまへはぶたじゃない　うしだ　このほるすたいん」　“ビシッ”
リリアは１HPのダメージ
「あたしゆうしゃなのよ　はやくときなさいよ」

リリアはこうそくされている

こんな感じが適当に繰り返される。

「勇者設定？面白いじゃない、アートよ！芸術！その豊かな創造性に私が屈服と悦楽の世界を見せてあげる」
女王様はリリアをお気に召したようだ。恍惚としなが続ける。
「おまえの様な気位の高い牛女には究極の屈辱を楽しませてやるわよ。これは服従の首輪。おまえは反抗する程に、私に服従し続けるんだよ」
抵抗するリリアはひん剥かれ、首輪を装着された。マジックアイテムの様だ。抗おうとする程リリアは服従のペットと化す…
「ちょっと！やめてよ！本当に勇者なの！こんなの許されない！　何が女王様、よ…　ぶちのめし…　じょ、女王…様　いや、あんたねぇ…　はい、リリアを虐めて…　バカにしないで！　はい、惨めな牛乳奴隷リリアです。　ぐっ…なに…　女王様の下僕です。　って…いや…　あぁぁ、もう女王様の好きにしてください、ペットです！リリアは女王様のペットとなり下がることを誓わせてください。何でもご命令を！」


あ、ごめんなさい。ルーダリアの法律でこの先は規制がかかります。物語のコンセプトから外れちゃいます。特別優良有料会員の方のみご観覧可能です。
密で蜜な濃厚接触でした。
ご想像にお任せします。ある意味、想像が一番のエンターテインメント。


店を出てきた男が内偵するお尋ね者と確認したスティック。待てどもリリアが出てこない。
スティックが確かめに店に入って事情を説明するが、個人情報のため勝手には立ち入れないと…　それはそうだ…
仕方ないので規則に従い、ルーダ・コートの街までギルマスのコトロを迎えに行き、書類を作って衛兵とコトロと店長の立ち合いの元、リリアを救出？成功。丸一日がかり…
「女王様ぁ、従僕リリアの奉仕をお楽しみください」
リリアはコトロがドン引きする状態だったそうだ。首輪を外し、支払いを終えて無事解放。
村娘リリアが世間を知らないだけで、今回は店自体に何も違法はなかったのでお咎めなし。
ただし首輪の仕様には十分に注意とのこと。


リリアはギルドで一週間程静養。内偵には向かないようだ。
服従の首輪を装着中にもリリアは記憶があったようだ。“本人の意識に反して“が屈辱ポイントらしい。
コトロ達は努めて話題に触れないようにリリアに気を使っているようだ。妙に優しく、変な空気感がある。
「おはようございます、リリアにご加護がありますように。調子悪いなら朝食部屋まで運びますよ。遠慮せず何でも頼ってください」
「リリたん、良いネコカフェが近くにオープンしたニャン。一緒にネコで癒されるニャン？」
「リリたん、今日は良い天気ピョン。眩し過ぎもせず、暗くもなく、一緒に散歩でもしてみるピョン？」
皆が不自然な何とも言えない感じ…

当のリリア。内容についてはそれほど気にしはいない。首輪を着けられて下僕扱いの、あの行為は腹立たしが、もともとそっち方面にはオープンな傾向がある。むしろ終わった時は適度に激しい運動をこなした感。
数日は体がウズウズするような感覚が残っていたが、それも今は無くなってきた。
それよりもリリアが嫌なのは、救出？の際に書類を書かされた。
リリアが公認勇者である事がバレてしまった。これでまた、“あの女勇者はレズで変な趣味がある”と噂になってしまいかねない…


リリアは一週間の静養後、お尋ね物の捕り物仕事に復帰。
「仕事から外れる？　とんでもない！国の下僕として勇者として国民より底辺で惨めなメスとしてご奉仕させていただいているリリアには悪漢を野放しにできないでしょ。ぜひ巨乳と弓しか自慢の無い、ルーダリア王国専属従属奴隷勇者リリアに弓でご奉仕させて」
正義感はいつも通りだが、まだ何か引きずっていてごちゃ混ぜミックスになっているよう。
心なしかリリアは少し色気が上がったように見える。
何事も経験ということか…
ペコとアリスがリリアの様子を見にバー 顔を出した。
「ペコ様のノーコンファイヤーボールが直撃するあの感じ…」とリリアが変な事を言うので
「皮肉なの？まだ頭いっちゃってるの？しっかりしなさいよ！」とビンタしたら
「…　ハァ…」と、ちょっとうっとりとしていた。完治には少し時間が必要か…

とにかくちゃんと仕事は復帰するそうです。