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【147.5話】 復活の儀式 ※146.5話の続き※
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教会
衛兵達の尋問を振り切りなんとか教会へ到着だ。
鎧を着た大の男を長時間担いで来て、尋問まで受けて来たのだ。
「リリアの魂の方が抜け落ちそうだよ…」ブツブツ愚痴りながら教会にたどり着く。
シスターに事情を説明する。リリアを見るシスター達の口は開きっぱなしだ。
目を点にしてリリアを見つめる表情、恐らくリリアの話しはほとんど頭に入ってないだろう。
「ファーザー… あの、なんかやべぇやつ来ちゃっております」
告げている。やっぱり全然話し聞いてくれてなかった…
棺に入れる作業
おんぶしているリリア側は全然クールではないのに背中を中心にカッチンコッチンなのだ。下せない、棺に入れられない。
「とりあえず、解凍しましょう」ファーザーが言う。
「下せないなら、リリアも一緒に棺桶に入ったらいいじゃないか。わっはっは」ドードフとヘクトルが冗談を言って笑っている。
「あ、ファーザー、リリアが自由の身になったら死人が二人でますから棺桶入れて埋めちゃってください」リリアはマジで頼む。
で、「背中は良く冷えてますなぁ。とりあえず肩周りだけ解凍して下ろしましょう」とファーザー。
「肩か、ロース肉の解凍だな。わっはっは」
二人が笑うのだ。リリアが睨みつけたら、よっぽど腹がっていたのかドードフもヘクトルもリリアの視線に刺され表情が凍り付いてしまった。
“そうだ、一生口きくな、てめぇら”リリアはド憤慨。
「ぅわ!! あっつい!熱いってば!!」
四つん這いで解凍してもらっていたリリアが叫び声を上げる。
「当然です。解凍中です」と言ってシスター達が熱湯をかけるのだ。
「いや!ちょっと!熱湯の必要あるの??あっついってぇ!!!」リリアが叫んでいる。
凍った死体を背負って、ビチョビチョで熱いのだ。ついでに変な匂いもしだした。腐って来たのか?とにかく人生でも稀に見ぬ最悪の一日…
で、時間がかかるとばかりに結構強引に引っぺがした。
無理やり関節を動かすのでメリメリ音がしていて、へし折れたりしないか心配になったが、何とかなったようだ。
“もう、どうにでもなりやがれ!リリアの知った事か!”リリアは世の中の全てに怒っている。
で、棺に納めてようやく儀式になる。
ここで、前回の三行ほどの文章にたどり着く…
因みに、関節だけ解凍して足腰はおんぶ姿でまがっている姿勢なので棺に入りきらず、一つの棺桶は蓋が空いて、腕と膝、脛辺りが飛び出している。
棺桶の中の人が、空気の入れ替え程度に中から蓋を支えている風だ。
全然厳かでない疎かで凄い風景になっている。
“これで良いのか?”と同時に“もう勝手にしやがれ”と思うリリア。
因みに先ほど
「それでは料金のお支払いを」っとリリアに復活の儀式代を請求するのだ。
「え?何であたしが?」驚くリリア。
「… 失礼ですが、ではどなたがお支払いするべきだと?」聞き返される。
「… まぁ、そうか… そうねぇ… そう言われてみれば…」
何となく納得するしかない。本人達は死亡中である。
何かの物語にも、蘇生代先払い、金額が足りない場合は棺桶を引きずって所持金が足りるまで城外で魔物を倒し続ける様子が書かれていた。
そういう物か… NPOの守銭奴め!リリアなんてボランティアばっかりなんだぞ!
「いくらなの?高い!! えぇぇ?? 支払いは冒険者のレベルに準ずる?教会連盟の規定に沿いレベルに応じたぼったくりの無い料金? あの人達そんな強いの?なに死んじゃってるのよ! ちゃんと領収書を書いてよね。それと絶対復活させてよね!請求できなくなるのよ!」驚きと怒りの確変が止まらない。
ドードフとヘクトルを見たら、知らん顔して壁画を見ている、全然払う気ねぇなこの野郎!
儀式が進みファーザーが厳かに言う
「冒険者バイロフよ、死んでしまうとは情けない…」
とんでもねぇセリフだ。どんな死に方したのかおまえ見ていたのか!厳かに言うセリフか!
勇者として戦って死んでまでこんなに言われたら、リリアなら棺桶ぶち破って出てきて、散々ぶちのめしてやってから再び棺桶に寝なおすぞ!
本来怒鳴ってやりたいが、ここまで絶句体験をし過ぎたリリアはお疲れ、もうどうとでも言いやがれ!
それにしても心配である。
「… ねぇ、あの、さっきの人明らかにまだ凍ってるでしょ、あれで復活させていいの?大丈夫なの?」リリアが隙間から手足を見せて棺桶に入っている死体を心配する。
「… 何とかなるだろ」ドードフが言う。
“何とかなるものなのか?そういうものなのか?”リリアは心配。
やがて礼拝堂いっぱいにオルガンが流れ出した。
「ふひゃ!!」リリアは思わず声をあげた。
冒険者の一人が復活したのだ。“ドン”と音を立てて棺桶を開けて立ち上がった。
こんな復活想像していなかった。驚いた!失禁するかと思った!リリアは眼が点…
立ち上がって、幾分つらそうだが、わりかしピンピンしている。
リリアは長椅子に座って、わりかしドキドキしている。
「わふ!!」別の驚きの声を上げた。
生凍りだったほうも、結構勢いよく復活してきた。一例を見て頭では理解したつもりだったが死者がいきなり立ち上がるのだ、やっぱり驚く。
わりかし元気だ。
リリアがびっくりしていると、二人は薬草とポーションで回復し、簡単に挨拶すると冒険を続けるのだと教会を出て行った。
「何とかなるもんだなぁ…」ドードフが感心している。
「………… 何とかなるものねぇ……」リリアはまだ目が点になっている。
リリアは復活の儀式代を請求し忘れている。
シスター達は後片付けをしている。
衛兵達の尋問を振り切りなんとか教会へ到着だ。
鎧を着た大の男を長時間担いで来て、尋問まで受けて来たのだ。
「リリアの魂の方が抜け落ちそうだよ…」ブツブツ愚痴りながら教会にたどり着く。
シスターに事情を説明する。リリアを見るシスター達の口は開きっぱなしだ。
目を点にしてリリアを見つめる表情、恐らくリリアの話しはほとんど頭に入ってないだろう。
「ファーザー… あの、なんかやべぇやつ来ちゃっております」
告げている。やっぱり全然話し聞いてくれてなかった…
棺に入れる作業
おんぶしているリリア側は全然クールではないのに背中を中心にカッチンコッチンなのだ。下せない、棺に入れられない。
「とりあえず、解凍しましょう」ファーザーが言う。
「下せないなら、リリアも一緒に棺桶に入ったらいいじゃないか。わっはっは」ドードフとヘクトルが冗談を言って笑っている。
「あ、ファーザー、リリアが自由の身になったら死人が二人でますから棺桶入れて埋めちゃってください」リリアはマジで頼む。
で、「背中は良く冷えてますなぁ。とりあえず肩周りだけ解凍して下ろしましょう」とファーザー。
「肩か、ロース肉の解凍だな。わっはっは」
二人が笑うのだ。リリアが睨みつけたら、よっぽど腹がっていたのかドードフもヘクトルもリリアの視線に刺され表情が凍り付いてしまった。
“そうだ、一生口きくな、てめぇら”リリアはド憤慨。
「ぅわ!! あっつい!熱いってば!!」
四つん這いで解凍してもらっていたリリアが叫び声を上げる。
「当然です。解凍中です」と言ってシスター達が熱湯をかけるのだ。
「いや!ちょっと!熱湯の必要あるの??あっついってぇ!!!」リリアが叫んでいる。
凍った死体を背負って、ビチョビチョで熱いのだ。ついでに変な匂いもしだした。腐って来たのか?とにかく人生でも稀に見ぬ最悪の一日…
で、時間がかかるとばかりに結構強引に引っぺがした。
無理やり関節を動かすのでメリメリ音がしていて、へし折れたりしないか心配になったが、何とかなったようだ。
“もう、どうにでもなりやがれ!リリアの知った事か!”リリアは世の中の全てに怒っている。
で、棺に納めてようやく儀式になる。
ここで、前回の三行ほどの文章にたどり着く…
因みに、関節だけ解凍して足腰はおんぶ姿でまがっている姿勢なので棺に入りきらず、一つの棺桶は蓋が空いて、腕と膝、脛辺りが飛び出している。
棺桶の中の人が、空気の入れ替え程度に中から蓋を支えている風だ。
全然厳かでない疎かで凄い風景になっている。
“これで良いのか?”と同時に“もう勝手にしやがれ”と思うリリア。
因みに先ほど
「それでは料金のお支払いを」っとリリアに復活の儀式代を請求するのだ。
「え?何であたしが?」驚くリリア。
「… 失礼ですが、ではどなたがお支払いするべきだと?」聞き返される。
「… まぁ、そうか… そうねぇ… そう言われてみれば…」
何となく納得するしかない。本人達は死亡中である。
何かの物語にも、蘇生代先払い、金額が足りない場合は棺桶を引きずって所持金が足りるまで城外で魔物を倒し続ける様子が書かれていた。
そういう物か… NPOの守銭奴め!リリアなんてボランティアばっかりなんだぞ!
「いくらなの?高い!! えぇぇ?? 支払いは冒険者のレベルに準ずる?教会連盟の規定に沿いレベルに応じたぼったくりの無い料金? あの人達そんな強いの?なに死んじゃってるのよ! ちゃんと領収書を書いてよね。それと絶対復活させてよね!請求できなくなるのよ!」驚きと怒りの確変が止まらない。
ドードフとヘクトルを見たら、知らん顔して壁画を見ている、全然払う気ねぇなこの野郎!
儀式が進みファーザーが厳かに言う
「冒険者バイロフよ、死んでしまうとは情けない…」
とんでもねぇセリフだ。どんな死に方したのかおまえ見ていたのか!厳かに言うセリフか!
勇者として戦って死んでまでこんなに言われたら、リリアなら棺桶ぶち破って出てきて、散々ぶちのめしてやってから再び棺桶に寝なおすぞ!
本来怒鳴ってやりたいが、ここまで絶句体験をし過ぎたリリアはお疲れ、もうどうとでも言いやがれ!
それにしても心配である。
「… ねぇ、あの、さっきの人明らかにまだ凍ってるでしょ、あれで復活させていいの?大丈夫なの?」リリアが隙間から手足を見せて棺桶に入っている死体を心配する。
「… 何とかなるだろ」ドードフが言う。
“何とかなるものなのか?そういうものなのか?”リリアは心配。
やがて礼拝堂いっぱいにオルガンが流れ出した。
「ふひゃ!!」リリアは思わず声をあげた。
冒険者の一人が復活したのだ。“ドン”と音を立てて棺桶を開けて立ち上がった。
こんな復活想像していなかった。驚いた!失禁するかと思った!リリアは眼が点…
立ち上がって、幾分つらそうだが、わりかしピンピンしている。
リリアは長椅子に座って、わりかしドキドキしている。
「わふ!!」別の驚きの声を上げた。
生凍りだったほうも、結構勢いよく復活してきた。一例を見て頭では理解したつもりだったが死者がいきなり立ち上がるのだ、やっぱり驚く。
わりかし元気だ。
リリアがびっくりしていると、二人は薬草とポーションで回復し、簡単に挨拶すると冒険を続けるのだと教会を出て行った。
「何とかなるもんだなぁ…」ドードフが感心している。
「………… 何とかなるものねぇ……」リリアはまだ目が点になっている。
リリアは復活の儀式代を請求し忘れている。
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