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【169.5話】 バーディ・コトロとリリア ※少し前の話し※
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一台のロバ車が午後の夕日の中、ルーダ・コートの街に向かって道を進む。もう目の前に街の城壁が見えている。日暮れ前に入街する行商や町人が門に急ぐ。
今日、リリア、コトロ、ネーコ、ラビ、とダカットは揃ってロバ車で出かけ野外でキャンプを張り戻って来たところだ。
ロバ車の上は険悪な空気になっている。
ダカットはリリアの胸の中で操車中のリリアと隣のコトロを交互に見る。どちらも口元がキュっとしていて目から何か光線が出ている。
荷台のネーコとラビは…
ネーコはサバサバした感じで空をノンビリ見ている。ラビは気を使っているようだ、リリアを見る回数が多い。
「………」ダカットはリリアに何か言いたいが黙っている。
今何か言うと「ホウキうるさい!えいや!」と草むらに捨てられかねない。今投げ出されたら取りに戻ってきてもらえ無さそうだ。
今日は皆で野外活動の練習に来たのだ。今までルーダの風メンバーはリリア以外バー専門スタッフだった。今度エリフテン塔で行われる結婚式のお世話係りとして野外活動を強いられるので、リリアの意見で攻撃連携の練習、テントの設置、馬車を想定した防衛練習等、確認と近くの観光スポット見学を兼ねて出てきた。
リリア曰
「ネーコもラビも動けるけど、実際に体験しておいた方がいいよ。いざという時に生死に関わるよ!」と日程を組んで馬車を借りて来てくれた。
「熱心ですねぇ、そういうところは感心しますね」コトロも頷く。
因み今朝リリアは「リアルゴールドに馬車を貸してくれって頼んだのにロバ車だったよ、ケチクセェ連中だぜ!リリアは専属モデルやってるのよ!」とお冠だった。
日中は目的地まで馬車移動。途中で魔物を見つけては皆で倒す練習。
倒すとリリアがどうしたらもっと安全に倒せたか指導してくれる。なかなか熱心でネーコとラビが実戦できるかどうかは別として教わっておくだけでも役に立つだろう。実際に馬車を中心としての戦い等は練習しておいてだいぶ違いが出るだろう。コトロも素直に感心している。
ただ、いきなり強い魔物とは戦えない。
「ネーコ、あれは無理ニャン」「ラビも怖くて近寄れないピョン」としり込みしている。
これは仕方がない、二人ともバースタッフなのだ、無理はさせられない。
「まぁ、じゃあ、リリアちゃんの腕前を指を咥えて見てなさい」と弓でビシビシ射ている。
コトロはリュートで精神効果のバックアップだが、物理攻撃はクロスボウを持たされた。
「精神力のある魔物って少ないし、あたしは自分に精神効果がかかる好きじゃないの、コトロはこれで攻撃してね」とリリアはコトロにクロスボウを渡した。
「何度かやったことありますから… 得意ではないですが仕方ないですね」コトロも納得。
何度か戦闘になり、色んな練習を行う。
「やっぱりバード効果ってリリアには向かないよ。弓って勇ましくなっても意味無いよ。集中力の出る音楽なら効果出ているみたいだけど、結局リリアの集中力の方が上みたいよ。それに… さっきのあれは何よ!無理に勇敢にして!危ないじゃない!サーベルリザードを素手でぶっとばしに行きかけたじゃない!変な曲止めてよ!」
リリアはあまりバード効果が好きではないようだ。
とにかく観光目的地について今度はテント等の設置を練習。
「リリアがオクラとしし唐とナスの炒めパスタをご馳走する!この前料理しているのを目で見て盗んだの!技術は見て盗め」とパスタ料理を振舞ってキャンプと観光は終了。一同は帰路へ。
「リリたん、料理はちゃんと聞いて学ぶべきピョン」とラビは苦笑い。一同頷く。
で、帰ろうと馬車に戻ったら周囲にポイズントードが沸いている。結構な数。
「あんなにいっぱい… 無理ニャン…」「ラビも自信ないピョン」とビビッている。
「あれだけいるとねぇ… あれはリリアだけじゃ大変だよ、コトロ行くわよ」リリアがコトロを振り返る。
「…あの… 申し訳ないですが… 私もカエルだめなんです… あれはリリアで…」コトロも嫌がっている。
「はぁ?何言ってるの?経験者でしょ?そんな事言ってる場合じゃないでしょ?リリアとコトロでやるのよ!もたもたしているとロバが食べられるよ!」リリアが怒る。
「いや… 本当にカエル無理です… ここから見ているだけで鳥肌立ちます…」コトロ。
「やるのよ!いつも偉そうな事言って! ダメとか苦手の問題じゃないでしょ!それで済むならリリアだって魔クモとか本当は苦手よ!あんな大きくてけばけばしていて、目がいっぱいついていて… 気持ち悪いの極みじゃない!それでもやるのよ」リリアが怒る。
「リリアは仕事ですよ… 勇者なのでそれが仕事ですから… あ!ほら!ロバが食べられますよ!あれだけは無理です…」
「あの数をリリアだけにやらすの?おかしくない?それは冒険者ギルド条令の何項に規定してあるの?規則違反じゃない? だいたいコトロはこの前カエルの足は鶏のササミのような味だって言ってお客さんに出してたよね!おかしいよね!トードが苦手とか今更おかしいよね!」リリアが食い下がる。
「大きさが違います… あれは仕入れ先から安いからと頼まれて… 仕込んであるのと大きさが違います…」
「カエルに大きいも小さいも無いでしょ!… まぁ、大きさはあるけど… でも… 絶体言ってること変でしょ!!」リリアが怒る。
「… おい、ロバが本当に危ないぞ」ダカット。
「リリたん、馬車無くなるニャン、ネーコ歩いて帰るの嫌ニャン」
「ラビが手伝うピョン… クロスボウで良ければやるピョン…」
「皆黙ってて!!ロバとかどうでもいいの!… どうでもは良くないけど… とにかくこれはあたしとコトロの問題よ!ラビ、余計な事しなくていいから!普段威張っているのにコトロが情けないこと言うからよ!こんなのおかしいじゃない」リリア。
「いや… 私は別にリリアに何かを強制したことは無いですよ。威張っていないですし…リリアが選んだ道じゃないですか。リリアが冒険者として勇者として… もういいです… こうします」
コトロはリュートを演奏しだした。勇ましい曲で励ますような曲。
「あ!ずるい!そうやってリリアだけに戦闘させようとする… あたしやんない!コトロが剣を持つまで絶対に動かない… だいたい卑怯よ!本人が戦闘に参加したくないのに戦闘を強いるのは規定違反よ!第3045条違反よ!」
「第3045条なんて無いです。それよりギルメンの命とそれ関わる装備、用具、所有物を保護して安全な場所までに移動手段の確保が第十二条と二十七条とその施行条例に該当します」説明しながらリュートをマスマス演奏する。
「あのね!そんな問題じゃないの!あたしやらないから!絶対にコトロが先に飛び込まないとやらない!」
「… おいリリア!仕方ないだろ! 弓があるだろ!ロバがやばいぞ!」
「リリたん、ロバが飲まれるニャン!」
「リリたん、ラビが手伝うピョン!」
ロバ車に危機が迫る…
「いや! い・や! 絶対にいや! やらない!… 何かむずむずしてきた!やる気出てきた! ずるい!絶対にやらない!コトロ曲止めて! ずるい! ずる過ぎる! うおぉぉぉぉ!」
リリアがコトロに掴みかかる!
「おい!怒る相手が違うだろ!いや、気持ちはわかるけど… とりあえずトードだ」
「リリたん、やる気だすならトードにいくニャン!!」
「リリたん、待ってピョン、コトたんよりトードぴょん」
怒りの矛先が完全にコトロになっている。皆必死にリリアを止める。
コトロはますます演奏中!
「あったま来たぁぁぁぁぁぁ!! うおおおぉぉぉぉぉ!!」
リリアは皆に押し出されるようにポイズントードの群れに突撃していった…
凄い数がいたがあっという間に消し飛ぶようにトードは倒された。凄い怒りのエネルギー…
リリアが物凄い勢いで戻ってくるのを皆で取り押さえコトロはバラード…
で、夕刻の中を進むロバ車上は一切無言。
リリアはそれ以来誰とも口をきかない。
「…… 今日はバー休みですから私がどこかでご馳走しますよ」コトロ。
「……… あたしネギたっぷりスープパスタ以外は二度と口きかない…」リリア。
「今喋ったニャン」
今日、リリア、コトロ、ネーコ、ラビ、とダカットは揃ってロバ車で出かけ野外でキャンプを張り戻って来たところだ。
ロバ車の上は険悪な空気になっている。
ダカットはリリアの胸の中で操車中のリリアと隣のコトロを交互に見る。どちらも口元がキュっとしていて目から何か光線が出ている。
荷台のネーコとラビは…
ネーコはサバサバした感じで空をノンビリ見ている。ラビは気を使っているようだ、リリアを見る回数が多い。
「………」ダカットはリリアに何か言いたいが黙っている。
今何か言うと「ホウキうるさい!えいや!」と草むらに捨てられかねない。今投げ出されたら取りに戻ってきてもらえ無さそうだ。
今日は皆で野外活動の練習に来たのだ。今までルーダの風メンバーはリリア以外バー専門スタッフだった。今度エリフテン塔で行われる結婚式のお世話係りとして野外活動を強いられるので、リリアの意見で攻撃連携の練習、テントの設置、馬車を想定した防衛練習等、確認と近くの観光スポット見学を兼ねて出てきた。
リリア曰
「ネーコもラビも動けるけど、実際に体験しておいた方がいいよ。いざという時に生死に関わるよ!」と日程を組んで馬車を借りて来てくれた。
「熱心ですねぇ、そういうところは感心しますね」コトロも頷く。
因み今朝リリアは「リアルゴールドに馬車を貸してくれって頼んだのにロバ車だったよ、ケチクセェ連中だぜ!リリアは専属モデルやってるのよ!」とお冠だった。
日中は目的地まで馬車移動。途中で魔物を見つけては皆で倒す練習。
倒すとリリアがどうしたらもっと安全に倒せたか指導してくれる。なかなか熱心でネーコとラビが実戦できるかどうかは別として教わっておくだけでも役に立つだろう。実際に馬車を中心としての戦い等は練習しておいてだいぶ違いが出るだろう。コトロも素直に感心している。
ただ、いきなり強い魔物とは戦えない。
「ネーコ、あれは無理ニャン」「ラビも怖くて近寄れないピョン」としり込みしている。
これは仕方がない、二人ともバースタッフなのだ、無理はさせられない。
「まぁ、じゃあ、リリアちゃんの腕前を指を咥えて見てなさい」と弓でビシビシ射ている。
コトロはリュートで精神効果のバックアップだが、物理攻撃はクロスボウを持たされた。
「精神力のある魔物って少ないし、あたしは自分に精神効果がかかる好きじゃないの、コトロはこれで攻撃してね」とリリアはコトロにクロスボウを渡した。
「何度かやったことありますから… 得意ではないですが仕方ないですね」コトロも納得。
何度か戦闘になり、色んな練習を行う。
「やっぱりバード効果ってリリアには向かないよ。弓って勇ましくなっても意味無いよ。集中力の出る音楽なら効果出ているみたいだけど、結局リリアの集中力の方が上みたいよ。それに… さっきのあれは何よ!無理に勇敢にして!危ないじゃない!サーベルリザードを素手でぶっとばしに行きかけたじゃない!変な曲止めてよ!」
リリアはあまりバード効果が好きではないようだ。
とにかく観光目的地について今度はテント等の設置を練習。
「リリアがオクラとしし唐とナスの炒めパスタをご馳走する!この前料理しているのを目で見て盗んだの!技術は見て盗め」とパスタ料理を振舞ってキャンプと観光は終了。一同は帰路へ。
「リリたん、料理はちゃんと聞いて学ぶべきピョン」とラビは苦笑い。一同頷く。
で、帰ろうと馬車に戻ったら周囲にポイズントードが沸いている。結構な数。
「あんなにいっぱい… 無理ニャン…」「ラビも自信ないピョン」とビビッている。
「あれだけいるとねぇ… あれはリリアだけじゃ大変だよ、コトロ行くわよ」リリアがコトロを振り返る。
「…あの… 申し訳ないですが… 私もカエルだめなんです… あれはリリアで…」コトロも嫌がっている。
「はぁ?何言ってるの?経験者でしょ?そんな事言ってる場合じゃないでしょ?リリアとコトロでやるのよ!もたもたしているとロバが食べられるよ!」リリアが怒る。
「いや… 本当にカエル無理です… ここから見ているだけで鳥肌立ちます…」コトロ。
「やるのよ!いつも偉そうな事言って! ダメとか苦手の問題じゃないでしょ!それで済むならリリアだって魔クモとか本当は苦手よ!あんな大きくてけばけばしていて、目がいっぱいついていて… 気持ち悪いの極みじゃない!それでもやるのよ」リリアが怒る。
「リリアは仕事ですよ… 勇者なのでそれが仕事ですから… あ!ほら!ロバが食べられますよ!あれだけは無理です…」
「あの数をリリアだけにやらすの?おかしくない?それは冒険者ギルド条令の何項に規定してあるの?規則違反じゃない? だいたいコトロはこの前カエルの足は鶏のササミのような味だって言ってお客さんに出してたよね!おかしいよね!トードが苦手とか今更おかしいよね!」リリアが食い下がる。
「大きさが違います… あれは仕入れ先から安いからと頼まれて… 仕込んであるのと大きさが違います…」
「カエルに大きいも小さいも無いでしょ!… まぁ、大きさはあるけど… でも… 絶体言ってること変でしょ!!」リリアが怒る。
「… おい、ロバが本当に危ないぞ」ダカット。
「リリたん、馬車無くなるニャン、ネーコ歩いて帰るの嫌ニャン」
「ラビが手伝うピョン… クロスボウで良ければやるピョン…」
「皆黙ってて!!ロバとかどうでもいいの!… どうでもは良くないけど… とにかくこれはあたしとコトロの問題よ!ラビ、余計な事しなくていいから!普段威張っているのにコトロが情けないこと言うからよ!こんなのおかしいじゃない」リリア。
「いや… 私は別にリリアに何かを強制したことは無いですよ。威張っていないですし…リリアが選んだ道じゃないですか。リリアが冒険者として勇者として… もういいです… こうします」
コトロはリュートを演奏しだした。勇ましい曲で励ますような曲。
「あ!ずるい!そうやってリリアだけに戦闘させようとする… あたしやんない!コトロが剣を持つまで絶対に動かない… だいたい卑怯よ!本人が戦闘に参加したくないのに戦闘を強いるのは規定違反よ!第3045条違反よ!」
「第3045条なんて無いです。それよりギルメンの命とそれ関わる装備、用具、所有物を保護して安全な場所までに移動手段の確保が第十二条と二十七条とその施行条例に該当します」説明しながらリュートをマスマス演奏する。
「あのね!そんな問題じゃないの!あたしやらないから!絶対にコトロが先に飛び込まないとやらない!」
「… おいリリア!仕方ないだろ! 弓があるだろ!ロバがやばいぞ!」
「リリたん、ロバが飲まれるニャン!」
「リリたん、ラビが手伝うピョン!」
ロバ車に危機が迫る…
「いや! い・や! 絶対にいや! やらない!… 何かむずむずしてきた!やる気出てきた! ずるい!絶対にやらない!コトロ曲止めて! ずるい! ずる過ぎる! うおぉぉぉぉ!」
リリアがコトロに掴みかかる!
「おい!怒る相手が違うだろ!いや、気持ちはわかるけど… とりあえずトードだ」
「リリたん、やる気だすならトードにいくニャン!!」
「リリたん、待ってピョン、コトたんよりトードぴょん」
怒りの矛先が完全にコトロになっている。皆必死にリリアを止める。
コトロはますます演奏中!
「あったま来たぁぁぁぁぁぁ!! うおおおぉぉぉぉぉ!!」
リリアは皆に押し出されるようにポイズントードの群れに突撃していった…
凄い数がいたがあっという間に消し飛ぶようにトードは倒された。凄い怒りのエネルギー…
リリアが物凄い勢いで戻ってくるのを皆で取り押さえコトロはバラード…
で、夕刻の中を進むロバ車上は一切無言。
リリアはそれ以来誰とも口をきかない。
「…… 今日はバー休みですから私がどこかでご馳走しますよ」コトロ。
「……… あたしネギたっぷりスープパスタ以外は二度と口きかない…」リリア。
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