372 / 519
【187話】 ウェン墳墓とリリア
しおりを挟む
リリア達はウェン・ザ・シャーマンの間に立ち入った。
ここにはウェン、本人が永眠している。
ゴージャスな部屋… というわけではない。
大きさはちょっとした食事処程度だろうか?しかし、壁はもちろん天井や床は丁寧に造られているのが一目でわかる。石は規則的に組まれ、凸凹がないよう丁寧に面取りをしてある。
石の棺が中央に置かれ埋葬品が並べられる棚が部屋中に巡らされている。
「ここがウェンの間です。かつては調度品や埋葬品が置かれてありましたが大半は持ち去られてしまいました。現在ルーダ・コートの街の博物館に展示されているものはかつての盗品を回収してきたとされる者からの申し出を国が買い取った品々です。壁、棺、あらゆる場所に金品と宝石で装飾がしてありましたがそれらも持ち去られて、残った物は博物館か博物館の宝物室に保管してあります」館長が説明してくれる。
部屋は石ばかりで殺風景だが、床の仕上げ等をみると通路等とは明らかに造り込みがちがうのがリリアにも理解できた。
「ね、盗難品高値で買い取りますって謳って実際持ってきた人間を盗賊扱いして有無を言わさず縛り首にしたって噂されるあれだよね」ペコがアリスにヒソヒソ言う。
「凄いですね、調査に参加した甲斐がありました。あの壁画は学校で習ったものですね。ピクトグラフですがこの部屋に侵入した物には呪いと災いが襲い掛かるとか… 確かそのような内容でしたね」アリスが聞く。
「はい、こちらが有名なウェンの呪いの壁絵です。学校なら教科書に必ず載っておりましょう。これが実際の壁です。魔法使い殿は王立の魔法学校ご出身でございましたな。勇者殿は… 地元の村の教会で学習を?… 村はちゃんと王国の登録村で王国のバナーを飾るのを許されている村… ですな… はい…はい… 国からの助成金で建てた教会なので王立の教会と言えなくはない… さようですな… 勉学の師はもともとも王国の教会で仕事されいて… 王立魔法学校の課程修業者と同じレベルの学力と言っても過言ではない?… さようですな… 全くごもっとも…」
リリアは何だか最終学歴でペコ達に負けたくないようだ。しきりと王立魔法学校と張り合おうとがんばっている。
「ぅわ… コンプレックス?恥ずかしい… 知らない顔しとこ…」ペコは離れて立っている。
「…コホン… せっかくですので実際の壁画について説明をさせていただきます。ウェンの時代にはまだこの地方に文字らしい文字はなかったので、このように独自の絵文字を使い… これがウェン本人を現わし… 神の存在を… 犠牲者達…… それにより解読された文章はウェンとその周りの者の生活とウェンの墓に関わる者達への災いを記したものと解釈されております」館長は丁寧にリリア達に教えてくれた。
リリアは結構真剣に聞いていた。もともと書物を読むのは好きな方で非常に感心しながら聞いているようだ。
「… すごいねぇ… 絵で物を伝えるってこの頃からあったんだねぇ… 王立の学校ではこういうの習うのかぁ… あ、でもリリアは王立学校出身じゃないけど手紙の最後に ^_^ とか書くよ。元気にしてますよって意味でね。あれって絵文字だよね。リリアは学校いってないけど同レベルの知識って事だよね。 それと情報紙の4コマ漫画ってあたし楽しみに見てるけど… あれってこれの簡略化版だったんだねぇ」
しきりに感心してリリアは頷いている。
「理解してるのか、してないのか… あの発想… 天才なの?… アホなの?」ペコが頭を抱える。
「両方よ、紙一重よ」アリスが微笑む。
館長が色々説明している間にロッチが棺周りのトラップを解除した。
「では、棺の中のウェンの状態を確認して戻りましょう」
関係者が数名で棺を開けて中を確認する。
リリアはちょっと離れて棺の中にはシワシワなウェンが寝ているのを見ていた。
あまり見ていて気持ちの良いものでは無い。
棺の中の確認中、リリアは壁画を見ながらペコ達とおしゃべりする。
「今回はリリアに感謝ね。なかなか見られない場所を見学できた」ペコ。
「どう?ダンジョン冒険は?」アリスに聞かれる。
「これは冒険じゃないよね… でも良い勉強にはなったよ。真っ暗な中自分でここまで辿り着くのは無理かなぁ… ってか無理だね、やる気もしないし」リリアが言う。
「でしょ? まぁ、ここは墳墓だから極端な例だけど、たぶんこの部屋にたどり着くまでに相当な人が命を落としてるよ。今王国内にあるダンジョンなんて危険を冒して入っても何にもないよ。別に危険な場所だからって定期的に宝が生えてくるものじゃないからね」ペコが言う。
リリアが改めて部屋を見渡すと石ばかりで殺風景な部屋だ。
「頭脳と才能を使ってお宝にたどり着く… というよりは挑戦した者がトラップにかかっていった結果、幸運な何人目かが来れましたってところでしょうね」アリス。
「変な冒険心は出さずに山ガールは野山で活動することね」ペコ。
リリアはコクコクと頷いた。確かに道中の事を考えると命がいくつあっても足りそうにない。
「別に最近はダンジョンに行きたいとは思ってなかったよ。ヒュードー洞窟に行ってみてメッチャやばいなと思ったし、最初は冒険者や勇者ってダンジョンに行くものだと思ってたけどね…」
「そうそう、勇ましくなくても勇者は出来るからね。無駄なリスクを背負う必要ないって」
「良い勉強になったわ。私達、ウェン墳墓のダンジョンはクリアよね」
ペコとアリスが笑う。
「… 確かに… 全部見て出てきたら達成か…」リリアも頷く。
「ダンジョンインして仕事達成して無事生還して、割高のバイト料ゲット!… ウェン墳墓はクリアよ」アリスも笑う。
「… そっか… こういうクリアもあるのか…」
リリアも笑って納得。
「ここは政策で一般公開していないから我々は希少な達成者になったのよ。勇者リリアのお陰ね」
アリスが笑うとリリアもペコも顔を見合わせて笑った。
ちょうど棺調査も終わり蓋が閉じられるところだった。
ここにはウェン、本人が永眠している。
ゴージャスな部屋… というわけではない。
大きさはちょっとした食事処程度だろうか?しかし、壁はもちろん天井や床は丁寧に造られているのが一目でわかる。石は規則的に組まれ、凸凹がないよう丁寧に面取りをしてある。
石の棺が中央に置かれ埋葬品が並べられる棚が部屋中に巡らされている。
「ここがウェンの間です。かつては調度品や埋葬品が置かれてありましたが大半は持ち去られてしまいました。現在ルーダ・コートの街の博物館に展示されているものはかつての盗品を回収してきたとされる者からの申し出を国が買い取った品々です。壁、棺、あらゆる場所に金品と宝石で装飾がしてありましたがそれらも持ち去られて、残った物は博物館か博物館の宝物室に保管してあります」館長が説明してくれる。
部屋は石ばかりで殺風景だが、床の仕上げ等をみると通路等とは明らかに造り込みがちがうのがリリアにも理解できた。
「ね、盗難品高値で買い取りますって謳って実際持ってきた人間を盗賊扱いして有無を言わさず縛り首にしたって噂されるあれだよね」ペコがアリスにヒソヒソ言う。
「凄いですね、調査に参加した甲斐がありました。あの壁画は学校で習ったものですね。ピクトグラフですがこの部屋に侵入した物には呪いと災いが襲い掛かるとか… 確かそのような内容でしたね」アリスが聞く。
「はい、こちらが有名なウェンの呪いの壁絵です。学校なら教科書に必ず載っておりましょう。これが実際の壁です。魔法使い殿は王立の魔法学校ご出身でございましたな。勇者殿は… 地元の村の教会で学習を?… 村はちゃんと王国の登録村で王国のバナーを飾るのを許されている村… ですな… はい…はい… 国からの助成金で建てた教会なので王立の教会と言えなくはない… さようですな… 勉学の師はもともとも王国の教会で仕事されいて… 王立魔法学校の課程修業者と同じレベルの学力と言っても過言ではない?… さようですな… 全くごもっとも…」
リリアは何だか最終学歴でペコ達に負けたくないようだ。しきりと王立魔法学校と張り合おうとがんばっている。
「ぅわ… コンプレックス?恥ずかしい… 知らない顔しとこ…」ペコは離れて立っている。
「…コホン… せっかくですので実際の壁画について説明をさせていただきます。ウェンの時代にはまだこの地方に文字らしい文字はなかったので、このように独自の絵文字を使い… これがウェン本人を現わし… 神の存在を… 犠牲者達…… それにより解読された文章はウェンとその周りの者の生活とウェンの墓に関わる者達への災いを記したものと解釈されております」館長は丁寧にリリア達に教えてくれた。
リリアは結構真剣に聞いていた。もともと書物を読むのは好きな方で非常に感心しながら聞いているようだ。
「… すごいねぇ… 絵で物を伝えるってこの頃からあったんだねぇ… 王立の学校ではこういうの習うのかぁ… あ、でもリリアは王立学校出身じゃないけど手紙の最後に ^_^ とか書くよ。元気にしてますよって意味でね。あれって絵文字だよね。リリアは学校いってないけど同レベルの知識って事だよね。 それと情報紙の4コマ漫画ってあたし楽しみに見てるけど… あれってこれの簡略化版だったんだねぇ」
しきりに感心してリリアは頷いている。
「理解してるのか、してないのか… あの発想… 天才なの?… アホなの?」ペコが頭を抱える。
「両方よ、紙一重よ」アリスが微笑む。
館長が色々説明している間にロッチが棺周りのトラップを解除した。
「では、棺の中のウェンの状態を確認して戻りましょう」
関係者が数名で棺を開けて中を確認する。
リリアはちょっと離れて棺の中にはシワシワなウェンが寝ているのを見ていた。
あまり見ていて気持ちの良いものでは無い。
棺の中の確認中、リリアは壁画を見ながらペコ達とおしゃべりする。
「今回はリリアに感謝ね。なかなか見られない場所を見学できた」ペコ。
「どう?ダンジョン冒険は?」アリスに聞かれる。
「これは冒険じゃないよね… でも良い勉強にはなったよ。真っ暗な中自分でここまで辿り着くのは無理かなぁ… ってか無理だね、やる気もしないし」リリアが言う。
「でしょ? まぁ、ここは墳墓だから極端な例だけど、たぶんこの部屋にたどり着くまでに相当な人が命を落としてるよ。今王国内にあるダンジョンなんて危険を冒して入っても何にもないよ。別に危険な場所だからって定期的に宝が生えてくるものじゃないからね」ペコが言う。
リリアが改めて部屋を見渡すと石ばかりで殺風景な部屋だ。
「頭脳と才能を使ってお宝にたどり着く… というよりは挑戦した者がトラップにかかっていった結果、幸運な何人目かが来れましたってところでしょうね」アリス。
「変な冒険心は出さずに山ガールは野山で活動することね」ペコ。
リリアはコクコクと頷いた。確かに道中の事を考えると命がいくつあっても足りそうにない。
「別に最近はダンジョンに行きたいとは思ってなかったよ。ヒュードー洞窟に行ってみてメッチャやばいなと思ったし、最初は冒険者や勇者ってダンジョンに行くものだと思ってたけどね…」
「そうそう、勇ましくなくても勇者は出来るからね。無駄なリスクを背負う必要ないって」
「良い勉強になったわ。私達、ウェン墳墓のダンジョンはクリアよね」
ペコとアリスが笑う。
「… 確かに… 全部見て出てきたら達成か…」リリアも頷く。
「ダンジョンインして仕事達成して無事生還して、割高のバイト料ゲット!… ウェン墳墓はクリアよ」アリスも笑う。
「… そっか… こういうクリアもあるのか…」
リリアも笑って納得。
「ここは政策で一般公開していないから我々は希少な達成者になったのよ。勇者リリアのお陰ね」
アリスが笑うとリリアもペコも顔を見合わせて笑った。
ちょうど棺調査も終わり蓋が閉じられるところだった。
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる