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5.魔導師殿の昼と夜
5-4
「では、もうちょっとマシな紙に書くようにしてください。この福文字は、このままじゃ売れません」
言いながら、幻燈はイズーの作った御札をひっくり返した。現れたのは、近所のスーパーの特売品情報だ。
つまりイズーはチラシの裏に、福文字をしたためていたのである。
「なにに書こうと、効果は一緒だぞ?」
不満気に唇を尖らすイズーに、幻燈は聞き分けのない子供をたしなめるよう丁寧に説いた。
「あのねえ。何万円も出して買ったものが、チラシだとかカレンダーの裏に書かれていたら嫌でしょうが。ありがたみがないっていうか。――大きな文房具屋さんに行ってみなさい。いくらでも綺麗でゴージャスな紙が売っていますから、そういうのに書いてください」
「了解した……」
話が一段落ついたところで、幻燈はようやく置きっぱなしになっていたホットコーヒーに手をつけた。
「ところで、魔導師殿。稼いだお金を、なにに使うんです?」
御札をちまちま作って売ろうなんて、元の世界ではブイブイ言わせていた天才魔導師が、随分スケールの小さなことを言い出したものだ。
差し迫って金が必要なのか。それとももしかしたら、なにか悪いことに使うつもりなのか――。
チラリと、幻燈は探るようにイズーの青い瞳を覗いた。
「家計の足しにする」
返ってきた答えは実にシンプルだった。
「――は?」
「今は丸々風吹の世話になっているからな。せめて自分の食い扶持と、小遣いくらいは稼ぎたい。あと風吹にもなにか買ってやりたいし……」
「それはそれは……。その心意気は素晴らしいですね」
コーヒーに砂糖とクリームを入れながら、幻燈はついにやけてしまった。
この魔導師殿はかつて自ら語った「設定」が崩壊しつつあるのに、気づいていないのだろうか?
「なんだか嫌な言い方をするな……」
眉をひそめるイズーに見せつけるように、幻燈は悠々とカップを口に運んだ。
「いえ。風吹さんとは、『仕方なく一緒に住んでやっている』のに、いやに気を使うんだなあと思いまして」
「あっ……!」
指摘された途端、イズーの背はぴゅっと伸びた。
「いや、違う! そうだ、俺は遊ぶ金が欲しくてだな……!」
「遊ぶ金ねえ。なにも労働に勤しむことなく、風吹さんから搾り取るほうが手っ取り早いんじゃないんですか? 暴力に訴えるなり、お得意の魔法を使うなり、クスリやらセックスやら、言うことをきかせる方法なんていくらでもあるでしょうに」
「おまえ、本当に僧侶か? 言うことが、ド鬼畜過ぎるぞ……」
「一般論ですよ」
いったいどこ界隈の一般論だというのか。だいたい、そういうおぞましい事柄を口にすること自体、聖職者としてあるまじき行為だと思うのだが。
なにか言いたげなイズーの前で、幻燈は涼しい顔をしている。
幻燈のような僧侶はただ説教するだけが仕事と思われがちだが、一方で人の負の部分に触れる機会も多い。布教や奉仕活動を通して、悪魔のほうがよっぽど善良だと思えるような爛れた人間たちと、日常的に顔を突き合わせているのだ。そこから多くのことを知り、学び、だからこそ僧侶たちが説く「人の道」には、重みが出る。
「――まあ、これ以上黙っているのも意地が悪いので、白状します」
「え?」
幻燈はニッと歯を見せ、破顔した。
「『黒き魔導師』殿。私は『黄泉の国のナギナミ』の、ナギのほうです」
「なぎ……」
咄嗟に理解が追いつかず、イズーはしばらくぼうっと幻燈の顔を眺めた。
「黒き魔導師」。「黄泉の国のナギナミ」。その名は、どこで聞いたんだったろうか。
――そうだ、「しっこん」だ。
ホームグラウンドともいうべきその場所で、イズーはなにもかも曝け出し、ありのままの気持ちや考えを述べてきた。
ユーザー同士、直接顔を合わせているわけではないので、どんなことでも書き込めたのだ。
――そう、自分がどれだけ風吹のことを愛しているか、だとか。
情熱的に甘ったるくバカ丸出しで語り、そして自分の気持ちに応えてくれない彼女への不満や悩みも女々しく愚痴った。
――それを目の前の、このハゲオヤジに、全部見られていたというのか――!?
「顔から火が出る」とは、このことか。イズーの顔は一気に赤くなる。
「『こんなに苦しいなら、恋なんて知らなければ良かった……。でも彼女に出会えなかったならば、もっと虚しい人生だっただろう。永遠の孤独の中、彷徨い続けるくらいなら、彼女を追っていたいんだ』。いやあ、いいポエムですねえ」
「あああああっ……!」
幻燈は我が子に接する父親のような慈悲深い笑みを浮かべながら、一言一句、丁寧に正確に、イズーの書き込みを暗唱する。
羞恥に耐え切れず、イズーは顔を机に伏せてしまった。幻燈の豪快な笑い声が追いかけてきて、拳を握り締める。
「いやいや、男としての見栄もあるでしょうし、強がりたいこともありますよね。分かりますとも。風吹さんも、あなたのような感受性豊かな男性に愛されて幸せですね。『食事だとか飲みものだとか、彼女の口に入るものは全て俺が作りたい。俺のもので満たしてやりたい……』でしたっけ? これはちょっと引きましたが」
「うぐぐぐぐ……!」
――こいつは絶対に聖職者じゃない!
追い打ちをかけられて、イズーは確信する。
「まあなんにしろ、こちらの世界での生活を満喫なさっているようで、なによりです」
「うう……っ!」
「――どうせ戻れないのだったら、開き直って、目一杯楽しんだほうが良いと思いますしね……」
「……?」
イズーが顔を上げると、幻燈は既に笑っていなかった。人をからかっていた先ほどまでが嘘のように、寂しそうな表情を浮かべている――。
買ってきた食材をコンロ近くの作業台に載せて、一息つく。
エアコンのスイッチを入れてから、イズーは洗面所で顔を洗った。
後から後から汗が噴き出てくる。タオルを首に引っ掛け、何度も汗を拭いながら、台所へ戻った。
帰りにスーパーで買ってきたのは、ニンジンに玉ねぎにしめじ、あとは玉子だ。
窓から差し込む西陽が、ただでさえ大きなイズーの影を更に伸ばす。
時計を見れば、もうじき五時だ。そろそろ夕食の準備に取り掛かろう。
「さて……。いよいよ対決だ」
イズーはシンクの脇にあるキャビネットを開けた。
ホーローの両手鍋。夕方の薄暮の中にあっても存在感のある姿が、どんと目に飛び込んでくる。
男でも両手でないと持つのがつらいその重たい鍋を、以前にも使おうとしたことがあった。
初めて料理に挑戦した、数週間前のことだ。
しかしそのときはどういうわけか鍋の蓋が開かず、断念せざるを得なかったのだ。
「……………………」
イズーはホーローの両手鍋をコンロの五徳に据え、じっと見下ろした。
丸みを帯びた独特のフォルムに色は爽やかなグリーンと、いかにも女性が好みそうな外見をしたその鍋に、不審な点は見当たらない。
しかし蓋を持ち上げようとするも、やはり今回もビクともしなかった。
――やっぱりな。
鍋から手を離すと、イズーは目を瞑った。
「視覚のチャンネルを変える」。それは先ほどまで会っていた武僧・幻燈に、教えてもらった技だ。
――今まで見えなかったものを見る。
そう意識して瞼を開くと、色つきのレンズを眼球にはめたかのように、辺りがセピア色に染まっている。
この状態で、イズーは霊魂を視認できるようになった。
幻燈が言うには、このように視覚のチャンネルを変えれば、幽霊や精霊といった肉体を持たない生きものが見えるようになるのだそうだ。
――ずっと気になっていたんだ。
この両手鍋を使おうとしてできなかったあの日、別の鍋を使ってカレーを煮込みながら、うっかり居眠りしてしまった。
そのとき、不可思議な罵倒の言葉を聞いたのだ。
『起きろ、クソ野郎!』
生気のこもった力強い声。しかしもちろん、部屋にはイズー以外、誰もいなかった。
だとすれば霊の仕業かと疑うが、あの声は肉体を失い、疲れ果てている亡者が発したとは思えなかった。張りが、全く違ったのだ。
――ならば、誰なのか。
正体は分からないが、イズーは幽霊とはまた違う、別の見えざるものの気配を台所から感じていた。
――今日こそは、突き止めてやる……!
言いながら、幻燈はイズーの作った御札をひっくり返した。現れたのは、近所のスーパーの特売品情報だ。
つまりイズーはチラシの裏に、福文字をしたためていたのである。
「なにに書こうと、効果は一緒だぞ?」
不満気に唇を尖らすイズーに、幻燈は聞き分けのない子供をたしなめるよう丁寧に説いた。
「あのねえ。何万円も出して買ったものが、チラシだとかカレンダーの裏に書かれていたら嫌でしょうが。ありがたみがないっていうか。――大きな文房具屋さんに行ってみなさい。いくらでも綺麗でゴージャスな紙が売っていますから、そういうのに書いてください」
「了解した……」
話が一段落ついたところで、幻燈はようやく置きっぱなしになっていたホットコーヒーに手をつけた。
「ところで、魔導師殿。稼いだお金を、なにに使うんです?」
御札をちまちま作って売ろうなんて、元の世界ではブイブイ言わせていた天才魔導師が、随分スケールの小さなことを言い出したものだ。
差し迫って金が必要なのか。それとももしかしたら、なにか悪いことに使うつもりなのか――。
チラリと、幻燈は探るようにイズーの青い瞳を覗いた。
「家計の足しにする」
返ってきた答えは実にシンプルだった。
「――は?」
「今は丸々風吹の世話になっているからな。せめて自分の食い扶持と、小遣いくらいは稼ぎたい。あと風吹にもなにか買ってやりたいし……」
「それはそれは……。その心意気は素晴らしいですね」
コーヒーに砂糖とクリームを入れながら、幻燈はついにやけてしまった。
この魔導師殿はかつて自ら語った「設定」が崩壊しつつあるのに、気づいていないのだろうか?
「なんだか嫌な言い方をするな……」
眉をひそめるイズーに見せつけるように、幻燈は悠々とカップを口に運んだ。
「いえ。風吹さんとは、『仕方なく一緒に住んでやっている』のに、いやに気を使うんだなあと思いまして」
「あっ……!」
指摘された途端、イズーの背はぴゅっと伸びた。
「いや、違う! そうだ、俺は遊ぶ金が欲しくてだな……!」
「遊ぶ金ねえ。なにも労働に勤しむことなく、風吹さんから搾り取るほうが手っ取り早いんじゃないんですか? 暴力に訴えるなり、お得意の魔法を使うなり、クスリやらセックスやら、言うことをきかせる方法なんていくらでもあるでしょうに」
「おまえ、本当に僧侶か? 言うことが、ド鬼畜過ぎるぞ……」
「一般論ですよ」
いったいどこ界隈の一般論だというのか。だいたい、そういうおぞましい事柄を口にすること自体、聖職者としてあるまじき行為だと思うのだが。
なにか言いたげなイズーの前で、幻燈は涼しい顔をしている。
幻燈のような僧侶はただ説教するだけが仕事と思われがちだが、一方で人の負の部分に触れる機会も多い。布教や奉仕活動を通して、悪魔のほうがよっぽど善良だと思えるような爛れた人間たちと、日常的に顔を突き合わせているのだ。そこから多くのことを知り、学び、だからこそ僧侶たちが説く「人の道」には、重みが出る。
「――まあ、これ以上黙っているのも意地が悪いので、白状します」
「え?」
幻燈はニッと歯を見せ、破顔した。
「『黒き魔導師』殿。私は『黄泉の国のナギナミ』の、ナギのほうです」
「なぎ……」
咄嗟に理解が追いつかず、イズーはしばらくぼうっと幻燈の顔を眺めた。
「黒き魔導師」。「黄泉の国のナギナミ」。その名は、どこで聞いたんだったろうか。
――そうだ、「しっこん」だ。
ホームグラウンドともいうべきその場所で、イズーはなにもかも曝け出し、ありのままの気持ちや考えを述べてきた。
ユーザー同士、直接顔を合わせているわけではないので、どんなことでも書き込めたのだ。
――そう、自分がどれだけ風吹のことを愛しているか、だとか。
情熱的に甘ったるくバカ丸出しで語り、そして自分の気持ちに応えてくれない彼女への不満や悩みも女々しく愚痴った。
――それを目の前の、このハゲオヤジに、全部見られていたというのか――!?
「顔から火が出る」とは、このことか。イズーの顔は一気に赤くなる。
「『こんなに苦しいなら、恋なんて知らなければ良かった……。でも彼女に出会えなかったならば、もっと虚しい人生だっただろう。永遠の孤独の中、彷徨い続けるくらいなら、彼女を追っていたいんだ』。いやあ、いいポエムですねえ」
「あああああっ……!」
幻燈は我が子に接する父親のような慈悲深い笑みを浮かべながら、一言一句、丁寧に正確に、イズーの書き込みを暗唱する。
羞恥に耐え切れず、イズーは顔を机に伏せてしまった。幻燈の豪快な笑い声が追いかけてきて、拳を握り締める。
「いやいや、男としての見栄もあるでしょうし、強がりたいこともありますよね。分かりますとも。風吹さんも、あなたのような感受性豊かな男性に愛されて幸せですね。『食事だとか飲みものだとか、彼女の口に入るものは全て俺が作りたい。俺のもので満たしてやりたい……』でしたっけ? これはちょっと引きましたが」
「うぐぐぐぐ……!」
――こいつは絶対に聖職者じゃない!
追い打ちをかけられて、イズーは確信する。
「まあなんにしろ、こちらの世界での生活を満喫なさっているようで、なによりです」
「うう……っ!」
「――どうせ戻れないのだったら、開き直って、目一杯楽しんだほうが良いと思いますしね……」
「……?」
イズーが顔を上げると、幻燈は既に笑っていなかった。人をからかっていた先ほどまでが嘘のように、寂しそうな表情を浮かべている――。
買ってきた食材をコンロ近くの作業台に載せて、一息つく。
エアコンのスイッチを入れてから、イズーは洗面所で顔を洗った。
後から後から汗が噴き出てくる。タオルを首に引っ掛け、何度も汗を拭いながら、台所へ戻った。
帰りにスーパーで買ってきたのは、ニンジンに玉ねぎにしめじ、あとは玉子だ。
窓から差し込む西陽が、ただでさえ大きなイズーの影を更に伸ばす。
時計を見れば、もうじき五時だ。そろそろ夕食の準備に取り掛かろう。
「さて……。いよいよ対決だ」
イズーはシンクの脇にあるキャビネットを開けた。
ホーローの両手鍋。夕方の薄暮の中にあっても存在感のある姿が、どんと目に飛び込んでくる。
男でも両手でないと持つのがつらいその重たい鍋を、以前にも使おうとしたことがあった。
初めて料理に挑戦した、数週間前のことだ。
しかしそのときはどういうわけか鍋の蓋が開かず、断念せざるを得なかったのだ。
「……………………」
イズーはホーローの両手鍋をコンロの五徳に据え、じっと見下ろした。
丸みを帯びた独特のフォルムに色は爽やかなグリーンと、いかにも女性が好みそうな外見をしたその鍋に、不審な点は見当たらない。
しかし蓋を持ち上げようとするも、やはり今回もビクともしなかった。
――やっぱりな。
鍋から手を離すと、イズーは目を瞑った。
「視覚のチャンネルを変える」。それは先ほどまで会っていた武僧・幻燈に、教えてもらった技だ。
――今まで見えなかったものを見る。
そう意識して瞼を開くと、色つきのレンズを眼球にはめたかのように、辺りがセピア色に染まっている。
この状態で、イズーは霊魂を視認できるようになった。
幻燈が言うには、このように視覚のチャンネルを変えれば、幽霊や精霊といった肉体を持たない生きものが見えるようになるのだそうだ。
――ずっと気になっていたんだ。
この両手鍋を使おうとしてできなかったあの日、別の鍋を使ってカレーを煮込みながら、うっかり居眠りしてしまった。
そのとき、不可思議な罵倒の言葉を聞いたのだ。
『起きろ、クソ野郎!』
生気のこもった力強い声。しかしもちろん、部屋にはイズー以外、誰もいなかった。
だとすれば霊の仕業かと疑うが、あの声は肉体を失い、疲れ果てている亡者が発したとは思えなかった。張りが、全く違ったのだ。
――ならば、誰なのか。
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