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マーブル

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薫の出発

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ハマが、薫の自宅で朝食を済ませた朝8時、

「か~おる~少しは頭良くなって帰って来いよ」

「わかったよ、うるさいな~」

薫はハマの愛車(コルサ)で茂木町に向けて出発した。

「大丈夫かしら、薫、ご迷惑にならないかしらねえ、あなた」

「あの婆さんなら大丈夫だ」

両親は車が見えなくなるまで2人を見送っていた。

薫は通信制高校に通っていたため、時間的な余裕が普通科に通っている生徒に比べると十分にあった。また、ハマが車で遠距離を送り迎えしてくれるということでなんとも恵まれている環境にあったのだ。あとは薫のやる気だけの問題にも思えたが…

◆ハマの愛車(コルサ)の車内

「薫くん、退屈そうだからラジオ付けようか」

ハマがラジオを付けると

「いつもバラ色に燃えて~この胸ときめく~」

「婆さん、オレこの歌知ってるよ、中学のとき、すげえ流行ってたよ」

「まいっちんぐ先生だろ」

「婆さん、なんで知ってんの、テレビでマンガ見てたの?」

「先生に知らないことはないんだ、大正の生き字引きだからね」

「中学のときもその前もぱっとした先生いなかったんだよ、ああいう先生に憧れてたんだよオレは」

「先生はぱっとする先生かい」

「だって婆さんだろ、ぱっとするとか、そういう以前の…」

「そういう以前のなんだい!薫くんからみりゃいい年の婆さんだけど、昔はブイブイ言わせてたんだから」

「そういうもんかなあ」

「そういうもんなんだよ!」

「18人の鬼っていうことか」

「18人?、それを言うなら鬼も十八番茶も出花だろうが」

「婆さん、なんかオレ気持ち悪い」

「勉強を教えてもらう先生に気持ち悪いってなん、大丈夫か薫くん顔色悪いよ、途中で降りて空気吸ったほうがいいな、いま先生が降りれる場所見付けるから、待っててな」

ハマはルームミラーを見ると、後部座席に座っていた薫の顔色が悪いことに気付いた。




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