1 / 3
1.大親友の突然の裏切り
しおりを挟む
「やめろよ奏~笑」
二人で戯れ合いながら歩く駅までの道。
奏はサッカー部に通っていて校内でも人気の生徒だ。奏との一番の親友がこの俺。守だ。この二人は仲が圧倒的に良い。「赤塚高校でこれからも一緒にずっと親友で卒業しような。」俺はそう奏に話した。奏は俺の顔を見て「おう。」と強い返事をし、笑い合った。しかし、今日の奏はいつもと違うと感じる。
この時間がもっともっと続いていれば良いのに。俺らは別れを告げた後家に帰った。
笑い笑いの今週も終わり休日になる。平日より休日の方が楽しくないのはなぜだろうか。きっと奏と会わないからだろうな。俺はそうベッドの上に寝転がりながらニヤけて考えた。俺は奏に電話をかけた。しかし、電話は繋がらなかった。「いつもは直ぐに出るのに…」少し不安な気持ちを抑えながらその日は寝て、月曜日を迎えた。
その日は遅刻しそうな朝だった。近道を通るため徳丸高校の前を自転車で突っ切る。
しかし奏っぽい人が校門に入る姿が見えた。
「おかしいな。奏が徳丸生な訳がないよな…そんなあいつが裏切る訳ないよな。」
そう考えるとさらに時計の針は進んでいた。
時間ギリギリで校門を潜り教室のドアを開くとクラスはざわついていた。何かがあったのかとかを考えながら席に座ろうとすると隼人が焦った表情をしてやってきた。
「奏、奏が徳丸に転校したって。この後のホームルームで話されると思うけど。何かお前知らなかったのか。」力が入らなかった。その時だけ耳が聴こえずに何も知らない事にしたいと思うくらい。裏切られた。あれだけ約束したのに。一緒に卒業しようって約束したのに。そう小さく叫ぶと涙がポロポロ溢れてきた。隼人ももらい泣きしたのか一緒に泣いている。担任が入ってくる。俺は冷静じゃない状況の中顔を上げた。
「みなさん。知ってると思うけど宮田奏が近隣の都立徳丸高校に転入した。理由は不明だ。」噂なんかじゃない。本当の話だ。フェイクでもデマでもない。実話だ。俺は怒り狂い席から立ち担任に聞いた。「徳丸ってヤンキーしかいない高校ですよね。あいつ頭取りに行ったんじゃないか。」俺はそうクラスと担任に問いかけた。
「実はそうなんだ。悲しむと思って言えなかった。本当にごめん。ずっと赤塚が嫌だったたらしい。徳丸みたいな所でトップを取りたかったそうなんだ。黙っていてすまなかった。」
クラスの空気は静まった。沈んで底の底の底にまで落ちてしまった。何も俺は言葉が出なかったが思う事はある。
それはもうアイツは親友でも友達でもない。敵だ。赤塚から徳丸を下克上で倒してやる。
そう俺は心の中に決意し、やっと席に座った。悲しみと怒りの中それを胸に決めた。
一方奏は徳丸のトップのペアの西郷仁に殴り込みをたった1人でしに行った。武器は何も持たずに。
~2人の新たなストーリーが始まる。~
二人で戯れ合いながら歩く駅までの道。
奏はサッカー部に通っていて校内でも人気の生徒だ。奏との一番の親友がこの俺。守だ。この二人は仲が圧倒的に良い。「赤塚高校でこれからも一緒にずっと親友で卒業しような。」俺はそう奏に話した。奏は俺の顔を見て「おう。」と強い返事をし、笑い合った。しかし、今日の奏はいつもと違うと感じる。
この時間がもっともっと続いていれば良いのに。俺らは別れを告げた後家に帰った。
笑い笑いの今週も終わり休日になる。平日より休日の方が楽しくないのはなぜだろうか。きっと奏と会わないからだろうな。俺はそうベッドの上に寝転がりながらニヤけて考えた。俺は奏に電話をかけた。しかし、電話は繋がらなかった。「いつもは直ぐに出るのに…」少し不安な気持ちを抑えながらその日は寝て、月曜日を迎えた。
その日は遅刻しそうな朝だった。近道を通るため徳丸高校の前を自転車で突っ切る。
しかし奏っぽい人が校門に入る姿が見えた。
「おかしいな。奏が徳丸生な訳がないよな…そんなあいつが裏切る訳ないよな。」
そう考えるとさらに時計の針は進んでいた。
時間ギリギリで校門を潜り教室のドアを開くとクラスはざわついていた。何かがあったのかとかを考えながら席に座ろうとすると隼人が焦った表情をしてやってきた。
「奏、奏が徳丸に転校したって。この後のホームルームで話されると思うけど。何かお前知らなかったのか。」力が入らなかった。その時だけ耳が聴こえずに何も知らない事にしたいと思うくらい。裏切られた。あれだけ約束したのに。一緒に卒業しようって約束したのに。そう小さく叫ぶと涙がポロポロ溢れてきた。隼人ももらい泣きしたのか一緒に泣いている。担任が入ってくる。俺は冷静じゃない状況の中顔を上げた。
「みなさん。知ってると思うけど宮田奏が近隣の都立徳丸高校に転入した。理由は不明だ。」噂なんかじゃない。本当の話だ。フェイクでもデマでもない。実話だ。俺は怒り狂い席から立ち担任に聞いた。「徳丸ってヤンキーしかいない高校ですよね。あいつ頭取りに行ったんじゃないか。」俺はそうクラスと担任に問いかけた。
「実はそうなんだ。悲しむと思って言えなかった。本当にごめん。ずっと赤塚が嫌だったたらしい。徳丸みたいな所でトップを取りたかったそうなんだ。黙っていてすまなかった。」
クラスの空気は静まった。沈んで底の底の底にまで落ちてしまった。何も俺は言葉が出なかったが思う事はある。
それはもうアイツは親友でも友達でもない。敵だ。赤塚から徳丸を下克上で倒してやる。
そう俺は心の中に決意し、やっと席に座った。悲しみと怒りの中それを胸に決めた。
一方奏は徳丸のトップのペアの西郷仁に殴り込みをたった1人でしに行った。武器は何も持たずに。
~2人の新たなストーリーが始まる。~
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる