魔王に誘拐された花嫁

さらさ

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㉙魔王様の思いー2

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彩華が亡くなってしばらくして、神から言葉があった。

『彩華・・・ソフィアは、カルナリカ王国の公爵家にアリア・ルク・オブサークとして転生する』

『人間?ソフィアは人間になるのか?』

『そうだ、お前の憎む人間だ、ただし転生させるがすぐに逢いに行くことを禁ずる。幼いアリアが混乱しかねないので、アリアが18の誕生日を迎えるまでは会わぬように』

神はそう言うとどこかへ行ってしまったのか、俺の声に反応しなくなった。

俺は仕方なく神の言いつけを守り、18までは接触しないで待った。
会わないというだけだったので隠れて何度もアリアを見に行ったが・・・

そして、ソフィアがアリア・ルク・オブサークとして転生して18年、18になったアリアを迎えに行ったんだ。

高く舞い上がった恐怖に気を失ってしまったアリアに、転生前にソフィアが言っていた冗談、鎖を繋いで・・・
気を失ったアリアの目覚めを待った。

だが、目覚めたアリアは俺の事を覚えていなかった。
まさか、神が最後にこんな仕打ちをするとは・・・

冗談で鎖で繋いだのは失敗だった。
アリアに変に警戒心を持たせてしまったし、俺に変な趣味があると思われたのではないだろうか・・・

最初はなんとか記憶を取り戻して欲しいと思ったが、しばらくして、前世の記憶が無いのならその方がいいと思った。二度もあんな死に方をしたのだ。思い出さない方がいい。

だが、アリアに記憶がなくてもアリアの中にはソフィアが居るのを何度も再確認させられた。
しかし、アリアはアリアだ。

アリアにソフィアとしての記憶が無くても、俺はアリアの素晴らしさを感じる瞬間が何度もあった。アリアを愛している。
だからこそ、俺から離れたがるアリアを手放した。
だが、それが間違いだった。
やはり鎖に繋いででも俺の元に留めればよかった。
また、アリアが危険な目にあうとは・・・

アリアに掛けた術によって呼ばれた時、やはり必要とされているのかと思った。しかし、呼ばれた先で、アリアは自国の王に殺される寸前だった。
俺は怒り狂ってまた我を忘れそうになったが、アリアが引き止めてくれた。

そして、また連れて帰って来た訳だが、まさかアリアが俺の血を舐めるとは・・・

以前、俺はアリアの血を舐めた。
しかし、人間のアリアが俺の、魔王の血を舐めるのは訳が違う。
俺の血は人間にとって毒になるのだ。

例外として、ある一点の条件を除いては・・・
しかし、アリアは俺の血を舐めた後、突然気を失ってしまった。

毒となっていればアリアはこのまま目覚めないのではないだろうか・・・



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